ベースアップとは
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社長、上司が「あの人はすごい!」といわれるピカイチ情報
労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年
人事労務畑一筋で現場をはいずりまわった人事労務担当者が
中小企業経営者のために語る
発行者: 中川清徳 2024年2月26日 VOL.5517
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自分の不完全さを認め、受け入れなさい。
相手の不完全さを認め、許しなさい。
(続きは編集後記で)
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ベースアップとは
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最近、大手企業の昇給の発表が相次いで報道されています。
これらの報道でよく見かけるのが、「定期昇給」と「ベース
アップ」という言葉です。
たとえば、次のような記事があります。日経新聞R6.2.22
「自動車変速機大手のジヤトコが2024年春季労使交渉で労働
組合の賃上げ要求に満額回答した。ベースアップ(ベア)に
相当する「賃金改善分」と定期昇給に相当する「制度維持分」
の総額で月1万5000円の賃上げとした。回答指定日は3月13日
だったが、前倒しで回答した。
大手企業では、毎年昇給するものを定期昇給とし、これに
加え、物価や初任給の上昇に応じた昇給を「ベースアップ」
としています。
つまり、大手企業の昇給は「定期昇給+ベースアップ」で
構成されています。ベースアップは時代の変化に対応する
ための昇給で、高度成長期には毎年行われるのが普通でした。
しかし、失われた30年間と呼ばれる期間中はほとんど使われる
ことがなくなりましたが、近年、再び登場するようになりま
した。
中小企業では、このような区別なく、来年度の昇給を検討
します。中小企業はそれでいいのです。
従業員は毎年昇給を期待しています。経営上の考慮をしつつも、
可能な限り昇給を行いたいところです。
近年の雇用市場の厳しさを考えると、離職防止のため、求人の
ためにもにも昇給を検討しましょう。
昇給額は、会社の業種、業績によって異なりますが、月額5000円
以上が必要ではないかと個人的は考えております。
[中川コメント]
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編集後記
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自分の不完全さを認め、受け入れなさい。
相手の不完全さを認め、許しなさい。
私の友人のAさんは、Bさん夫婦の結婚を祝う食事会の席で
礼儀をわきまえずに騒いでいる友人たちに強い怒りを覚えた
と言いました。本来であれば、夫婦を主役にして、自分たちは
聞き役に回るべきであるとAさんは考えました。しかし、他の
友人たちはそんなことに気が回らず、多いに盛り上がっていた
らしいのです。
Aさんは彼らに注意をしました。ところが、彼らは「ハイハイ」
と受け流し、一向に改める様子はありません。Aさんは非常識
な彼らを軽蔑し、睨みつけました。彼らを責めることでやめ
させようとしたのです。
Aさんの配慮は素晴らしいと思います。しかし、その配慮を
他の友人に強制することは、共同体感覚に反すると言える
でしょう。配慮が足らず、ドンチャン騒ぎをする友人たち
は不完全な人間ですけれども、そんな彼らを睨み付けるAさん
もまた不完全。お互い様です。
であるならば、不完全な彼らをも自分も許すべき。それなしに
共同体感覚を高めることはできないでしょう。不完全でいいの
です。だからこそ、人間臭い、だからこそ愛らしい。
そんな度量の広さをいつも持ち合わせていたいものです。
(アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉
小倉広著 ダイヤモンド社刊)https://amzn.to/3naiKfX
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