【特別休暇】取らないから給料でと言われた

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労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る

作者: 中川清徳  2011年12月30日号   VOL.1002
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なぜスポーツ選手の年俸には必ず「推定」とつくの?

(続きは編集後記で)

 

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 【特別休暇】取らないから給料でと言われた
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中川:こんにちは。

社長:こんにちは。
   A君は権利意識が強すぎて困ります。

中川:何があったのですか?

社長:A君は結婚しました。
   当社は特別休暇として5日あります。

中川:それはおめでとうございます。

社長:めでたくありません!

中川:ご機嫌斜めですね。

社長:特別休暇は使わないから5日分を給料で払って欲しいと言うのです。

中川:はあ?

社長:結婚の場合の特別休暇は有給です。
   新婚旅行に行かないので5日の特別休暇はとらないから
   その分をよこせと言うのです。

中川:新婚旅行に行かない人が増えているようですね。

社長:奥さんが妊娠中なので...。

中川:そういう事情ですか。

社長:A君の主張は一理あるような気がします。
   どのように説明をしたらいいでしょうか?

中川:A君は休日と休暇を混同していますね。

社長:休日と休暇は違うのですか?

中川:文字が違います。冗談ですが...。

   休日は勤務日ではありません。
   だから、労働の義務はありません。

   休暇は労働の義務がある日の労働を免除することです。

社長:はい...。

中川:休日に労働しますと給料を払います。
   割り増し賃金が発生することもあります。

   休暇の場合は休暇をとらないで労働したとしても、
   もともと労働の義務がある日ですから割り増し賃金は
   発生しません。

社長:うーん。
   ピンときませんが。

中川:本来の勤務日なので、その日に仕事しても別途払う必要は
   ありません。
   取らなかった慶弔休暇の分を休日出勤として払う必要はありません。

社長:従業員の立場になると慶弔休暇は取らないと損ですね。

中川:損かどうかは人によりますので断定できませんが、
   新婚旅行にいっている間も給料がもらえる、
   つまり仕事をしていないでも給料がもらえるので
   ありがたいでしょうね。

社長:できちゃった婚であわてて結婚をすると損をしますね。

中川:よくある話です。
   一年後に新婚旅行に行くからそのときに特別休暇を
   もらってもいいかという相談がありました。

社長:一年後では特別休暇の意味がないでしょう。

中川:不幸(身内の死亡など)に対しては意味がありませんが、
   結婚による特別休暇はお祝いの意味があります。
   一年後までくらないなら許してもいいでしょう。
   このような運用は社長がお決めになればいいことですが。

社長:A君には一年以内に特別休暇で新婚旅行に行くことを
   話してみます。

(中川コメント)

慶弔休暇は有給であるのが一般的です。
慶弔休暇は会社が独自に設けるもので労働基準法には
慶弔休暇の付与する義務は書かれていません。
有給にするか無給にするかも会社が決めれば良いです。

慶弔休暇を取らないで労働したとしても休日扱いにはなりません。

 

今日はここまで。では、またあした。

 

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    編集後記      
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なぜスポーツ選手の年俸には必ず「推定」とつくの?

現在、日本のプロ野球選手の平均年俸は約3900万円。
もちろん、チームの中心選手ともなれば、億単位の年俸をもらう。

庶民からしてみると、報道される野球選手の年俸は想像もつかない額だが、不思
議なのが、どんなときにも「推定」という一言葉がつくこと。球団側と契約を
交わしている以上、具体的な額が決定しているはずだが、報道では必ず
「推定」という二文字がついて回る。
これは、スポーツ新聞紙上などで発表されている年俸が、あくまで各新聞社が記者
会見でのインタビューから独自に割り出した数字であって、正式発表された数字では
ないことが原因だ。
記者の質問に対して、素直に顔に出る選手もいれば、あくまでポーカーフェイスの
選手もいるので、本当の数字はわからない。
だから、どうしても「推定」の二文字を外すわけにはいかないのである。
もっとも、元プロ野球選手によれば、この「推定OO万円」の額は、おおむね当
たっている場合が多いらしい。
それにしても、なぜ選手側はきちんと年俸を公表しないのだろうか。
自分の給料の額を他人に教えたくないという気持ちはサラリーマンも同じだろう。
しかし、選手の場合はそんな「気持ち」の問題でない、もうひとつの理由がある。
それは、自分の年俸を公開してしまうと、「あの選手よりも、どうして自分の年
俸が低いのか」と、他の選手が契約更改の交渉材料に使う懸念が大きいため。
極力、選手は自分の年俸に関してはあいまいな態度をとり続け、そこをなんとか
聞き出そうとする記者との聞で攻防戦が繰り広げられる。これが契約更改の風物詩
だ。

(雑学裏事情おもしろ事典 より 王様文庫発行)

中川のつぶやき「全員の社員の給料を掲示する会社があるそうだが賛成しかねる」

では、また明日お会いしましょう!!

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