「店長が休めない」――それ、本当に仕方ないですか？
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中小企業の人事・労務管理に役立つピカイチ情報
「労務管理は王道こそ最善」
大企業で20年・中小企業で13年の現場経験を持つ
人事労務のプロが、中小企業経営者のために語る！
発行責任者：有限会社中川式賃金研究所 中川清徳
2025年6月1日 Vol.5977
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■建設現場で「ご安全に」が飛び交う理由■
（続きは編集後記へ）
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「店長が休めない」――それ、本当に仕方ないですか？
小売業では「人が足りない」「誰かがやらねば」と、
経営者や店長が無理を重ねてしまいがちです。
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あるコンビニでは、店長が365日休みなく出勤。
「自分がいないと店が回らない」という危機感から、
結果として休暇を取れず、心身ともに疲弊しました。
別のドラッグストアでは、夜勤スタッフが急に退職。
統括店長が夜勤を連日担当し、業務に支障が出ました。
「現場任せ」の運営が、人手不足をさらに悪化させた例です。
原因は「属人化」と「責任の集中」。
店長に業務が集中し、他のスタッフが育たない状態です。
こうした中、ある中堅スーパーは改善策を講じました。
「シフトの見える化」で業務を明文化し分担を促進。
さらに研修動画を導入し、教育の属人性を排除しました。
その結果、店長は週1日以上の休暇を取得できるようになり、
スタッフの離職率も前年比で約30％改善しました。
また、ある雑貨店チェーンでは「ありがとうカード」を導入。
スタッフが互いに感謝の言葉を送り合う仕組みを整えました。
「自分の仕事が見られている」という実感が生まれ、
アルバイトのモチベーションと定着率が向上しました。
小さな仕組みづくりが、大きな変化を生むきっかけになります。
まずは、業務棚卸しや役割分担から始めてみましょう。
店長が安心して休める環境づくりは、組織の持続力につながります。
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編集後記
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■建設現場で「ご安全に」が飛び交う理由■
建設現場のあいさつは「ご安全に」が定番です。
これは製鉄所や建設業界に根づく慣習であり、
危険をともなう作業ゆえ、常に安全が最優先。
「ご安全に」には、命を守る合言葉の意味が。
【出典】あの業界のタブー（青春出版社）
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