『ダンナの悪口(ココロのメルマガ小説)』志賀内泰弘

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 【新商品】自転車屋から学ぶ増客・増益事例 CD
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永田咲雄社長と松下幸之助さんには共通点があります。
自転車屋で丁稚奉公をしていたということです。
松下幸之助さんは最初、火鉢店に丁稚奉公に出され、その後、自転車屋で
奉公しました。その後、松下幸之助さんは電球のソケットや自転車用のラ
ンプ、乾電池などで日本を明るくしました。

永田社長は25歳で創業。
求人情報誌や地域情報誌などで、滋賀の企業や地域住民を明るく元気にし
ています。滋賀県における市場占有率は1位。
優れた戦略を生み出せたのは永田社長の思いの強さがあってこそ。
それがわかる事例です。

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社長、上司が「あの人はすごい!」といわれるピカイチ情報

労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る

作者: 中川清徳  2013年6月2日号   VOL.1522
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おいしい枝豆が店頭に並ぶ「時間帯」の法則

(続きは編集後記で)

 

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『ダンナの悪口(ココロのメルマガ小説)』志賀内泰弘

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志賀内泰弘氏のメルマガ小説を全文転載します。

(引用開始)

「いやだぁ~」「アハハハハ」今日も休憩室に、オバチャンたちの笑い声
がこだました。水口昌子は、食材加工工場でパートをしている。 サトイ
モやニンジンの皮を剥き、一口サイズに切る。その後、茹でてパックに詰
め冷凍にする。もちろん、好きでやっているのではない。じゃあ、お金の
ためか。たしかに、月に十万円近くになるので家計は助かっている。でも、
何より、パート仲間六人とのバカ話が楽しくて仕方がなかったのだ。すぐ
近所に住む加藤美智子に誘われて始めたのだが、もう三年も続いていた。
三時になると、みんな走るようにして休憩室に駆け込んでお茶を淹れる。
誰ということなく、持ってきたお菓子を摘む。

「うちの亭主がさあ~」と切り出したのは、一番のベテラン、井戸典子だ
った。「この前の日曜日にさあ、一緒にデパートに行ったのよ。電車であ
の人だけ空いている席にスウ~と座ったのね。〝なんで一人だけ座るのよ〟
って腹が立ったんだけどね」みんな興味深々に前のめりになって聞いてい
る。典子の話には、いつもオチがあることを知っているからだった。「な
んで、〝お前座れよ〟って言えないのかしらねぇ。ムカッときちゃって。
何か話しかけたみたいだったけど、他人のフリして窓の外を見てたのよ」
「うんうん、それで?」と誰かが言う。「そしたらね、亭主の隣に座って
いた女子高生がね、急に鼻を押さえて立ったのよ」「なに?」「それでね、
亭主の方を睨んでこう言ったの。『臭せえんだよ!』けっこう大きな声で
ね。その女の子の仲間の二人も、『嫌だ~』って立っちゃったもんだから、
周りの人がこっちを注目してさあ」「何なの、それ。オナラ?」「加齢臭
よ、亭主の」「あ~あ、嫌だあ」「うちもよ。孫がさあ、せっかく遊びに
来ているのに、『おじいちゃん臭い』って言って近づかないのよ」典子が
言う。「だからさ、いつも言ってるのよ、オーデコロンくらい付けなさい
って」「それも大変よ。加齢臭とコロンが混じったら、よけい臭いんじゃ
ないの」「ハハハハ」みんなが大笑いした。今日もダンナの悪口大会だ。

 これがストレス発散には一番。昌子も、ちょっと大袈裟に夫の悪口を言
う。何しろ、世間で言う典型的な「フロ、メシ、ネル」タイプの男だから、
山ほど不満を抱えている。別に、夫婦仲が険悪というわけではない。それ
は、ここにいるみんなも同じはずだ。でも、ダンナの悪口ほど盛り上がる
ものは、この世には他にない。しかし、今日の昌子は、ちょっと違った。
笑わない。いや、笑えなかった。「アハハハハ...」みんなの笑い声の中で、
心ここにあらずという感じだった。

 日曜日の夜のことだった。大河ドラマを見終わると、夫の司朗がポツリ
と言った。

「オレ、ガンかもしれん...」
「え?何を突然言うのよ」
「この前からさあ、胃が痛いって言ってるだろ」

一ヶ月くらい前から、小食になっていた。ときどき、胃を押さえている。
キリキリと痛むらしい。会社の保険医で胃薬をもらってきた。飲み続けた
が、いっこうに治らない。

「オヤジの家系がさあ、みんな胃ガンだったからなあ...」
「何言ってるのよ」
「なんか、オヤジが血を吐く前の様子にそっくりなんだよな...」

司朗は五十七歳。大手の電気部品メーカーに勤めている。何度も行われた
リストラの波をくぐり抜け、本社で部長をしている。その代わり、休みと
いうものがほとんどない。休日も出張か接待ゴルフだ。普段は、「フロ、
メシ、ネル」くらいしか言わないが、娘が嫁いだ頃から、「定年になった
ら二人でゆっくりと海外旅行でもしようか」と言うようになった。仕事で
くたびれているのがよくわかった。

「何言ってるのよ、勝手に自分で決めちゃダメよ」
「......」
「去年の人間ドッグは何でもなかったんでしょ」
「いや、去年も一昨年も、急に出張が入ってキャンセルしてる」
「え...!?」

 司朗がテレビのスイッチを切った。家の前を通り過ぎた車の音が、まる
ですぐ近くのように聞こえた。昌子は司朗のお尻を叩いて、無理やり休暇
を取って病院で検査を受けさせることにした。朝食を抜き、ちょっと早め
に家を出る。いつもより胃が痛むらしい。ずっと左手をお腹に当てて、顔
をゆがめている。
「大丈夫よ」と笑って送り出したが、そう言う昌子自身の顔が強張ってい
た。パートの仕事を終えて、自転車でスーパーに向かった。このところ、
司朗のために消化の良い献立に心掛けていた。(もし、ガンだったらどう
しよう...)昌子も、叔母をガンで亡くしていた。検査した時には、あちこ
ちに転移しており、もう末期だった。それから、わずか三ヶ月でこの世を
去った。

(まさか、後三ヶ月なんて...)スーパーで買い物カゴを手に、涙があふれ
て来た。その時だった。(え!?)一番奥のお肉売り場の前に、見覚えの
あるスーツ姿の男性がこっちを向いて立っていた。口には、楊枝の刺さっ
た試食ウインナーをくわえている。司朗だった。目が合う。司朗は、口を
もぐもぐとさせながら、両手を上に上げた。

(?)

そして、その両手で、大きな丸を作った。涙が滝のように流れてきた。
昌子は、もう悪口を言うのは止めようと思った。

(引用終わり)

プチ紳士からの手紙 76号より

(中川コメント)

 たまにはこのようはお話もよいかと思います。

 

今日はここまで。では、またあした。

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    編集後記      
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おいしい枝豆が店頭に並ぶ「時間帯」の法則

 スーパーの食品売り場に枝豆が並び始めると、季節は一気に初夏めいて
くる。枝豆といえばビールに欠かせないつまみのひとつだが、同じ畑の枝
豆でも収穫する時刻によってその美味しきに差が出てしまうというのだ。

 じつは、枝豆を一番おいしいときに店頭に並べたいと思うなら、朝一番
で収穫した枝豆を使つてはいけない。

 枝豆の甘味の素となるのはショ糖とアラニンで、うまみの素となるのは
グルタミン酸なのだが、ショ糖とアラニンは日没頃、グルタミン酸は正午
頃の含有量が最も多くなる。これは光合成によるもので、昼間の日光をた
っぷりと浴びた夕方頃の枝豆は甘くうま味が増しているのだ。

 野菜売り場に「朝どり野菜!」というポップがあるといかにも新鮮で美味
しそうなイメージがあるが、枝豆に限っていえば夕方に収穫するのがベス
トだ。もしもスーパーの野菜売り場に「夕方収穫しました!」というポップ
があったら、そのスーパーの仕入れ担当者は青果のプロフェッショナルだ
といえるかもしれない。

(「あの業界のタブー」より 青春出版 発行)

では、また明日お会いしましょう!!

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