■週休3日制、導入前に必ず押さえるべきポイント! ~ありがちなトラブルとその対応策~

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「労務管理は王道こそ最善」
大企業で20年・中小企業13年の経験を持つ人事労務のプロが
中小企業の経営者・労務担当者のために語る!

発行責任者:有限会社中川式賃金研究所 中川清徳
2025年4月30日 Vol.5945
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蚊遣りプタはなぜプタなのか
(続きは編集後記へ)

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■週休3日制、導入前に必ず押さえるべきポイント!
~ありがちなトラブルとその対応策~
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働き方改革の一環として、「週休3日制」が注目されています。
働き方改革の流れに乗り、導入を検討する中小企業も増えています。
しかし、安易な導入は思わぬトラブルを招きかねません。

この記事は、2025年4月28日付『日本経済新聞』朝刊記事
「『週休3日』選べる世の中に 希望者と企業つなぐ決意」
(文:中川紗帆氏)を参考に作成しています。

【日経新聞記事の要約】
浜松市の永井宏明氏は、家庭と仕事の両立のため「週休3日制」
で働く道を選びました。
その経験をもとに、週休3日勤務を希望する求職者と企業を
マッチングする「株式会社週休3日」を設立。
最初は導入に難色を示す企業も多かったものの、医療・福祉分野を
中心にニーズが高まり、特にひとり親世帯や介護中の人材の採用に
効果を上げています。
永井氏は、「年齢やライフステージに応じ、柔軟な働き方を
選べる社会が理想」と述べています。

【中小企業向けトラブル事例】
ある中小企業では、週休3日制を希望する社員に対し、
給与を5分の4に減額する変更を一方的に提示。
これに社員が反発し、労使トラブルに発展してしまいました。

【問題点】
・就業規則や労働契約書の整備不足
・選択制でなく、事実上の強制だった
・給与や評価の基準が不透明だった

【対応策】

1.「選択制」であることを明確に
本人の同意なしに勤務条件を変更するのは原則禁止です。
希望制とし、必ず書面で同意を取得しましょう。

2.就業規則の改定と丁寧な説明会
働き方に関するルール変更時は、就業規則を変更し、
社員にきちんと説明することが重要です。

3.成果・役割に応じた評価制度を整備
勤務日数の違いによる不公平感を防ぐため、
業務内容に応じた評価基準を設けましょう。

4.給与設計を慎重に行う
単純に「5分の4支給」とせず、実際の業務量や責任に
応じて設定することが必要です。

【中川コメント】
「週休3日は無理」と諦めず、
例えば「繁忙期のみ週5日勤務」「育児中だけ週休3日」など、
柔軟な制度設計を行うことで対応が可能です。

社員一人ひとりのライフステージに寄り添った働き方を
提案することで、離職防止・人材定着にも大きな効果が期待できます!

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編集後記
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蚊遣りプタはなぜプタなのか

かつて、どこの家庭にもブタ(豚)の形をした「蚊遣りブタ」
があった。蚊取り線香を置くための台(容器)である。
「蚊取りブタ」とも呼ばれ、瀬戸物で作られていたが、
最近になって再び人気が高まっている。
そのユーモラスな姿が受けているようである。

「蚊遣りブタ」は、文字どおりブタの形をしている。
犬や猫、馬などの形をした蚊遣りは、まず目にしない。
では、なぜブタなのか。蚊とブタに何か関係があるのだろうか。

蚊遣りブタのルーツについては、次のような話が伝わっている。
昔、養豚場で蚊の被害に困り、円筒形の焼き物(土管のようなもの)
の中に蚊取り線香を置いて使用していた。しかし、それでは
煙(有効成分)が出すぎてしまった。そこで、煙が少しずつ
出るようにと、円筒形のものの口を絞ったり、改良を
重ねたりしているうちに、たまたまブタのような形に
なったという。これがきっかけで、ブタの姿をした蚊遣りが
作られるようになったとされている。

なお、蚊遣りブタの原型となるものは、すでに江戸時代後期には
登場していたという説もある。

出典:『知って得しない話』(北嶋廣敏著 グラフ社)

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