【労務管理】社外秘の漏洩

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 ■ 60歳以上の賃金の決め方をほとんどの会社が間違っています
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60歳以降の賃金は、年金と合わせて決めなければなりません。
現役時代の給料の70%とか80%とかいう決め方はご本人も会社も損をします。

→ http://nakagawa-consul.com/000051.html

 

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社長、上司が「あの人はすごい!」といわれるピカイチ情報

労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る

作者: 中川清徳  2011年12月26日号   VOL.998
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乾布摩擦は風邪の予防に効く?

(続きは編集後記で)

 

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 【労務管理】社外秘の漏洩
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中川:こんにちは。

社長:こんにちは。
   社外秘が漏洩した事例を知りたいのですが。

中川:承知しました。(家政婦のミタ風?)
   元常務取締役が会社の機密に関する情報を週刊誌記者に
   提供した事件があります。

社長:元常務と言うことは退職後のことですね。

中川:元常務は大手の生命保険会社に勤務していました。
   その会社の
   1.特定融資先との融資取引の内容
   2.社内の人事問題
   3.経営問題にかかわる社内の稟議の内容
   などの情報を提供したのです。

社長:常務であれば高度の機密情報ですね。

中川:その結果、週刊誌に会社の名誉を毀損するような記事が掲載されました。
   それで会社は訴訟を起こしました。

社長:でも、辞めているのでしょう?
   退職後でも責任を追及されるのですか?

中川:もし、社長の会社の元営業部長が営業情報をブログに
   書き込まれたら困りませんか?

社長:内容にもよりますが、顧客情報とか仕入れ、販売価格情報などが
   公開されたら大変困ります。
   場合によっては事業を縮小しなければならないかもしれません。

中川:また、社長に身に覚えのない悪い行為をしているとブログに書かれたら
   どうですか?

社長:事実無根のことであれば許せません。

中川:ということです。
   会社の機密情報を持っている人は、退職後も守秘義務があるのです。

社長:なるほど。
   で、裁判ではどうなりましたか?

中川:損害賠償 2億4500万円
   慰謝料  1000万円
   年金の会社負担分 不支給

社長:2億4500万円ですか!
   そんなに払えないでしょう。

中川:払える払えないは知りませんが、それほどの被害があったと
   いうことです。

社長:なるほど。
   で、当社ではどうしたらいいでしょうか?

中川:就業規則の整備、情報管理規定の作成などが必要です。
   それにより罰則も明記することです。

社長:退職後は就業規則は無効ででしょう?

中川:それは工夫次第です。

社長:わかりました。

 

(中川コメント)

本日の記事は千代田生命保険事件(東京地裁 平成11年2月15日)を参考に
しました。

スマホ時代の労務管理は準備していますか?

下記のCDが参考になります。

http://nakagawa-consul.com/cd-4.html

 

今日はここまで。では、またあした。

 

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ご質問、ご感想、ご意見をお待ちしています。
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ポイント制退職金制度は、中小企業には合いません。

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    編集後記      
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乾布摩擦は風邪の予防に効く?

乾布摩擦とは、乾いたタオルなどで、肌をこする健康法のことです。日本や北欧な
どで、風邪の予防法として、民間療法で行われてきました。日本では、幼稚園・保育園、
小・中学校、老人ホームなどでよく行われ、冬に引く風邪の対策として、「寒風摩擦」
と間違って書かれることもあります。
そもそも乾布摩擦の効果を医学的に検証してみると、①皮膚をこすることによる刺
激で、皮膚の直下にある血液の流れが良くなる、②皮脂が取り除かれて皮膚の新陳代謝
がよくなる、③全身を冷たい空気にさらすことや毎日寒さを感じることで、体全体の体
温調節機能が高まる、などがあげられます。東洋医学では、皮膚と呼吸器系は密接な関
係にあり、皮膚を強化することで、呼吸器系を健康にすると言われていることから、風
邪に対しても予防効果があるとされてきたのでしょう。私は、東洋医学の考え方を否定
するつもりはありませんが、このような、微妙な問題を検証するには、あくまで科学的
根拠に基づいた考えを優先せざるを得ないと考えています。その考えによると、乾布摩
擦が直接的に、風邪予防に効果があるとは言い切れないと判断します。ある説によれば、
自律神経の働きを高め、免疫力を上げるとも言われていますが、どのような仕組みで免
疫力を上げて、風邪の発症を予防するかというと、まだわかっていないことが沢山あり
すぎて結論を出すことは困難だと思うからです。

(あの「健康法」のウソ・ホント 森田豊著より)

では、また明日お会いしましょう!!

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