【裁量労働】始業時刻指示できるか ~裁量労働制適用する社員

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労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る
発行者: 中川清徳  2017年2月10日号 VOL.3425
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いまとき、動物の格闘シ--ンは、どうやって撮影する?
(続きは編集後記で)
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 【裁量労働】始業時刻指示できるか ~裁量労働制適用する社員
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Q.新しい代表取締役の意向で、毎朝始業時に全社員を集めて
    朝礼を行うことを検討しています。当社には商品デザインの
    担当部署があり、デザイナーとして配属される社員は裁量
    労働制を採っているため始業・終業がまちまちですが、この
    部署の社員も始業時刻についてのみ、朝礼時から業務を始め
    るよう命じることはできるのでしょうか。
  
(中川コメント)
A.制度趣旨にそぐわない
  業務の遂行の方法を大幅に労働者の裁量に委ねる必要がある
  一定の専門的な業務については、労使協定で定めた時間労働
  したとみなす「専門業務型裁量労働制」を採用できます。
    これに該当する業務に「工業製品等のデザインの考案」が
    あります。
  
  裁量労働制は1日の労働時間の配分を労働者が任意で決める
  ことを前提としており、勤務実態を把握する目的で使用者が
  一応の始業・終業の時刻を設定することを超えて一定時刻
    からの始業を命じれば、裁量労働制とはいえなくなってき
    ます。
  
  デザイナーがアイデアを絞り意匠を試行錯誤している最中に
  朝礼や会議で中断があると、作業効率が下がることもあるで
  しょう。始業時刻を強制するとみなし労働時間の適用が否定
  され、実労働時間に基づく割増賃金の支払いを求められる
  可能性もあります。
  朝礼の動画をとり、デザイナーは後でそれを見ることを義務づけ
  るなどの対応策が考えられます。
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    編集後記      
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いまどき、動物の格闘シ--ンは、どうやって撮影する?
最近のアメリカ映画からは、人間と動物の格闘シーン、また動物どうしが
戦うシーンがずいぶん減ってきている。
動物愛護協会の厳しい目が光っているためだ。
アメリカでは、動物が使われるシーンでは、動物愛護協会の人たちが
撮影に立ち会っている。
撮影側としては、その立会いを拒否してもいいが、すると機関誌などで
叩かれたうえ、最悪の場合は上映禁止運動まで行なわれることになる。
実際の撮影は、次のような要領で行なわれている。
まず、動物どうしの格闘シーンはほんの数秒絡み合わせるだけで、
それを何台ものカメラで撮影し、そのフィルムをつないで、長い格闘
シーンを作っていくのだ。
一方、人間と動物の格闘シーンでは、人形かぬいぐるみが使われる。
もちろん、動物の死体を撮影するときでも、実際に殺すわけにはいかない。
ほとんどは人形が使われている。
日本では過去において、犬、猫、キツネなどの動物モノを比較的気楽に
作ってきたが、最近はやや監視の目が厳しくなってきている。
(雑学全書 光文社刊より)
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 解雇とか賃金の切り下げとか微妙な問題は、労働基準監督署に聞くわけに
もいかない。だいたい、俺は忙しいのだ。本を読んでいる暇はないし、
第一、資金繰りや営業のことで頭がいっぱいでそれどころではない。
誰か、いないのか?

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