■専門職採用で起きやすい「期待と減額」の落とし穴■

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中小企業の人事・労務管理に役立つピカイチ情報
「労務管理は王道こそ最善」
大企業で20年・中小企業で13年の現場経験を持つ
人事労務のプロが、中小企業経営者の立場で語る!

発行責任者:有限会社中川式賃金研究所 中川清徳
2025年11月25日 Vol.6162
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■日本の歴史は「外国すごい」と「日本すごい」でできている■
(続きは編集後記で)

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■専門職採用で起きやすい「期待と減額」の落とし穴■


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現場でもよくあるのが「専門性に期待して採用したが、
思うような成果が出ない…」という悩みです。今回紹介する
フォーラムエイト事件(東京地裁 令和7年6月5日判決)も、
まさにその典型でした。

この事件では、会社がある社員Xさんを「高度な専門知識と
経験を持つ人材」として年俸800万円で採用しました。
しかし入社後、期待された水準の調査・分析・報告などが
十分ではないと判断した会社は、Xさんに対し
●年俸を800万円→650万円へ減額
●役職を外し、一般職へ降格
●転勤や職種変更を命じる
といった処遇変更を一方的に行いました。

ところが裁判所は「手続きが不十分」として減額も降格も
無効と判断。会社が思っていたほどの実力が無かったとしても、
理由の説明や合意、制度上の根拠が無ければ認められない、
という判断でした。

では、同じことを自社で防ぐにはどうするか。
専門職を採用する際は、
●どんな専門性・成果を期待しているのか
●期待に大きく達しない場合は処遇見直しがあり得ること
を事前に明確に伝え、労働契約に盛り込むことが大切です。
「最初の合意形成」がトラブル予防になります。

ぜひ一度、貴社の契約書や説明プロセスを見直して
みませんか。

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編集後記
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■日本の歴史は「外国すごい」と「日本すごい」でできている■

日本の歴史を見ていくと、外国の文化に感心しながら学び、
それを日本独自のものへと作り変えていく流れが続いています。
仏教やキリスト教、文字や学問など、さまざまな文化が海の
向こうから伝わり、日本は大きな刺激を受けてきました。

しかし、日本はその文化をただ受け入れるだけでなく、生活
や価値観に合わせて工夫し、独自の形へと発展させました。
平安の貴族文化や武士の精神、和歌や茶の湯など、多くの
「日本らしい」文化は、この外からの刺激と日本の創意工夫
が重なり合って生まれています。

外国の「すごい」を学び、日本の「すごい」に変えてきた。
この両方が日本の歴史を形づくる大きな力になっています。

出典:『さらにやばい日本史』本郷和人監修

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