■社員の障害者手帳を確認してもいいの?■

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中小企業の人事・労務管理に役立つピカイチ情報
「労務管理は王道こそ最善」
大企業で20年・中小企業で13年の現場経験を持つ
人事労務のプロが、中小企業経営者の立場で語る!

発行責任者:有限会社中川式賃金研究所 中川清徳
2025年10月30日 Vol.6136
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■「恩送り」ってなんだろう?■
(続きは編集後記で)

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■社員の障害者手帳を確認してもいいの?■

「障害者雇用率を上げたいけど、社員が障害者手帳を
持っているか確認していいのか?」――そんな悩みを
持つ経営者の方も多いのではないでしょうか。

実は、確認の方法を間違えると“プライバシーの侵害”
とみなされるおそれがあります。厚労省のガイドライ
ンでも、「不適当な例」として注意喚起されています。

たとえば、社員全員に「障害者手帳の有無を提出して
ください」と求めるのは望ましくありません。本人が
望まない開示を強制するような行為になるからです。

一方で、障害者雇用率の算定には、企業が社員の障害
の有無を把握しなければならないという現実もありま
す。このバランスが悩ましいところですね。

実際の現場では、採用時に「障害者雇用枠で応募する
かどうか」を本人に確認する方法が一般的です。また、
既存社員の場合は「障害者雇用制度の対象となる方は
自己申告してください」と周知する形が安心です。

特に中小企業では、社員との信頼関係が何より大切。
「率直に話してもらえる雰囲気づくり」が、制度運用
の第一歩です。無理に聞き出すより、安心して申告し
てもらえる環境を整えましょう。

法改正で障害者雇用率は段階的に引き上げられます。
まずは自社の現状を整理し、正しい確認方法を共有す
るところから始めてみましょう。

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■自己申告のお願い(社内通知文例)■

社員各位

平素より業務にご尽力いただき、誠にありがとうござ
います。

当社では、法令に基づく「障害者雇用率制度」に対応
するため、障害者手帳等をお持ちの方、または精神・
身体・知的障害により各種支援制度の対象となる方に
ついて、任意で自己申告をお願いしております。

この申告はあくまで任意であり、申告の有無によって
待遇や人事上の評価に影響することは一切ございませ
ん。ご申告いただいた内容は、法定雇用率の算定およ
び必要な配慮の検討以外の目的では使用いたしません。

該当される方は、〇月〇日までに総務部までお知らせ
ください。ご不明な点は、遠慮なくご相談ください。

令和〇年〇月〇日
株式会社〇〇〇〇
代表取締役 〇〇〇〇

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(中川コメント)
制度は「聞くこと」よりも「聞き方」が大切です。
安心して申告できる環境を、少しずつ整えていきまし
ょう。まずは社内文書を整備することから始めましょう。

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編集後記
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■「恩送り」ってなんだろう?■

ある高校で「恩送り」という言葉を学ぶ授業があり
ました。「恩送り(おんおくり)」とは、誰かから
受けた親切や思いやりを、別の誰かに送ることです。

授業では、福島市の「BLTカフェ」で行われていた
「お互いさまチケット」が紹介されました。そのチ
ケットを見せると、誰でも無料でハンバーガーが食
べられるという仕組みです。まさに「恩送り」です。

友達にメッセージを送ると返信を期待しますが、恩
送りは見返りを求めずに「送る」ことが大切です。
誕生日プレゼントを渡すときも「お返しを期待する」
のではなく、「あの子に喜んでほしい」と思う気持
ちが大事なのです。

「自分から先に恩を送ることが大切」という言葉に、
生徒たちはうなずきました。受けた恩を次に送る
ことで、優しさの連鎖が生まれる――それが「恩送
り」の心なのです。

出典:『”恩送り”が世界を変える!』 著NPO法人チームふくしま

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☆発行責任者:有限会社中川式賃金研究所 所長 中川清徳
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