【昇給】政府が助成金をだすそうですが

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労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る

作者: 中川清徳  2015年2月6日号   VOL.2150
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人生が困難なのではない。あなたが人生を困難にしているのだ。
人生は、きわめてシンプルである。

(続きは編集後記で)

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 【昇給】政府が助成金をだすそうですが
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中川:こんにちは。

社長:こんにちは。
   賃上げをすると助成金がでるそうですね。

中川:そうですね。

(1月28日の日経新聞電子版より引用)

賃上げ中小に補助金手厚く 政府、2月にも新事業

 政府は最低賃金の引き上げに向け、中小企業への支援を拡充する。賃上
げした人数が多ければ多いほど補助金の上限額を上げる新たな事業を2月
にも始める。消費増税や円安などでモノの値段が上がる一方、賃金の上昇
が追いついていないとの指摘は多い。中小企業の賃上げを促し、地方の景
気の底上げをめざす。

 2014年度補正予算案に14億円を盛り込んだ。厚生労働省は15年度からの
実施を求めていたが前倒しする。

(引用終わり)

社長:検討の価値ありますね。

中川:助成金目当てで検討するのは止めたほうがよいと思います。

社長:どうしてですか?

中川:助成金は国の施策を実現するために行います。
   どの会社もその施策が良いとは限りません。

社長:では、どうしらいいですか?

中川:御社として賃金をどうするかをまずは考えます。
   その結果として助成金がもらえるなら申請をすることとします。

社長:自分の会社の賃金をどうするかはどうやって考えたらいいですか?

中川:まずは、世間相場と比べて高いか低いかを確認します。
   それと労働分配率を算出して、人件費の経営方針を決めます。

社長:賃金の世間相場は、会社の平均で比較するのですか?

中川:いいえ、個人別です。
   取締役、管理職、男性、女性の相場と比較します。
   高すぎる人は昇給をしないのが良いかもしれません。
   低すぎる人は昇給を厚めにするのが良いかもしれません。

社長:なるほど。
   世間相場はどうやって調べるのですか?

中川:弊社にご依頼されれば、
   年収
   月額(残業込み)
   所定内(残業なし)
   賞与
   について相場と比較した個人別が分かるグラフを作成して差し上げます。

社長:代金はいくらですか?

中川:無料です。

社長:どうしてですか?

中川:弊社は従業員300人未満の会社の賃金データを毎年集めています。
   できるだけデータはたくさん欲しいのです。
   データが多いと統計の信頼度が高まりますので。
   作成に手間がかかるので、有料にしたいのですが、それだとご協力いた
   だける会社が減るからです。

社長:データを提供することで、当社の賃金を世間に公表されたら困ります。

中川:ご提供された賃金データは、統計の集計には使いますが、社名や個人名
   は公表しません。
   データをご提供いただく場合は個人名は必要ありません。
   社員番号か連番でご提供いただければ結構です。

社長:分かりました。
   当社はおかげさまで業績が良いです。
   ベースアップをしたほうがいいでしょうか?

中川:まずは、世間相場と比較することです。
   そのうえで、必要があればベースアップをすればよいです。
   しかし、ベースアップをする余裕があるのであれば、根本的な改革を
   お勧めします。

社長:どのような?

中川:御社の年間休日は120日あります。
   労働基準法では105日で良いのです。
   休日日数を減らしてその代償としてベースアップをすることも
   考えられます。

社長:なるほど。
   検討します。

(中川コメント)

 リーマンショックの時は、助成金で窮地を脱出しました。助成金は時には
恵みの雨です。しかし、助成金目当ては本末転倒です。
今年の春の賃金改定(昇給と書かないのは減給もありえるから)はまずは
世間相場との比較です。
ご希望があればお申し込みください。

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首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)と
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上記以外に所在地(県単位)がある会社は、厚生労働省の賃金センサスを弊
社で独自に加工し、管理職の相場も想定したグラフを作成します。

このグラフを見れば、世間相場と比較して高いか低いかが一目で分かります。

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今日はここまで。では、またあした。

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ご質問をお待ちしています。下記の様式でご質問ください。
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ご感想、ご意見をお待ちしています。この様式で質問をされた場合は
回答しかねる場合があります。

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    編集後記      
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人生が困難なのではない。あなたが人生を困難にしているのだ。
人生は、きわめてシンプルである。

「人生が辛く、苦しい」のではありません。あなたが、自分の手でわざわざ
「人生を辛く苦しいものにしている」のです。アドラーは、それをこのよう
に例えました。

「高さが5フィート(約1・5メートル) しかない戸口を通り抜ける方法には2
つある。ひとつはまっすぐ歩くことであり二つ目は背中を曲げることです。
最初の方法を試せば、横木にぶつかるだけです」と。つまり「人生が辛く、
苦しい」と感じている人は、低い戸口に対してまっすぐ進み、頭をぶつけてい
るだけのこと。事前に背中を曲げれば何も問題はないのです。しかし、多くの
人は低い戸口が「原因」であり、自分は悪くないと言います。そうではありま
せん。腰を曲げない自分が悪いだけなのです。

 では、どのように生きれば人生が辛く、苦しくなり、どのように生きれば、
人生がシンプルになるのでしょうか。その答えを一行で言い表すことはさすが
にできません。おそらくは、本書を読み進めることで、徐々にわかるようにな
るでしょう。現段階でお伝えできるのは、現在の人生を決めているのは「運命」
や「過去」のトラクマではなく、自分自身の考え方である、ということです。

 だからこそ、私たちは、いつでも決意さえすれば、自分の人生をシンプルに
することができるのです。そろそろ、自分の頭を横木にぶつけるのをやめでは
いかがでしょうか。「人生を困難にしている」のをやめればいいのです。

(アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉 小倉広箸 ダ
イヤモンド社刊より)

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 解雇とか賃金の切り下げとか微妙な問題は、労働基準監督署に聞くわけに
もいかない。だいたい、俺は忙しいのだ。本を読んでいる暇はないし、
第一、資金繰りや営業のことで頭がいっぱいでそれどころではない。
誰か、いないのか?

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