【残業代】営業手当を払っているので残業代は払わなくても良いか
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60歳以上の給料の決め方をほとんどの会社が間違っています
60歳以降の給料は、年金と合わせて決めなければなりません。
現役時代の給料の70%とか80%とかいう決め方はご本人も会社も損をします。
また、法律が65歳までの義務化されました。
新しい法律改正による60歳以上の給料の決め方をお話しします。
平成25年3月31日までに労使協定を締結した方が良かったのですが
それを実施していない会社の対応策もご提案します。
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社長、上司が「あの人はすごい!」といわれるピカイチ情報
労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務
畑一筋で現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業
経営者のために語る
作者: 中川清徳 2015年3月31日号 VOL.2203
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すべてのものは時間の支配を受けている
(続きは編集後記で)
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【残業代】営業手当を払っているので残業代は払わなくても良いか
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中川:こんにちは。
社長:こんにちは。
当社は販売実績に基づき営業手当を支給しています。
残業などをすれば当然販売実績が上がります。
やったら報われる制度です。
中川:残業代は払っているのですか?
社長:いいえ、営業手当をたくさんもらおうと思ったら
残業をすればいいのです。
だから、残業代は払っていません。
問題ないと思うのですが。
中川:問題があります。
社長:どうしてですか?
中川:営業手当は販売実績に基づき払っているのです。
それとは別に残業をしたら残業代を払わなければなりません。
社長:そんな。
それでは二重払いになり、やっていけません。
中川:そうですね。
経営的にはそんなことはできません。
しかし、労働基準法に違反します。
違反してまで経営をしたいですか?
社長:法律、法律といいますが、残業ばかりたくさんされて
販売実績が上がらなければ倒産します。
残業をしたら営業手当が増えることにすればのですから残業を
払っているのと同じです。
中川:でも、残業をしても販売実績が上がらなければ営業手当は
増えないのでしょう?
社長:それは本人の能力ですから、しょうがないでしょう。
中川:それは経営者の論法です。
労働基準法は労働時間に対して賃金を払うことが前提です。
本人の能力による差は賃金や賞与でつけてもOKですが
残業代で差をつけてはいけません。
社長:そうはいっても...。
中川:現在の賃金規程が問題です。
営業手当は営業手当であり、残業代であることとなっていません。
営業手当の定義を見直すといいでしょう。
社長:ほう、どうするのですか?
中川:営業手当は月30時間分の残業代を含むと。
社長:そうすればいいのですか。
でも、30時間を超える営業マンもいます。
中川:その場合は超過分を払うのです。
社長:なんだ、やっぱり残業をしたほうが得になりますね。
中川:そうですね。
しかし、月30時間分であると明示すれば営業マンも
その時間内に終了しようと努力するでしょう。
また、管理職もそのような指導をすることです。
現在のまま労働基準監督署に入られたら
営業手当も含めて残業代を払えとなりますよ。
社長:うーん。それは困ります。
では、賃金規程を変更します。
でも、営業成績と残業代の整合性が難しくなりました。
中川:難しいとは思いますが、違法だといわれることは
避けましょう。
(中川コメント)
営業手当を支給して残業代を払っていないことがありますが、
残業代未払いとなります。
賃金規程に営業手当は残業代であることを明記しましょう。
その場合に○○時間分というように時間を表示することがポイントです。
今日はここまで。では、またあした。
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ご質問、ご感想、ご意見をお待ちしています
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編集後記
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すべてのものは時間の支配を受けている
世の中に時間というものが存在する以上、同一のものは存在しない。
たとえば一本の松にしても、種子から苗となり、苗から若松となり、
若松から成長して成樹となる。そして、その成樹も時間の経過にともなっ
て次第に老いて、最後には枯れる。
このように、昨日の松は今日の松と同じではないし、明日の松も今日
の松と同じではない。世の中のすべてのものは、この松のように時間の
支配を受けているのだ。
(努力論 幸田露伴 三輪祐範訳 ディスカバー刊より)
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