【解雇】懲戒解雇で解雇予告手当を払わなくても良いのか?

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労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る

作者: 中川清徳  2011年10月23日号   VOL.935
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「ブイヤーベース」ってどういう意味?

(続きは編集後記で)

 

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 【解雇】懲戒解雇で解雇予告手当を払わなくても良いのか?
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中川 こんにちは。

社長 こんにちは。
   A君を懲戒解雇します。

中川:どうしたのですか?

社長:無断欠勤を2週間したからです。

中川:就業規則はどうなっていますか?

社長:無断欠勤が2週間になったら懲戒解雇するとなっています。

中川:そうでか。
   けしからん人ですね。

社長:ところで、解雇予告手当を払わなければならないのですか?

中川:いいえ。

社長:でも、セミナーの時に解雇する場合は解雇予告手当を
   払わなければならないと講師が言っていました。
   無断欠勤をするような人に解雇予告手当を払いたくありません。
   払うのであれば盗人に追い銭ですよね。

中川:そうですね。
   解雇予告手当は払わなくてもOKですよ。

社長:違法ではないのですね?

中川:安心してください。
   天災事変で事業の継続が難しい場合の解雇や
   労働者の責に帰すべき事由の解雇は
   解雇予告手当は不要です。

社長:天災事変といえば、今回の東日本大震災や
   近畿地方の台風被害もそうでしょうね。

中川:そうです。

社長:ところで、そのセミナーの講師が除外認定をもらう必要が
   あると言っていました。

中川:ああ、解雇予告手当を支給しない場合は
   労働基準監督署長の認定を受けなければならないと書いてあります。

社長:なんだか面倒ですね。
   認定を受けるのに時間がかかるとその間は雇用しなければ
   ならないのでしょうか?
   A君の顔を見たくありません。
   それに無断欠勤をしているのですから雇用を継続しても
   意味がありません。

中川:そうですね。
   除外認定を受けなくても解雇予告手当を払わないで
   即時解雇できます。

社長:そうでしょう。
   わかりました。
   これでスッキリした!

 

(中川コメント)

懲戒解雇などによる即時解雇の場合は本人の責によるものなので
解雇予告手当を払わなくても良いです。
また、労基署の除外認定は絶対的な条件ではありません。

厚生労働省労働基準局編「労働基準法コンメンタール(上)」
(平成23年発行317頁)では、次のように記述されています。

解雇予告除外認定の性質は、予告手当の支払を免れようとする使用者の恣意意的
判断を規制する意図で監督指導上課せられた行政庁の行為であって、解雇予告除
外事由に該当する事実が存在するか否かを確認する行為であると解される。
したがって、認定は解雇の効力発生要件ではなく、認定申請及び認定決定の有無にか
かわらず、客観的に解雇予告除外事由が存在する場合は、予告手当の支払なき即
時解雇も有効に成立する。

 

今日はここまで。では、またあした。

 

 

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3.権利ばかり主張する自分勝手社員に毅然とした態度ができること
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    編集後記      
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「ブイヤーベース」ってどういう意味?

ブイヤーべースは、南仏プロヴァンスの港町・マルセイユが誇る伝統料理。
タマネギ、ニンニク、トマトをオリーブオイルと香草で妙め、魚介類とだし
汁を加えて煮た料理だ。
お上品な料理ではなく、もともと漁師たちが魚をぶつ切りにして、大鍋に放りこん
でつくった豪快な漁師鍋である。
だが、そこはグルメな国のこと。
作り方にはこだわりがあり、マルセイユでは「ブイヤーベースは短時間で
仕上げる」のが鉄則。
魚は煮過ぎると固くなってしまうため、強火で一気に火を通したら、あとは火を弱
めるのがおいしく仕上げる秘訣とか。

ブイヤーベースという名前も、この作り方に由来している。フランス語で「煮立
つ」はブイイール、「(火を)弱める」は"アベッセ" で、この二つを続けたもの
がブイヤーベース。ぐらぐら煮える大鍋を見て、「おい、火老弱めろ!」と叫んで
でいた言葉が、そのまま料理名になったのだろう。

(話題のツボをおさえる本より)

では、また明日お会いしましょう!!

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