変わり続けることこそ強さなのだ。

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労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る

作者: 中川清徳  2013年3月26日号   VOL.1453
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学ランのランって何のこと?

(続きは編集後記で)

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 変わり続けることこそ強さなのだ。 

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鈴木喬(エステー株式会社取締役会議長兼代表執行役会長)

 ■「変わり続けることこそ強さなのだ。
   変わるためには、自己否定をしなければならない。
   それまでの成功を捨て去る勇気も必要だ。」(*)

  出所:「社長は少しバカがいい。 乱世を生き抜くリーダーの鉄則」
       (WAVE出版)

 冒頭の言葉は、「過去の成功体験を当てにしてはならない。成功体験を
含めた過去を否定することが、将来の成功へとつながる」ということを表
しています。

 バブル経済崩壊後、エステーは売上高を維持したものの、利益は下がり
続けていました。鈴木氏は、このままでは「エステーは潰れてしまう」と
いう趣旨の発言を繰り返していたものの、社内ではその危機感が共有され
ない状態が続いていました。1998年、兄の鈴木明雄(すずきあきお)氏か
ら社長の座を譲り受けた鈴木氏は、バランスシートの健全化、商品数の削
減、在庫の削減、新商品開発の絞り込みなど、「エステーを立て直すため
に聖域なき改革を実行する」と宣言しました。

 しかし、急激な改革は社内から猛反発を受けました。鈴木氏が役員会に
新しい提案をしても反対されるばかりで、まったく協力を得られませんで
した。また、在庫を削減するため、「責任を問うことはしないので、倉庫
にある在庫を処分するように」と命じても、従う社員はいませんでした。
鈴木氏は何度も役員や社員に働きかけても変化がみられないため、役員数
を半減し、自ら工場に出向いて在庫を処分するなどの強硬手段に出ました。

 また、それまで年間で約60もあった新商品を消臭剤一つに絞り込みまし
た。当時、消費者の支持はエステーが得意としていた芳香剤ではなく、消
臭剤へと転換していたころでした。一方、エステーは「シャルダン」とい
う自社を代表する芳香剤のブランドがあったために、それにこだわって、
消臭剤の開発で他社に後れを取っていました。

 新商品の開発に当たって鈴木氏は「シャルダン」ブランドを捨て、一か
ら新しいブランドを作ることにしました。もし、新商品が失敗した場合、
大きな損害を被ることになります。しかし、鈴木氏は新商品の販売が失敗
しても「シャルダン」があるからといった甘えが社内に生まれないように、
「シャルダン」ブランドを一切使わない決断を下したのです。

 鈴木氏は新商品に関してもう一つ大きな決断を下しました。それは、
新商品を他社の後追いではなく、それまでにないかわいらしいデザインの
商品にすることでした。これは、鈴木氏が日常的に小売店回りをする中で、
芳香剤や消臭剤には消費者の感性に訴えるようなデザインのものがないと
いう点に気付き、そこに商機を見いだしたためです。このようにして、鈴
木氏は社員の先頭に立って、新商品の容器デザインや商品名、広告プラン
などに関するアイデアを出し、高い販売目標を掲げました。

 社内には、鈴木氏のやり方を無謀だとみる向きもありましたが、鈴木氏
は自分自身にも社員にも「絶対に新商品は売れる」と言い聞かせ、ハッパ
を掛けました。

 こうして販売された新商品の消臭剤「消臭ポット」は大ヒット商品とな
りました。この成功をきっかけに、開発部門はアイデアを次々と提案する
ようになり、営業部門は営業活動に貪欲に取り組むようになるなど、社内
に活気が生まれました。鈴木氏は「消臭ポット」の成功に満足することな
く常に変化を求めて、「消臭力」「脱臭炭」「米唐番(こめとうばん)」
などのユニークな商品を次々とヒットさせました。

 鈴木氏は社内の意識を変え、エステーを立て直しました。鈴木氏の改革
は社内の反発に遭い順調とはいえませんでしたが、鈴木氏は改革の手を緩
めることはありませんでした。鈴木氏を支えたのは、現状を変えなければ、
エステーの将来はないという思いであり、それは以下の言葉にも表れてい
ます。

「一番悪いのは一生懸命やればうまくいくという考え方。今は悪くとも原
点に 返って頑張れば必ず立ち直るという精神論ですね。」(**)

 現状を変えるというのは、ときに「原点」や「成功体験」といった過去
を否定することであり、大きな困難を伴います。しかし、市場が成熟化し、
他社との競争が激化している現在は、「原点」や「成功体験」といった過
去に安住していては、企業は生き残れない時代です。常に変化し続けるた
めには、経営者が過去を否定する勇気を持ち、社内を新しい挑戦へと導く
リーダーシップが必要とされるのです。

※本稿で紹介したエピソードは、作成時点で公表されてい
る事実に基づい
ています。

【経歴】
すずきたかし(1935~)。東京都生まれ。一橋大学卒。1959年、日本生命
保険相互会社入社。1985年、エステー化学株式会社(現エステー株式会社。
本稿では「エステー」)入社。1998年、代表取締役社長兼営業本部長就任。
2012年、取締役会議長兼代表執行役会長就任。

【参考文献】
(*)「社長は少しバカがいい。 乱世を生き抜くリーダーの鉄則」
    (鈴木喬、WAVE出版、2013年2月)
(**)「言葉がいのち(1)エステー化学社長鈴木喬氏(人間発見)
(日本経済新聞 夕刊 2003年9月29日付)」(日本経済新聞、2003年9月)
「平成24年3月期 有価証券報告書(第65期)」(エステー株式会社)
以上(2013年3月作成)

 

(中川コメント)

 本日の記事は、中小企業福祉事業団から会員として提供を受けた資料を
転載しました。
 お役に立てば幸いです。

今日はここまで。では、またあした。

 

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    編集後記      
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学ランのランって何のこと?

 学生服のことを学ランといいますが、学ランの「ラン」っていったい何
のことでしょう。

 実はこの「ラン」はオランダのランなのです。江戸時代、日本にやって
きたオランダ人の着ていた詰襟の服のことを、人々はオランダ人の着てい
る服という意味から「ランダ」と呼んでいました。その後、明治時代に入
り、学生が詰襟の制服を着るようになると、それを見た周囲の人たちが
「学生用のランダ」という意味で「学ラン」と呼んだのです。

(つい他人に自慢したくなる無敵の雑学 角川ソフィア文庫より)

では、また明日お会いしましょう!!

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