【賃金】賃金支払いの原則
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社長、上司が「あの人はすごい!」といわれるピカイチ情報
労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る
作者: 中川清徳 2012年4月1日号 VOL.1089
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「全米ナンパーワン」の映画がやけに多いのはなぜ?
(続きは編集後記で)
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【賃金】賃金支払いの原則
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中川:こんにちは。
社長:こんにちは。
給料を銀行振込するのは違法なのですか?
中川:どうしてそんな質問をするのですか?
社長:新入社員が銀行口座を教えてくれないのです。
労働基準法では賃金は直接本人に払うことになっているので
銀行振込はイヤだというのです。
そもそも銀行振込は違法だというのです。
中川:その方は法律を勉強をしていますね。
社長:え?
では、銀行振込は違法ですか?
中川:労働基準法24条では
「賃金は、通貨で、直接労働者に、その全額を支払わなければ
ならない」
と書かれています。
社長:銀行振込は本人の口座に振り込むのですから直接労働者に払う
ことになるのでは?
銀行振込が違法なんて時代遅れも甚だしいです。
中川:そうですね。
それで、労働者がOkすれば銀行振込をしてもよいと法律で
定められています。
社長:なんだ、やはり銀行振込は違法ではないのだ。
では、新入社員も銀行振込で良いですね?
中川:本人の同意が必要です。
社長:他の社員は全員、銀行振込をしています。
一人だけ反対しても、多数がそうしているのですから
強制的に銀行振込ができるのでは?
民主主義は多数決で決まるのですから。
中川:あくまでも、本人の同意が必要です。
直接、現金で払ってくれと言われたらそのとおりにしなければ
なりません。
社長:一人だけのために現金払いにするのはムダです。
なんとか銀行振込にしたいのですが。
中川:何か事情があると思います。
本人に確認しましょう。
その上で判断したらと思います。
社長:中川さんは銀行振込を拒否された経験がありますか?
中川:銀行振込を導入するときに拒否されたことがあります。
社長:どんな理由ですか?
中川:自分の小遣いが少なくなるからです。
現金で受け取っていたときは自分の小遣いを自由に給料袋から
抜いていたからです。
社長:ははは。
あり得ますね。
中川:その他に、家の近くに銀行、郵便局がないからという理由が
ありました。
社長:なるほど。
で、小遣いが少なくなるとか近くに銀行郵便局がないと
いう場合は現金で渡したのですか?
中川:会社のコストダウンのために協力してほしいと訴えて
しぶしぶ銀行振込に同意してもらいました。
社長:なるほど。
そのような事情もあるのですね。
中川:その他に拒否した人がいましたが、プライドが高い人で
した。
社長:え?
プライドと銀行振込は関係があるのですか?
中川:その方は技術屋さんです。
自分の技術にプライドを持っています。
しかし、自分の技術に会社が正当な評価をしてくれ
ていないと不満を持っていました。
だから、その裏返しの抵抗ですね。
社長:うーん、人心の機微ですね。
新入社員に対しては銀行振込について協力要請をします。
(中川コメント)
賃金は直接本人に払うことが原則となっています。
本人が銀行振込を拒否すれば強制はできません。
現在は銀行振込が常識となっていますので、拒否する人は極少数だと
思います。何らかの事情を持っている可能性が高いです。
今日はここまで。では、またあした。
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編集後記
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映画館のポスターやCMなどで「全米ナンパーワンの大ヒット作!」など
と銘打たれれば、大変な話題作だったのだろうと期待してしまう。
しかしよくよく考えてみると、やけに「全米ナンバーワン」の作品が
多い気がしないだろうか。
どの映画もナンバーワンなんておかしいのでは......と思えるのだが、
映画関係者によると、「どれも間違いなく全米ナンバーワン」だという。
ただし、この全米ナンバーワンにはワケがある。このうたい文句は、
アメリカのボックスオフィスという会社が調査しているアメリカ国内で
の週間興行収入のランキングが反映された結果である。
つまり、「全米ナンバーワン」といっても、年間のナンバーワンでは
なく、たった一週だけのナンバーワンの可能性があるのだ。
そのため、公開時期を他の話題作と重ならないようにすれば、それほ
ど興行収入が多くなくても「全米ナンバーワン」の冠(かんむり)を手
にでさることになる。
一方、本当に興行収入が多い話題作だと、何週間も続けてナンバーワ
ンになることもあるはず。そういう場合は、「1カ月で動員数○○万人」
というように、具体的な数字でアピールすることが多い。これを踏まえ
てCMを見れば、で本当にヒットしたのかどうかがわかるだろう。
(雑学裏事情おもしろ事典 より 王様文庫発行)
では、また明日お会いしましょう!!
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