【事業承継対策】自社株の分散は怖い

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労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務
畑一筋で現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業
経営者のために語る
作者: 中川清徳  2018年9月24日号   VOL.3757
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部員同士の間で何かトラブルがあったのかなと心配になりました
(続きは編集後記で)
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    【事業承継対策】自社株の分散は怖い
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中川:こんにちは。
社長:こんにちは。
   以前、先生に紹介された「少数株主(幻冬舎発刊)」という
   小説を読みました。
中川:弁護士が自社株の分散リスクをテーマに書いた小説でしたね。
   オーナー会社の少数株主がクーデターを起こしたストーリーで。
   それでいかがでしたか?
社長:はい、他人事では済まされない気がしました。
中川:そうですか。
   社長の会社の株はどなたがお持ちですか?
   
社長:はい、先代から私が80%、弟が20%相続しました。
中川:そうですか。社長のご兄弟は別の仕事をしているんでしたよね。
社長:はい、弟は商社に勤めています。
   弟が会社経営のことに口をはさんでくることはありません。  
中川:でも今後はわからないと・・・?
社長:はい、弟が死んだ後は、弟の妻で義理の妹がその株を相続する
   ことになると思います。 
   現在、義理の妹と私が不仲であるというわけではないのですが。
      
中川:相続をきっかけに兄弟や親戚同士で争い事が起こるなんて事も
   珍しいことではないようですね。
社長:はい、先々のことを考えて今のうちに弟から買い取っておいた
   方が良いかと。
中川:そうですね。
社長:それと、私の後継者は長男と決めていますが、次男と長女に
   残してやれるめぼしい財産がありません。
中川:そうですか・・。
社長:公平な財産の承継を考えると、自社株を次男と長女にも承継
   させなければなりません・・・。
中川:しかし、後継者以外に自社株を承継させると、後々会社経営に
   支障をきたすかもしれないと不安なわけですね。
社長:そうなんです。
中川:弊社では、自社株の分散防止と公平な相続をテーマにしたセミナー
   を開催していますので、ご参加してみてはいかがですか?
社長:自社株の分散を防いで、公平な相続ができるのですか?
中川:はい、種類株式や民事信託の活用により実現できる場合があります。
社長:最近、種類株式や民事信託の本は書店などでも目にしますね。
中川:ご参加をお待ちしています。
(中川コメント)
 下記のセミナーが参考になります。
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   「自社株の分散防止対策と代償分割」セミナー
    【東京】 平成30年10月25日(木)13時30分~16時
       http://nakagawa-consul.com/seminar/092.html
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会社法を活用した様々な自社株の分散防止対策を解説します。
自社株をめぐる「争族」問題を公平な分割(代償分割)により予防する
方法をお伝えいたします。
※当セミナーは、主にオーナー会社(会社法上の非公開会社)様向けの
内容となっております。
講師:プルデンシャル生命保険(株)多摩支社 
ライフプランナー濱田勝則
    【国家資格等】 
社会保険労務士(神奈川県社会保険労務士会登録)
      1級ファイナンシャル・プランニング技能士
      1級DCプランナー(企業年金総合プランナー)
M&Aシニアエキスパート
                                                                                   
詳しくは(セミナー申し込みもできます)
↓ 
→ http://nakagawa-consul.com/seminar/092.html
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    編集後記      
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部員同士の間で何かトラブルがあったのかなと心配になりました
「クラブ活動を休む生徒の話」
京都市立嘉楽中学校教諭・山岡弘樹さんからの報告
           
 私の前任校での出来事で、五年くらい前の話です。
 女子バスケットボールを熱心に指導する男性教諭A先生のお話です。
 平日はもちろんのこと、土日や祝日も学校で練習したり、あちこちの
学校へ出向いて練習試合をするなど、顧問の先生と選手(中学生)が
一つの目標に向けて一所懸命頑張っていました。
 一月のある日のこと、ある二年生の女子生徒B子が、ちょくちょくクラブを
休み始めました。
A先生が、「何かあったのか」と尋ねると、「ちょっと体調を崩しました。
もう大丈夫です」と応えました。
ある時の欠席の理由は、「家の用事がありました」。さらに別の日には、
「家族で出かけるので、次の日曜日は休ませて下さい」と、その都度理由を
つけては休んだのです。
 A先生としては、部員同士の間で何かトラブルがあったのかなと心配に
なりました。
しかし、クラブでの様子を見ていると、トラブルになっているような雰囲気は
ありません。
他の生徒に聞いても、生徒間ではもめている雰囲気はなく、気になることは
ないとのこと。
試合の日に休むので、レギュラーではないから、試合に出る機会が少なく
クラブに魅力を感じなくなっているのかとも考えていました。
 彼女には一つ年上の姉がいます。
三年生でちょうど受験を直前に控えているところでした。
その姉は、第一志望は公立高校で、併願で私学を受験することになりました。
そして、
私学の結果が出たときです。
姉は見事に合格したものの、本人はあまり喜んでいません。
その日の夕方、保護者から電話がありました。
「私立はおかげさまで合格しましたが、家庭の経済的な理由から、公立に
しか行かせられない。公立にいくにも、お金を捻出するのにどうしようかと
困っている」とのことでした。
姉はその後、無事公立に合格することができて、担任の先生をはじめ、
職員室でも「よかった」とほっとしていました。
 ところで、B子がクラブを休んでいた理由が、保護者からの電話があった
時点でようやく分かりました。
B子がクラブを休む日を振り返ってみると、すべて他の学校へ行って活動を
行う日でした。
つまり、電車に乗っていかねばならず、交通費が必要な日だったのです。
本人は、保護者と姉が高校の話で家庭の経済状況の話題を聞く中で、自分が
のんきに交通費を要求することを差し控えたのでした。
それを知ったA先生は、B子とさりげなく二人になる機会を見つけ、
「このカードを友人からもらったんだけど、俺は車に乗っているから使う
ことがないんだ。もし、使ってくれるのなら、助かるんだけどなぁ」と
 スルッと関西 (電車のプリぺイドカード)を渡しました。もちろん、
それは口実で、A先生自ら購入したものです。他校へ行く場合も、A先生は
車でクラブの荷物を持って移動していたので、電車には乗ることはないのは
事実です。
B子は相当驚いた顔をして、「えっ?」と応えることが精一杯でした。
しかし、A先生は半ば強引に「頼むからカバンの中にしまっといて」といって
渡しました。
その後、B子は他の学校への練習試合へも参加するようになりました。
顔の表情も以前より晴れやかになったようでした。
 そして姉の卒業式の時に、母親がA先生の所へやって来て、涙ながらに
お礼をおっしゃっていました。
B子は、カードをもらったことを保護者に打ち明け、今の自分の気持ちや
今後のことを家族でじっくり話し合ったそうです。
プリペイドカードはその家族の話し合いのきっかけになったようでした。
 昔、よく父から聞かされた話があります。
学校で昼ごはんの時間になると、姿が見えなくなるクラスメイトがいたと
いうのです。
家が貧しくて、お弁当を持って来られない。だから、お昼になると、一人で
鉄棒をしているのだと。
そのことを、みんな知っているけど、誰も口にはしない。
昼ごはんを食べ終わると一緒に遊んだそうです。
「そういう時代もあったんだ。ご飯が食べられることに感謝しなさい」と、
好き嫌いな食べ物がある私は叱られたものです。
今、飽食の時代と言われる中、一方では貧困が社会問題になっています。
そんな中ゆえに、「情け」「教育とは?」さらに「感謝」について考え直す
良い機会をいただきました。
(プチ紳士からの手紙 より http://giveandgive.com/)
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