【賃金】労働能力が低下したので下げたい

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社長、上司が「あの人はすごい!」といわれるピカイチ情報

労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る

作者: 中川清徳  2013年3月26日号   VOL.1453
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葉っぱ

(続きは編集後記で)

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 【賃金】労働能力が低下したので下げたい

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中川:こんにちは。

社長:こんにちは。
   Aさんのことで相談です。

中川:はい、どうしましたか?

社長:Aさんは脳梗塞で倒れ、現在は身体障害状態です。

中川:それはお気の毒ですね。
   仕事中ですか?

社長:いいえ、自宅で倒れました。
   職場復帰をしたのですが、製造現場で能率が半分くらいに
   なったのです。
   それで、賃金を半分くらいにしたいのですが問題ありますか?

中川:賃金と言ってもいろいろありますが、どれを半分にしたいのですか?

社長:家族手当や通勤費は半額にしません。
   しかし、基本給や職能給は半分程度にしたいのです。

中川:最低賃金法で定める賃金より低くなりませんか?

社長:最低賃金はどの賃金が対象になるのですか?

中川:基本給と諸手当の額が最低賃金額に到達しているかどうかです。

社長:その中には残業代や通勤手当などは含めていいのですか?

中川:精皆勤手当、通勤手当、家族手当、残業代、休日出勤手当、
   深夜勤務手当は含めてはいけません。
   
   (厚労省のサイトを参考までに)
http://www2.mhlw.go.jp/topics/seido/kijunkyoku/minimum/minimum-12.htm

社長:計算したところ最低賃金はクリアーしています。

中川:であれば、後はAさんとの話し合いです。

社長:誰の目にも能力が半分になっているのは明らかです。
   話し合う必要はないのでは?

中川:サラリーマンにとって賃金は生活を維持する重要なものです。
   減額するのであればAさんの同意が必要です。

社長:もし、Aさんが同意しなかったらどうすればいいですか?

中川:同意しないこともあり得ると想定して臨むことです。

社長:同意しないときに注意することはありますか?

中川:高圧的にならないことです。

社長:どうしてですか?

中川:訴訟になったり、外部の労働組合に加入するなどで労務トラブルに
   発展する可能性があります。

社長:誰が見ても能力が低下していてもですか?

中川:それはAさんも自覚しているかもしれません。
   しかし、賃金が下がるとなると別の気持ちになるものです。

社長:そうですか。

中川:Aさんが賃金を下げることに同意しないのであれば
   配置転換などを検討しましょう。

社長:しかし、現場ではどこも同じようなものです。

中川:他の部署、たとえば事務的な仕事とかへの配置転換も検討しましょう。
   その職務により賃金が下がるのであればAさんも納得しやすいでしょう。

社長:その場合、半額に下げることはできますか?

中川:配置転換で半額にするのはやりすぎでしょう。
   賃金制度の範囲内で下げることになります。

社長:分かりました。
   Aさんと話し合ってみます。

(中川コメント)

 本日の場合は解雇もありえますが雇用を継続することを前提としました。
Aさんのご家族のことを考えると解雇は最後のそのまた最後の選択でしょう。

今日はここまで。では、またあした。

 

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 【CD】 従業員代表の選出  講師 北見昌朗
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ご存じでしたか? 従業員代表の選出は労基法で義務づけられています。
退職金を減額したので退職金規程を変更したが、いい加減な従業員代表の
選出で無効。その結果、高い退職金を払うことになります。
従業員代表はきちんと選出しましょう。

→ http://nakagawa-consul.com/cd-dvd/cd-06.html

 

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    編集後記      
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葉っぱ

 貧弱な男が廷宙人に導かれて証人席に蒼いた。男はしどろもどろに状況
を説明したあとで、こう言って証言を終えた。

「最後に、妻は樫の木の葉っぱの部分で私の頭を殴りました」

弁護人が口をはさんだ。

「ほれほれ、葉っぱで怪我なんか負うわけないでしょう!」

貧相な男は口をとがらせて説
明した。

「樫材のテーブルに葉っぱの模様が彫うれてるんです。その部分で殴られた
んですよ」

(これが本当のジョーク世界一 より 天満龍行編著 アカデミー出版)

 

では、また明日お会いしましょう!!

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