【労務管理】高血圧なので半日勤務にして欲しいと言われた
電線はピンと張つたほうが資源の節約にならないのか?
(続きは編集後記で)
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【労務管理】高血圧なので半日勤務にして欲しいと言われた
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【労務管理】高血圧なので半日勤務にして欲しいと言われた
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中川:こんにちは。
社長:こんにちは。
Aさんについて相談です。
Aさんは先日の定期健康診断の結果、高血圧と分かりました。
それで、Aさんは半日勤務にして欲しいと言うのです。
これに応じなければならないのですか?
Aさんについて相談です。
Aさんは先日の定期健康診断の結果、高血圧と分かりました。
それで、Aさんは半日勤務にして欲しいと言うのです。
これに応じなければならないのですか?
中川:医師がそう言うのですか?
社長:いいえ。
Aさんの判断です。
高血圧で仕事中に何かあっても困るし...。
Aさんの判断です。
高血圧で仕事中に何かあっても困るし...。
中川:Aさんは通常勤務をすることで約束しています。
これは契約です。
それを半日勤務にして欲しいと言うのは約束違反です。
応じる必要はありません。
これは契約です。
それを半日勤務にして欲しいと言うのは約束違反です。
応じる必要はありません。
社長:でも、高血圧であることを知りながら仕事をさせせるのは問題が
あるのでは?
あるのでは?
中川:医師が半日勤務が妥当というのであれば、そうかもしれません。
仮に医師が半日勤務しかできないと言うのであれば辞めてもらう
ことになります。
仮に医師が半日勤務しかできないと言うのであれば辞めてもらう
ことになります。
社長:え?
辞めてもらうのですか?
そんなことができるのですか?
辞めてもらうのですか?
そんなことができるのですか?
中川:御社の就業規則には、
「精神または身体の障害もしくは虚弱老衰、疾病等によって、
勤務に耐えられないと会社が認めた場合は解雇する」
とあります。
「精神または身体の障害もしくは虚弱老衰、疾病等によって、
勤務に耐えられないと会社が認めた場合は解雇する」
とあります。
社長:そうですね。
でも、半日なら働けるので解雇は忍びないですね。
でも、半日なら働けるので解雇は忍びないですね。
中川:ではパートとして働いてもらったらどうですか?
社長:そんなことができるのですか?
中川:いったん退職してもらい、改めてパートとして雇用するのです。
これは可能です。
これは可能です。
社長:分かりました。
上司と話し合います。
上司と話し合います。
(中川コメント)
Aさんには冷たいようですが、雇用契約を履行できないのですから
辞めてもらうことになります。
短時間勤務の申し出に応じる義務はありません。
辞めてもらうことになります。
短時間勤務の申し出に応じる義務はありません。
ただし、医師の見解を確認する、あるいはAさんの体調を確認するなの
丁寧な対応をしてからどうするかを判断しましょう。
丁寧な対応をしてからどうするかを判断しましょう。
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ご質問、ご感想、ご意見をお待ちしています
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→ http://form.mag2.com/stewiobour
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編集後記
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編集後記
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電線はピンと張つたほうが資源の節約にならないのか?
私たちがふだん家のまわりで目にする電線や、発電所から変電所まで
電気を送る電線は、電信柱と電信柱のあいだ、鉄塔と鉄塔のあいだが、
ダラーンと大きくたるんでいるものだ。
電気を送る電線は、電信柱と電信柱のあいだ、鉄塔と鉄塔のあいだが、
ダラーンと大きくたるんでいるものだ。
それは資源のムダづかいにみえるかもしれない。
ピンと張ったほうが電線は短くてすみそうにも思えるからだ。
ところが、送電線をピンと張ると、送線は真ん中あたりでブチッと
切れてしまうのだ。
ピンと張ったほうが電線は短くてすみそうにも思えるからだ。
ところが、送電線をピンと張ると、送線は真ん中あたりでブチッと
切れてしまうのだ。
電線を人間の腕に置き換えて説明したいので、ひとまず10キロの重さの
カバンをふたりでもつ場面を想定してほしい。
ふつうに腕を下げてもてば、腕に大きな負担はかからず、カバンをラクに
もつことができる。
だが、もし腕を水平にしてカバンをもったら、腕に大きな負担がかかる
だろう。
カバンをふたりでもつ場面を想定してほしい。
ふつうに腕を下げてもてば、腕に大きな負担はかからず、カバンをラクに
もつことができる。
だが、もし腕を水平にしてカバンをもったら、腕に大きな負担がかかる
だろう。
送電線をピンと張ると、これと同様のことが起きるのだ。
しかも、鉄塔と鉄塔のあいだは、かなり距離がある。
そこに送電線をピンと水平に張ると、どうなるか。
送電線の両端から等距離あたりに、大きな荷重がかかることになる。
送電線は、その重さに耐えきれず、切れてしまうのである。
送電線のたるみは資源のムダづかいどころか、たるんでいるからこそ、
電機が私たちにまで届くのだ。
しかも、鉄塔と鉄塔のあいだは、かなり距離がある。
そこに送電線をピンと水平に張ると、どうなるか。
送電線の両端から等距離あたりに、大きな荷重がかかることになる。
送電線は、その重さに耐えきれず、切れてしまうのである。
送電線のたるみは資源のムダづかいどころか、たるんでいるからこそ、
電機が私たちにまで届くのだ。
(ねえねえ、教えて!日本人の総疑問 河出書房新社刊より)