【出向】在籍出向の場合の賃金について

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 ■ 60歳以上の賃金の決め方をほとんどの会社が間違っています
    2月23日(木)13時30分~ 東京にて
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60歳以降の賃金は、年金と合わせて決めなければなりません。
現役時代の給料の70%とか80%とかいう決め方はご本人も会社も損をします。

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労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る

作者: 中川清徳  2012年1月20日号   VOL.1024
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「にっちもさっちもいかない」 では「どっち」に行けばいい?

(続きは編集後記で)

 

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 【出向】在籍出向の場合の賃金について
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中川:こんにちは。

社長:こんにちは。
   読者から質問があるそうですね。

中川:はい、匿名さんからです。

(引用開始)
いつも楽しく拝見させて戴きありがとうございます。
在籍出向時の取り扱いについて質問させていただきます。
在籍出向の場合で、給与の高い方から低い方への場合は差額を出向手当
などの方法で、賃金水準を下げることなく支給できるのですが、
賃金の低い方から高い方に出向した場合、

1.賃金の低いままでの支給でよいでしょうか?
  在籍出向の場合、両方に雇用契約があり、同一労働同一賃金からすると、
  高い方で支払わなければならないように思います。
2.この場合、差額を本人に支払わず、出向元会社の収入とした場合は
  中間搾取(?)となり違法となるのでしょうか?
3.また、賃金の高い方から低い方へ役員として在籍出向した場合、
  経営指導料として出向元会社の収入とすることは問題ないでしょうか?

大変長くなり申し訳ありません。
宜しくお願いします。
(引用終わり)

社長:在籍出向とはなんですか?

中川:出向とは他社で働くことをいいます。
   在籍とは雇用関係はそのままということです。

社長:つまり、一時的に他の会社で働くという意味ですね。
   派遣社員のことですか?

中川:形態は似ていますが、違います。
   違いは派遣はそもそも他の会社で働くことが前提になっています。
   出向はたまたま一時的に他の会社で働くことです。

社長:なるほど。
   それでこのような質問があるのですね。
   会社間の金銭のやりとりはどうなっているのですか?

中川:会社同士で出向に関すする費用について話し合いで決めます。
   中川の経験では出向先の賃金制度に基づき出向者に払うだろう
   給料分(賞与退職金・社会保険料なども含む)を出向先が出向元の会社に
   支払います。

社長:では、出向先の給料が安い場合は出向元は損をすることも
   あるのですね?

中川:そうです。
   今回は出向者の賃金の払い方に質問です。
   出向者は原則として出向先の労働条件で働くことになります。
   たとえば、出向元では1日7時間30分の所定労働時間で
   出向先は8時間だったとしたら8時間が所定労働時間として
   働くことになります。

社長:それでは本人は不利益になりますね。

中川:不利益をどうカバーするかは出向元で考慮します。

社長:なるほど。

中川:で、今回の賃金についてのご質問ですが
   賃金を出向元で払うのか、出向先で払うのかそれとも
   一定の割合で両社で払うのかを決める必要があります。
   これは両社の話し合いで決めます。
   どちらが払うかは法律は定めていませんから。

社長:そうなんですか。

中川:多くの場合は出向元が全額本人に払っています。
   出向元の方が出向先より賃金が高いことが多いので
   本人の給料が下がらないようにするためです。

社長:今回の質問のように出向先の方が給料が高い場合はどうなるのですか?

中川:その場合でも出向元で払うのであれば低い給料を払うことになります。

社長:でも、出向先からは高い給料を出向元はもらうことになるので、
   中間搾取の問題があるにでは?

中川:賃金だけ見ると問題があるように見えますが、
   その他の労働条件も含めるとそうとも言えません。
   たとえば、休日日数が出向元のより多いとか所定労働時間が少ないとか
   良い面もあるかもしれません。
   総合的に見て本人の給料を検討することになります。

   今回の場合は中間搾取とはなりません。

社長:でも本人の不満を和らげるために給料を高くしてあげたいですよね?

中川:それはご自由に。
   しかし、その後出向元に帰った場合はまた給料を下げることになります。
   これはこれで難問になる可能性がありますよ。

社長:そうか、そう単純ではないのですね。

(中川コメント)

出向者の給料を出向元で払う場合は差額が生じても中間搾取とはなりません。
その理由は費用負担は会社同士の契約だからです。
本人に払うべき給料を会社が取り上げている場合(いわゆるピンハネ)は
搾取となりますが今回の場合はそうでないからです。

3のご質問は趣旨がよく分かりませんのでお答えできません。
再度ご質問ください。

念のための申し上げますが、労災保険は出向先のものが適用されます。
たとえば、出向先の給料が低い場合は低い給料で補償されるので
本人が不利になります。
その場合は、出向元の高い給料で労災保険が適用されるように出向元の給料で
申告しましょう。
また、出向先で取締役になる場合はそもそも労災が適用されない場合があります。
その場合の対策も講じておく必要があります。(例:民間の保険に加入するなど)

 

今日はここまで。では、またあした。

 

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この状況は担当者のストレスばかりではなく、
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    編集後記      
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「にっちもさっちもいかない」 では「どっち」に行けばいい?

 どうにもこうにもならないことを「にっちもさっちもいかない」と表現
する。とくに、資金繰りに苦しんでいるときによく使われる。この不況の
時代、まさに「にっちもさっちも」いかなくなっている企業は多いことだ
ろう。
 企業だけに止まらない。軽い気持ちで消費者金融から借りたお金が返せ
ずに、「にっちもさっちも」いかなくなっているサラリーマンも大勢いる
のだ。
 この「にっち」と「さっち」、もとはと言えばソロパン用語の「二進一十
(にしんいんじゅう)「三進一十(さんしんいんじゅう」の「ニ進=にしん」
「三進=さんしん」がなまったもの。
 二進とは2÷2=1。三進とは3÷3=1。
 つまり、単純に割り切れて答えが出る状態だ。このようにうまくものごとが
進まない状況に追い込まれているからこそ、「二進も三進もいかない」という
わけ。
では「よっちもごっちもいかない」でも「ろっちもなっちもいかない」でもい
いではないかというのは屁理屈である。

(日本語のマル得雑学 知的生き方文庫より)

では、また明日お会いしましょう!!

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