【経営】真に戦略的な働きかたとは、ムダな仕事を捨てることである

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労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る
発行者: 中川清徳  2017年1月26日号 VOL.3406
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ペップトークとは?
(続きは編集後記で)
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 【経営】真に戦略的な働きかたとは、ムダな仕事を捨てることである
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あれは、私が初めて営業に異動したときのことでした。
私は「漁網」と「テグス」(釣り糸)」を売る部門の営業課長となった
のです。
当時(1980年代後半)、東レの漁網のシェアは50%を超えていました。
それに比べてテグスは20%程度でしかありませんでした。
この二つを並べたとき、これまでの課長たちは皆、着任するや儲かっている
漁網に力を入れて、人もコストも割いていました。
漁網は課の売上に最も貢献する柱の事業。
当然のように前課長から引き継いだやり方を踏襲してきたわけです。
しかし、私は漁網ではなく、テグス事業の立て直しこそ、自分の成し
遂げねばならないミッションだと確信し、大胆な改革に着手したのです。
なぜなら、漁網は黙っていても売れる商品でした。
言い方を変えれば、これ以上、売上を伸ばしたくとも、
のびしろがあまりない。
しかし、テグス事業には不合理なところがありました。
「サプライチェーン(流通経路)」です。
当時、テグスは、東レ→販社→問屋→小売店という昔ながらの流通経路を
たどっていました。
しかし、この頃には、かつてのような海沿いにある小さな釣具店ではなく、
大型の釣具量販店が台頭し、6社で全国シェアの65%をとるほどになって
いました。
釣具業界全体に大変革が起きていたのです。
「私の在任期間はおよそ2年。その間に、昔から続くサプライチェーンの
ムダを解消し、東レから大手量販店に直接売るルートを作りあげる!」
これを私の営業課長としてのミッションと捉えて、改革を断行しました。
それまで4社あった販社を「東レフイツシング」という新会社に統合し、
東レが大株主となって一体運営すると同時に、大手量販店とも話をつけて、
ダイレクトに出荷する体制を2年間でつくりあげました。
「パカなことをするんじゃない」
「40年間この体制だった流通経路を今さら変えられない」
変革当初は、周囲からさんざん言われました。
「売れていないテグスより、売れている漁網に時間とコストと人員を
かけたほうがいい」
という意識がはびこっていたからです。
そこで、私はテグスの変革のみならず、漁網部門も変革しました。
「出張」を原則として禁止にしたのです。
漁網のメーカーというのは、熊本や函館といった地方の海岸沿いに
ありました。
その課の営業パーソンたちは、「ユーザー訪問」と称して、毎月1回、
そうしたメーカーへ、2泊3日ほどかけて、全国行脚のようにして手分け
して出張訪問していたのです。
では、そこでどんな話をしているのか?
過去の出張レポートを調べると、1カ所につき1時間、長くても2時間程度
しか訪問していないことがわかりました。
メーカーの所在地は、駅からも遠い海岸沿い。
移動時間だけで半日つぶれるような場所が多く、それほど時間が
とれなかったのです。
さらに、よくよく調べれば、話す内容は
「最近どうですか?」
「追加発注ございますか?」
といった程度のことでした。
しかも、受注はだいたい一定で、変わらないのです。
いくら儲かっている事業とはいえ、これほどのムダはありません。
だから、私は、彼らの「月1回のムダな出張」を禁じたというわけです。
その代わりに徹底させたことがあります。
「毎週月曜、朝8時半の電話」です。
漁網の営業パーソンたちに、月1回の出張の代わりに「毎週同じ曜日の同じ
時間に、取引先の漁網メーカーのキーパーソンに電話しなさい」と
命じました。
月曜日の朝8時30分。
始業直前で相手が捕まりやすいその時間に、毎週こちらから電話をします。
「最近どうですか?」
「追加の発注ございますか?」
と、出張と同じ内容で結構。
直接顔を合わせるのと比べて味気ないかといえば、これが全く違う結果を
生みました。
毎週、毎週決まった時間に電話がかかってくるものだから、取引先は
「そろそろ東レのあいつから電話があるな」
「それならあれを追加注文しよう」
とむしろ毎週、準備して、待ってくれるようになってきた。
「月1回の、忘れた頃にやってくる出張」よりも、週-回、ほんの10分か15分
程度で終わる電話のほうが、ずっとお客様とのリレーションがとれる
ようになったのです。
コストをかけずに、前よりも注文がとれるようになってきたのです。
結果として、その後、私は漁網に携わる営業パーソンを3割減らしました。
浮いたコストは、力を入れるべきテグスの変革に使ったほうがいいという
わけです。
それでも、このときに、上司の部長にとても驚かれたことを覚えています。
「普通は『人員を増やしてくれ』と訴えてくるものだが、お前は減らしたい
のか?」と。
「普通」という言葉に隠された、固定観念にとらわれてはいげません。
「そうい
うものだから」という先例を、何も考えず鵜呑みにするのは
愚かなことです。
会社から期待され、自分が成し遂げなくてはならないことは何か?
自分でそれを見つけたうえで、
「そのためにはどんなやり方がベストか」
「ムダはないか」と考えてから、一気呵成に動くのです。
コレステロールと同じで、伝統や先例にも「善玉」と「悪玉」があります。
それを理解して、批判的にものを見て、なぞるべき先例か否かを
見極めましょう。
(中川コメント)
本日の記事は「すぐ動くのはやめなさい 佐々木常夫著 青春出版社刊」
から引用しました。
お役に立てば幸いです。
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 「ガラッと賃金一新セミナー」2018  
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    編集後記      
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ペップトークとは?
ぺップトークとは、アメリカのプロスポーツ界で生まれ育った、
相手の心に火をつけ、持っている力を存分に発揮させることができる
ショートスピーチです。
プロスポーツ大国のアメリカで、バスケットボールやアメリカンフット
ボールなどの重要な試合の前に、ロッカールームで監督やコーチが
選手たちを前に鼓舞する様子をイメージしてください。
「相手は連勝している強敵かもしれないが、お前たちの練習量やパワーは
奴らを上回っている。そう信じている。100%力を発揮しろ! 必ず勝てる!
Go!」
こうした前向きで力強い肯定的な表現が並ぶペップトークが行なわれている
であろうことはスポーツに関係のない世界で生きている人でも
想像できるでしょう。
選手個人やチームの成績によって、監督やコーチの報酬金額も大きく
異なってくるのですから、自分自身のためにも必死に取り組むのは当然です。
もし、「相手は連勝している強敵、なかなか手ごわいぞ。これまでの
練習量が十分だったか、パワーをつけてきたか、いま一度反省しよう。
そして、100%力を発揮できて、やっと向じ土俵に立てることを肝に
銘じよう。じゃあ、運を天に任せて頑張ってこい!」といった、
謙虚かもしれませんがネガティブな表現が並ぶと、おそらく腹の底から
力が湧き上がる選手はいないでしょう。
(部下のやる気を引き出すワンフレーズの言葉がけ 
占部正尚著 日本実業出版社刊)
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  【DVD版】 長時間残業を解消するための
         振替休日(振休)と代休の運用
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    ご注意      
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そのため、用語の使い方、表現の仕方等が不正確な場合があります。
むつかし法律条文をわかりやすく説明するために正確な表現を
犠牲にしています。正確な情報を記載しょうとすれば、お役所の文書と
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