【5S】物真似5Sに成功なし

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 【5S】物真似5Sに成功なし
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工場見学の希望があるとどこでも見せます。
部下は、「ここはまだ見せない方が良いのではないでしょうか」などと
ケチくさい事を言いますが、私はどんどん見せろと言います。
もちろん中にはお客様の新製品の発売前などという物がありまずから、
そういう場合は別ですが、原則としてどこでも、どんどん見せます。
見る事のできるのは結果です。
だから見られでも少しも心配はないのです。
問題は、その結果が生まれる前のプロセスにあるわけです。
そのプロセスをずっと見ていなければ、その結果を生み出す事は
できないのです。
もう少しはっきり申し上げれば、プロセスを見ていても、同じ事はできる
でしょうが、別のケースには適用できないのです。
ですから、ライバルに知られてしまうなどといって隠す必要は少しも
ないのです。
5Sでも同じです。
そもそも5Sを全社一斉に運動として取り上げようなどという中には、
どこかの5Sの良い会社を見聞する機会を得て、これは良いという事が
動機になってなどというのが多いのです。
したがって、そういう5Sはほとんどの場合、他人真似、物真似、外見だけ、
形式だけ、結果だけの5S運動になってしまいがちです。
ですから、うまくいかない、活発にならない、成果が上がらないのは
当然なのです。
(中川コメント)
前職で5S事務局を命じられ、手探りで5Sに取り組みました。
その時に何度も読み返したのが
「5ゲン主義 5S管理の実践 古畑友三著 日科技連」です。
その著書の一部をご紹介しました。
前職で事務局をして、5Sの奥深さを痛感しました。
会社組織はどうしたら動くのかのコツがちょっぴりわかりました。
最初は物まねからスタートしましたが、推進するために
会社の実情に合わせました。
物まねは限界があります。
それと継続だと思います。
地道な活動を、コツコツと。
結果的に、おかげさまで顧客からある程度評価していただける
5Sのレベルになりました。