子どもの「不登校離職」を防ぐためにできること

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中小企業の人事・労務管理に役立つピカイチ情報
「労務管理は王道こそ最善」
大企業で20年・中小企業で13年の現場経験を持つ
人事労務のプロが、中小企業経営者の立場で語る!

発行責任者:有限会社中川式賃金研究所 中川清徳
2025年11月1日 Vol.6138
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■業績向上に直結する賞与制度のポイント■

社員の納得感とやる気を引き出す賞与制度を解説。

【開催日】
令和7年11月17日(月)13時30分~15時30分
令和7年12月16日(火)13時30分~15時30分

【参加費】
24,000円(税抜)/26,400円(税込)
※メール顧問契約企業様は半額

【対象】
中小企業の経営者・後継者・労務担当者

【申込】

または下記をご記入のうえご返信ください
社名/役職名/氏名/参加人数/住所/電話/希望日時

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■ピンクペッパーは「ペッパー」ではない■
(続きは編集後記で)

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■子どもの「不登校離職」を防ぐためにできること■

最近、「子どもの不登校をきっかけに親が仕事を辞める」
――そんなケースが増えています。

文部科学省の調査では、2024年度に不登校だった小中学生は
約35万人と過去最多。子どものケアに時間が必要となり、
親が離職を余儀なくされることも少なくありません。

ある会社員の女性は、3人の子ども全員が不登校になり、
「子どものタイミングに合わせて動けるように」と離職を決意。
「今日なら外に出られる」と言われたときに付き添うなど、
子どもに寄り添う日々を選びました。

しかし、家計は厳しくなり、再就職の見通しも立ちません。
実はこうした悩みは、多くの家庭で起きています。

一方で、企業が支援に動き始めています。

共同印刷は、子どもの不登校などを理由に最長2年の休業や
3年の時短勤務を認める制度を導入。
バンダイナムコグループでは年間30日までの特別休暇を整備し、
中外製薬も最大1年の休職制度を新設しました。

中小企業でも、できることはあります。

たとえば――
・柔軟な時差出勤やリモートワークを認める
・短期間の「子どもケア休暇」を設ける
・相談しやすい雰囲気をつくる

といった工夫だけでも、社員の離職を防げます。

不登校は家庭の問題に見えて、実は「職場の支え」でも
大きく変わります。働く親を孤立させない体制づくりは、
人材確保の観点からも重要です。

「うちの会社でも何かできることはないか?」
――そう考えることから始めてみませんか。

まずは、従業員の声を聴くことから始めましょう。

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◆中川コメント
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不登校は「教育の問題」と捉えられがちですが、実は企業の
労務管理にも関係しています。親の離職は、会社にとっても
人材損失です。就業規則で「子の看護休暇」や「特別休暇」
を明確に定め、柔軟に運用できるようにしておくと安心です。

また、現場の上司が「家庭の事情を理解している」と伝える
だけでも、社員の不安は軽減します。制度の整備と同じくらい、
「声かけ」「理解の姿勢」も重要です。

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◆行動チェックリスト
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□ 不登校や家庭の事情を抱える社員が相談しやすい窓口はあるか
□ 短時間勤務や在宅勤務の運用ルールを見直しているか
□ 子の看護休暇や特別休暇の利用実績を把握しているか
□ 管理職に家庭支援の重要性を共有しているか
□ 「仕事と家庭の両立支援」を社内で発信しているか

まずは、できるところから一歩踏み出してみましょう。
それが「社員が辞めない職場」をつくる第一歩です。

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編集後記
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■ピンクペッパーは「ペッパー」ではない■

一枚の絵のように美しいサラダ。
トッピングには黒・白・緑・赤の四色のコショウ。
でも、この中に一つだけ「仲間外れ」がいます。
それが赤コショウ――英語でピンクペッパーと呼ばれるものです。

フランス語では「ポワブル・ロゼ」といい、
赤くてツルツルした粒のことを指します。
しかし実はこのピンクペッパー、
コショウとは全くの別物。
採れる木は「コショウボク」と呼ばれ、
名前は似ていても植物としては遠い存在です。

かつてフランス料理が流行した頃、
「ヌーベル・キュイジーヌ(新しい料理)」の中で
四色のコショウが使われるようになった際、
ピンクペッパーも一緒に用いられたため、
誤解が広まったのだそうです。

「じゃあ、コショウって何種類あるの?」と思った方、
黒・白・緑の三色は、実は同じ実の成熟度の違い。
緑は未熟果、白は完熟果、
そして完熟した実を乾かしたものが黒コショウです。

つまり、赤いピンクペッパーだけが
“ペッパーではないペッパー”というわけです。

出典:『食卓知識のウソ217』(竹内均著 同文書院刊)

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