【今月の経営格言】吉田輝幸(株式会社吉田 代表取締役社長)

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労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務
畑一筋で現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業
経営者のために語る。
作者: 中川清徳  2015年12月12日号   VOL.2490
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「ちょこざいな」 時代劇でよく聞くセリフだが...

(続きは編集後記で)

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 【今月の経営格言】吉田輝幸(株式会社吉田 代表取締役社長)
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 『不易流行の視点も、これは変えない・これは変えるといった
  二者択一の考えだけでなく、戦略的に変える「流行」が、
  「不易」につながるケースもあると考えています』

   吉田輝幸(株式会社吉田 代表取締役社長)

  出所:「吉田基準 価値を高め続ける吉田カバンの仕事術」
     (日本実業出版社)
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冒頭の言葉は、

「後継者の仕事は先代の仕事を引き継ぎつつ、更なる価値を加え、
 ビジネスチャンスを広げていくことにある」

ということを表しています。

メード・イン・ジャパンを代表するメーカーである吉田カバン。
この会社を興したのは、吉田氏の父である吉蔵(きちぞう)氏
です。自身がカバン職人だった吉蔵氏は、自社と取引する職人
との関係を大切にしており、会社を託した吉田氏らに対して
「日本での生産にこだわり、職人を大切にする」「カバン屋だ
からカバン以外は作らない」といった教えを残しています。
吉田カバンは現在でもその教えを大切に引き継いでいて、他社
がコスト削減のために海外生産にシフトする中、一貫して国内
生産にこだわっています。

とはいえ、創業者の時代とはカバンに期待される役割やニーズ
は変化しているため、それに応じた商品開発にも取り組んでい
ます。吉田カバンのメーンターゲットは20~30歳代のビジネス
パーソンです。しかし、近ごろのビジネスパーソンは必ずしも
「上下そろいのスーツにネクタイ」というスタイルの人ばかり
ではありません。加えて、モバイル機器など、持ち運ぶ物の種類
や量も増えています。吉田カバンでもこうした時代の変化に
対応し、新商品の開発や、既存商品の改良に取り組んでいます。

また、さまざまなメーカーとのコラボレーションによって、
カバンの新しい可能性を開拓しています。例えば、傘メーカー
とのコラボレーションでは、吉田カバンの代表的なブランド
である「Porter」の生地を使い、吉田カバンが手掛けた傘袋
付きの傘を販売しています。このように、現在では「カバン」
だけにこだわるのではなく、カバンを持つ楽しさを喚起する
商品や、カバン=荷物を運ぶ入れ物と捉えた商品を開発して
います。

こうした吉田カバンの姿勢は、吉田氏の次の言葉にも凝縮されて
います。

「売上重視にするより、今まで吉田カバンを育ててくれた
 お客様がまた買ってくれるものを作っていきたい。一方で、
 父親がうちの鞄を持っていて、子供がそれを欲しいと思って
 もらったときに、父親よりもうちょっとシャレた持ち方も
 できるような。」

長きにわたって、ブランドの人気を維持していくのは難しいこと
です。ブランドづくりに正解はありませんが、1つの方法は他社
と連携したり、一部をアウトソースするといった方法でブランド
のイメージや在り方を刷新していくことでしょう。

とはいえ、一緒に組む相手はどこでもよいというわけではなく、
自社を理解してくれる取引先でなければなりません。吉田カバン
の場合、商品を完成させるまでに、コラボレーションする先の
企業や各職人といった取引先と、コンセプトや品質について
激しく意見を戦わせて、自社への理解を深めてもらいます。
こうした吉田カバンの求める厳しい水準の要求やこだわりは、
取引先から「吉田基準」と呼ばれているそうです。「吉田基準」
に応えるのは大変ですが、それでもなお取引したいと思える魅力
があるからこそ、吉田カバンには多くの取引先が協力するので
しょう。

自社が取引したいと思われる企業となるためには、経営の安定性
や透明性などはもちろん、取引することで「(取引先が)成長
できる」「一緒に面白い仕事をしたい」と感じてもらえるような
魅力が不可欠です。このような自社の魅力を体現するのは、自社
のブランドに誇りを持って仕事に取り組む社員です。営業担当者、
デザイナーといった自社の顔である社員が取引先を巻き込むことで、
良い商品が生まれます。

自社を理解してもらいながら、他社の持つ知見から謙虚に学び、
共に良い商品を生み出そうとする姿勢が顧客に支持されるブランド
構築には欠かせないのです。

【本文脚注】
本稿は、注記の各種参考文献などを参考に作成しています。本稿で
記載している内容は作成および更新時点で明らかになっている情報
を基にしており、将来
にわたって内容の不変性や妥当性を担保する
ものではありません。また、本文中では内容に即した肩書を使用
しています。加えて、経歴についても、代表的と思われるもののみ
を記載し、全てを網羅したものではありません。

【経歴】
よしだてるゆき(1946~)。東京都生まれ。慶應義塾大学卒。1969年、
株式会社吉田(本稿では「吉田カバン」)入社。2002年、代表取締役
社長就任。

【参考文献】
「吉田基準 価値を高め続ける吉田カバンの仕事術」
(吉田輝幸(著)、高井尚之(構成)、日本実業出版社、2015年10月)
「ぶれない経営 ブランドを育てた8 人のトップが語る」
(首藤明敏編著、ダイヤモンド社、2009年2月)

(中川コメント)

 本日の記事は弊社が有料会員となっている「中小企業福祉事業団」が提供
する情報を転載しました。

今日はここまで。では、またあした。

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    編集後記      
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「ちょこざいな」 時代劇でよく聞くセリフだが...

「ちょこざい」は小生意気なこと。
この「ちょこ」は、漢字では「猪口」と書き、「ちょく」から変化した語。
「ちょく」は、日本酒を飲むときの陶製の小さな器。上方が開き、下方がす
ぼまっている。
「ざい」は才能のことであり、合わせて「猪口才」。「小さな猪口ほどの才
能」を意味し、たいした才能もないのに生意気な者をけなすときに使う言葉
となった。

(語源の謎 日本語倶楽部編より)

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