◆ 今月の経営者向け読み物 『本屋さん復活の策は「あの本をもう一度」』
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中小企業の人事・労務管理に役立つピカイチ情報
「労務管理は王道こそ最善」
大企業で20年・中小企業で13年の現場経験を持つ
人事労務のプロが、中小企業経営者の立場で語る!
発行責任者:有限会社中川式賃金研究所 中川清徳
2025年11月16日 Vol.6153
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金木犀の香りや焚き火の匂いがすると、なぜか昔の情景が
思い浮かぶ。そんな経験はありませんか?
(続きは編集後記で)
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◆ 今月の経営者向け読み物
『本屋さん復活の策は「あの本をもう一度」』
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本屋さんが苦境にあります。ここ20年で、売上は2兆2千億円か
ら1兆円へと半減し、店舗数は1万9千店から1万店へと4割以上
減っています。
本はどこで買っても中身は同じ。だからネットで買われてしまう。
「ネットで買えない本があったなら……」
「ウチでしか買えない本があったなら……」
そんな、本屋さんの願いが叶うかもしれません。
印刷会社大手の大日本印刷(DNP)が手掛ける「Re文庫」は、
本屋さんが選んだ重版未定本(販売されなくなった本)を復刊
させ、その本屋さんだけに卸すサービスです。
「昔読んだあの本をもう一度読みたい」。そんな思いを知って
いる。「今だからこそあの本を読んで欲しい」。そんな思いが
ある。目利き力のある本屋さんは少なくありません。ところが、
本屋さんが重版(再度本を印刷すること)を望んでも、叶うこ
とはほとんどありませんでした。重版は3000冊以上という制約
があり、個人の本屋さんではとても売り切ることができなかっ
たからです。
「Re文庫」はこの制約を撤廃します。「版」を作り大量印刷す
るオフセット印刷から、「版」を必要としないデジタル印刷へ
切り替えることにより、少ない冊数でも重版を可能にしました。
復刊された本は、選んだ本屋さんが独占販売。価格は、本屋さ
んと出版社が話し合って決めるため、粗利率を高くすることも
可能。さらに、重版・全国流通になったら、部数に応じてイン
センティブが! いわば本屋さんの印税です。「0.6%」しかな
いと言われる本屋さんの営業利益率が改善されるかもしれません。
一方、デメリットもあります。
本を買い取らなければならないのです。
「うん? 仕入れた商品を買い取るのは当たり前じゃないの?」
その通り。でも、本屋さんは普通の商売とは少し違う。小売店
というよりも「受託販売店」なのです。本屋さんの受託販売に
は二つの特徴があります。
一つは、「何を売るのか決められないこと」です。どの本を売
るか決めるのは、出版社や取次(卸売)です。多くの本屋さん
は、取次が本を選び配送する「見計らい配本」を利用していま
す。本は、一日およそ200点、年間7万点も発行されるため、多
すぎて選べないからです。
もう一つは、「いくらで売るのか決められないこと」です。価
格を決めるのは出版社です。出版社が決めた定価での販売が義
務付けられ、値引き・値上げはできません。
商売の根幹である「仕入れ・値付け」を行わない。その代わり、
仕入れ値で返本(返品)できるため、売れ残り・廃棄リスクが
無い。低リスク・低リターン。それが本屋さんだったのです。
「Re文庫」では、本の選定はもちろん、価格設定にも本屋さん
がかかわる。その代わり、売り切ることに責任を持つ。本屋さ
んを――あくまで一部ですが――特殊な商売から普通の商売へ
と変貌させる可能性があります。
25年8月、東京都足立区の文真堂書店足立花畑店で「Re文庫」
第一弾が始まりました。選んだのは、
・『隣人』永井するみ/著
・『レンタル家族』松本健太郎/著
の2つ。前者は、徐々に高まる家族への嫌悪感の顛末を描いた
サスペンス。後者は、亡くなった家族そっくりに仕立てた人
物をレンタルするサービスを描いたサイエンスフィクション。
どちらも、知る人ぞ知る名作です。10冊ずつならべたところ、
すぐに足りなくなったのだそう。
Re文庫の棚には、
「もう一度あの本を読者に届けたい!」
―私たちの熱い思いから生まれた新企画がスタート!―
という言葉が添えられていました。その思いで、書店業界の
風向きを変えていただきたいものです。
(執筆 関谷中小企業診断士事務所 関谷 信之)
本日の記事は弊社が有料会員となっている「中小企業福祉事業団」
が提供する情報を転載しました。
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編集後記
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金木犀の香りや焚き火の匂いがすると、なぜか昔の情景が
思い浮かぶ。そんな経験はありませんか?
このような現象は、「プルースト効果」と呼ばれています。
フランスの作家マルセル・プルーストの
小説『失われた時を求めて』の中で、
主人公がマドレーヌと紅茶の香りをきっかけに
幼少期の情景を思い出す場面に由来します。
人間の五感のうち、視覚・聴覚・触覚・味覚による刺激は、
いったん脳の中継地点である視床を通ってから、
大脳新皮質へと届きます。しかし嗅覚だけは、
感情や本能を司る大脳辺縁系に直接送られます。
さらに、大脳辺縁系には「海馬」と呼ばれる、記憶を司る
部位が存在し、特定の香りをかぐことで海馬部分が
活性化するという実験結果も報告されています。
認知症の方が、香りによって家族との思い出が
よみがえってきたという事例もあるようです。
心地よい香りは、医療やビジネスにも活用できる
可能性があるのかもしれません。
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免責事項
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内容に基づくトラブル等については、責任を負いかねます。
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