[今月の経営格言] 武田國男(元武田薬品工業株式会社社長)

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「当て馬」 当て馬って気の毒?
(続きは編集後記で)
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[今月の経営格言] 武田國男(元武田薬品工業株式会社社長)
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◆今月の経営格言
「『バカ』でなければ改革はできない」
武田國男(元武田薬品工業株式会社社長)
出所:「日経ビジネスマネジメント Vol.3」(日経BP社)
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冒頭の言葉は、
「大きな改革を行うためには、はたからは『バカ』のように見
えても、失敗を恐れず、たとえ失敗しても何度でも目的に向かっ
て愚直に突き進まなくてはならない」
ということを表しています。
武田氏が社長に就任した当時、武田薬品工業は、本業の医薬事
業以外の食品・農薬事業などに従事する社員が他社に比べて多
く、収益性は低下していました。加えて、社内には大企業独特
の責任の曖昧さを許容する雰囲気がまん延していました。
こうした状況に危機感を覚えた武田氏は、武田薬品工業をスリ
ムで強い会社に生まれ変わらせるための改革を行うことを決意
しました。武田氏は、医薬事業への特化と医薬外の事業の自立
を図るため、「事業の高付加価値化」「人員の適正化」「経営
資源の重点的配分」を基本戦略とし、世界的な市場でも勝ち抜
くことができる高収益体質の経営を目指しました。
この改革は、「早期退職制度の導入などによって大幅に人員を
削減する」「不要な研究所や不採算の内外の工場を閉鎖する」
「年功より成果に基づく人事報酬制度を導入する」といった抜
本的なものでした。
これらに対し、社員やOBなどは強く反発しましたが、武田氏は
断固として改革を進めました。武田氏は、従来の多角化路線を
廃し、本業以外の事業を分社化し、医薬事業に経営資源を集中
しました。また、早期退職優遇制度を導入して人員削減を進め、
同時に成果主義を導入して社員の成果に対して公正に報いるこ
とができる制度を整備しました。
こうして、1993年から2003年までの社長在任中、武田氏は不採
算事業からの撤退や海外事業の基盤強化を断行し、武田薬品工
業の構造改革を推進しました。その結果、同社の売上高は、国
内製薬業界で初めて売上高1兆円を達成しました(2002年3月期
連結決算)。
武田氏は、改革を進める上での注意点を次のように語っています。
「(改革を実行するには)最初に掲げたことを変えないこと。
(改革の本質に関わる点についての)朝令暮改は絶対いかん。
五年も同じことを言い続ければ変わってくる」
社長在任中、武田氏は常に同じことを言い続け、組織を変えて
きました。改革に際しては、会社の目指すべき方向やビジョン
を全社員にはっきり示すことが何よりも大事だと考えたからです。
武田氏は、「人々の健康とすこやかな生活に貢献する」という
武田薬品工業の理念を全社員に再認識してもらうことから始め、
「一丸となって世界的な市場で勝ち抜こう」という決意を表明
しました。その目標を実現するためにも、同じことを言い続け、
反対にもひるまず、失敗を恐れることなく改革を進めたのです。
改革に際して、失敗を恐れず、愚直に、断固やりぬく決意を持
つことが重要です。改革の成否は、経営者の実行力と、いかな
るときもブレない強い意志にかかっているといえるでしょう。
【本文脚注】
本稿は、注記の各種参考文献などを参考に作成しています。本
稿で記載している内容は作成および更新時点で明らかになって
いる情報を基にしており、将来にわたって内容の不変性や妥当
性を担保するものではありません。また、本文中では内容に即
した肩書を使用しています。加えて、経歴についても、代表的
と思われるもののみを記載し、全てを網羅したものではありま
せん。
【経歴】
たけだくにお(1940~)。兵庫県生まれ。甲南大学卒。1962年、
武田薬品工業株式会社(本稿では「武田薬品工業」)入社。
1993年、代表取締役社長就任。
【参考文献】
「日経ビジネスマネジメント Vol.3」(日経BP社、2008年10月)
「落ちこぼれタケダを変える」(武田國男、日本経済新聞社、2005年6月)
(中川コメント)
 本日の記事は弊社が有料会員となっている「中小企業福祉
事業団」のビジネスリポートの記事を転載しました。
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編集後記      
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「当て馬」 当て馬って気の毒?
相手の反応や様子を探るために、本命の代わりを務める代役のこと
を「当て馬」という。
「オレはあいつの当て馬にされた」「打順の三番に無名選手が
入っているのは、当て馬に違いない」などと使うが、
この「当て馬」、もとは馬の繁殖をめぐって使われた言葉だ。
とりわけ、競走馬の世界では、子孫を残すにあたって血統を重んじる。
優秀な牡馬(ぼば)は「種馬(たねうま)」として多数の牝馬(ひんば)と
交配するが、そのさい、種馬とは別の馬を使って、牝馬の発情の有
無を調べたり、発情を促したりする。その馬を「当て馬」 と呼ぶの
だ。
要は、種馬の代役を務めさせられる馬のことであり、それが
人間にも転用されて、誰かの代わりに使われる人をさすように
なった。
(語源の謎 日本語倶楽部編より)
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