【労働時間】法改正に先駆けて助成金受給!?

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労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る

作者: 中川清徳  2016年5月19日号 VOL.2680
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自分で「自分をおもしろくなくしている」人

(続きは編集後記で)

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 【労働時間】法改正に先駆けて助成金受給!?
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  『退社から出社の時間規制               
          ~法改正に先駆けて助成金受給!?』

 厚生労働省は、長時間労働の解消につなげること目的として、
従業員が事務所を退社してから出社するまでに一定時間を空け
る「勤務間インターバル制度」を導入した中小企業に対し、
最大100万円の助成金を支給することを検討しています。早け
れば、2017年度より開始される見込みです。

 具体的には、中小企業を対象とする「職場意識改善助成金」の
対象の1つとして創設し、制度導入や、制度導入に必要な労務
管理用のソフトウエアの購入費、生産性を高めるための設備や
機器の購入費用などを助成する予定です。どの程度の規定を設
けた場合に助成金の支給対象となるかは、今後さらに検討を重
ねる形となります。

「勤務間インターバル制度」は、EU諸国で先駆的に導入された
もので、1993年に「EU労働時間指令」で制定され(2000年改定)、
「退社から翌日の出社までの間、11時間を確保」することが
原則義務化されました。加盟国はすべてEU指令の内容を国内法
として規定する義務を負っていますので、これらはEU諸国に
おける共通の基準となっています。

 日本では、会社側と労働者側が協定(36(サブロク)協定)を結んだ
上で、残業時間の限度は基本的に、1ヶ月当たり45時間とされて
いますが、「特別条項付き協定」を結べば、6回を限度として
1ヶ月当たり60時間まで従業員を働かせることも可能であるなど、
比較的弾力的な措置が取られていました。

また、長時間労働の是正に関する政策と言えば、これまでは時間
外労働等の割増賃金率の引き上げが中心でした。

そうした中で、この度の取り組みは長時間労働問題における
「1日の労働時間の規制」に焦点を当てたものとなります。

 実はこの「勤務間インターバル制度」は現在国会で審議されて
いる「労働基準法の一部を改正する法律案」にて、労働時間等
の設定の改善に関する特別措置法の一部改正として盛り込まれ
ています。

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~労働基準法改正案より一部抜粋~

二 休息時間(インターバル規制)
1  休息時間の付与
  (1) 使用者は、労働者ごとに始業から24時間を経過するまで
        に、労働者の健康の保持及び仕事と生活の調和を勘案
        して厚生労働省令で定める時間以上の継続した休息時間
        を与えなければならないこと。(第34条の2関係)
  (2) 公衆の不便を避けるために必要な事業その他特殊の必要
        がある事業については、その必要避くべからざる限度で、
        (1)について、厚生労働省令で別段の定めをすることが
        できること。(第40条第2項関係)

八 罰則
1 二の1の(1)に違反した者は、6月以下の懲役又は30万円以下
    の罰金に処すること。(第119条第1号関係)
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上記の改正法案が成立するか否かは、まだ不透明なところですが、
法案がそのまま通れば、勤務間インターバル制度が義務化され、
さらに違反した場合の罰則が定められる事となります。つまり、
『勤務間インターバル制度』導入の助成金創設は、義務化前の
事前準備期間に係るものと読み取ることもできます。

長時間労働削減に対する行政の取り組みは、社会情勢も相まって
今後ますます力が入れられていく事が予想されますが、各企業様
におかれましては、対応が後手後手にならないよう、注視して
いく必要があります。

(中川コメント)
 
 ご参考までに。

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    編集後記      
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自分で「自分をおもしろくなくしている」人

 あなたの周りに、こんな人はいないだろうか。
 自分が気分がよいのは、人の集まりのなかで、その場にいる人間がすべて
自分より劣っているときに限る、というものである。一人でも自分と同レ
ベル以上の人間がいたら、不機
嫌になり口も利かなくなる。

これは「自惚れ」「自己中心」のかたまりで、自分ひとりそびえ立っていな
ければならないのだ。平等や横並び、ましてや自分を凌駕する者の存在は、
絶対に許せないのである。

 自分がおもしろくないのは、すべて社会のせいだとして、社会を白眼視す
る。そしてまた、社会がおもしろくないのは、自分自身のせいだということ
が理解できずに、ふてくされている。

 もし、本人がそのことに気づいて一歩退き、謙譲の心が生まれれば、世間
はたちまち門戸を開いて受け入れてくれるのだが...。

(1日「ひと粒」の黄金の知恵 森鴎外著 齋藤孝訳 イープレスト刊より)

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