【健康診断】会社の責任で実施しなければならない

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労務管理に奇策なし！大企業20年、中小企業13年　人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る

作者：　中川清徳 　2012年7月28日号   VOL.1207
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古代オリンピックは一種目だけだった!?

（続きは編集後記で）

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【健康診断】会社の責任で実施しなければならない
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中川：こんにちは。

社長：こんにちは。
　　　Ａさんのことで困っています。

中川：はい、どんなことで困っているのですか？

社長：Ａさんは健康診断を受けないのです。

中川：理由はなんですか？

社長：それがはっきりしないのです。
　　　受診するように強く言うと「わかりました」とは言うのですが
　　　その気がないようです。

中川：それで？

社長：いい大人なのですから、受診しないのは自己責任だと
　　　思います。
　　　だから、受診しないで本人が困っても会社には責任がないと
　　　思います。

中川：会社責任がありますよ。

社長：え？
　　　会社は受診するようにいっているのですからそれで責任を
　　　ないでしょう。
　　　子供ではありませんから。

中川：安全衛生法に受診させるように明記されています。

社長：困りましたね。

中川：受診を拒否するのは業務命令違反です。
　　　懲戒処分をすると脅したらどうですか？

社長：受診拒否はしていないのです。
　　　受診をするとは言うのですが病院にいかないだけです。

中川：それは事実上の業務命令違反です。
　　　いきなり業務命令違反で懲戒処分をするのは短兵急です。
　　　受診の期限を定めて本人に受診させるようにしましょう。

社長：はい、わかりました。
　　　会社は全員定期健康診断をさせればＯＫですね。

中川：その後も大切です。

社長：まだ会社責任があるのですか。

中川：はい、健康診断結果を把握しなければなりません。
　　　それから異常所見がある場合は再検査などをするように
　　　指導する責任があります。

社長：ええ！
　　　そこまで会社の責任ですか。
　　　法律に書いてあるのですか？

中川：はい、書いてあります。
　　　異常所見があるのに会社がそれを知らないで長時間労働を
　　　させて死亡した場合は会社に責任を追及されますよ。

社長：それは大変だ。
　　　Ａさんには期限を切って受診するようにします。

中川：書面で渡した方がいいでしょうね。

社長：わかりました。

（中川コメント）

　会社は従業員にたいして定期的に健康診断を受診させ、その結果を
把握する義務があります。
もし、異常所見があった場合はその従業員に再検査などをするように
勧告する義務があります。定期健康診断は強制的に受診させなければ
なりませんが、再検査とうは本人に勧告するまででよく、強制的に
再検査をさせることまでは要求されていません。

今日はここまで。では、またあした。

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　　　　編集後記 　　　　　
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古代オリンピックは一種目だけだった!?

　古代オリンピックは、紀元前776年に始まり西暦393年の第293回で
終罵するまで1169年間続きました。これはスポーツ行事というよりも
ギリシャを中心とするヘレニズム文化圏の純粋な宗教行事であったと考
えるべきです。だからこそ、戦争を中止してまでも続けたのでしょう。

　最盛期の古代オリンピックは、5日間の日程で一人種目も行われたよ
うですが、第1回から紀元前728年の第22回までは一種目だけが行われて
いました。その一種目とは一スタディオンを走る短距離走。現在の距離に
換算すると約191.27メートルになります。神話によると一スタディオンは、
ゼウスの足裏6OO歩分に相当するといわれています。これを勇者ヘラクレ
スが実測してスタジアムをつくったという伝説もあります。

　現在使われている「スタジアム」の語源は、この「スタディオン」に
由来しているそうです。

　現在の200メートル走は、距離的には一スタディオンに近いものですが、
当時は直走路で行われていました。、ギリシャのオリンピアの遺跡には、
そのスタジアムが保存されています。

（絶対にすべらない無敵の雑学より　角川学芸出版）

では、また明日お会いしましょう！！

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