■退職前の年休を全部取りたいと言われたら?■
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中小企業の人事・労務管理に役立つピカイチ情報
「労務管理は王道こそ最善」
大企業で20年・中小企業で13年の現場経験を持つ
人事労務のプロが、中小企業経営者の立場で語る!
発行責任者:有限会社中川式賃金研究所 中川清徳
2026年8月16日 Vol.6525
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■地域で稼いだお金を地域で生かす工夫■
(続きは最後のコーナー【本からの気づきメモ】でどうぞ)
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■退職前の年休を全部取りたいと言われたら?■
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「退職日まで、残っている年休を
すべて使いたいです」
「引き継ぎが終わっていないので、
出社してもらえませんか?」
退職予定の社員から年休の申請があり、
対応に迷うことがありますよね。
会社としては、
仕事をきちんと引き継いでほしい。
一方、社員には、
年休を取得する権利があります。
実はここで、会社の都合だけを優先すると、
話がこじれやすくなるのです。
Q 引き継ぎが終わっていない場合、
年休の取得日を変更できますか?
A 通常であれば、事業の正常な運営を妨げる場合に、
会社が取得時期の変更を求める余地があります。
これを年休の時季変更といいます。
ただし、退職日が決まっている場合は、
退職日より後へ取得日を移すことができません。
変更する別の日がないため、
会社が一方的に年休を認めず、
出社を命じるのは難しいと考えられます。
まずは本人に事情を説明し、
引き継ぎに必要な日だけ出社できないか、
話し合うことが大切です。
Q 退職日を会社が後ろへ変更できますか?
A 本人と会社が合意するのであれば、
退職日を変更する方法も考えられます。
しかし、すでに決まった退職日を、
会社の判断だけで延ばすことはできません。
次の勤務先への入社日が決まっているなど、
本人にも予定があるかもしれません。
「会社が困るから延ばしてほしい」と
一方的に求めるのではなく、
本人の事情も確認しながら整理するとよいでしょう。
実務ではこんな場面があります。
退職の申し出を受けたものの、
具体的な引き継ぎ計画を決めないまま、
最終出社日が近づいてしまいました。
その後、社員から、
残った年休をすべて取得したいと申請されます。
この段階で慌てて出社を求めても、
本人との合意がなければ対応は難しくなります。
退職の申し出を受けた時点で、
年休の残日数と引き継ぎ期間を確認することが
行き違いを防ぐポイントです。
Q 取得できなかった年休は、
会社が買い取らなければなりませんか?
A 退職によって使えなくなる年休を、
会社が必ず買い取る必要はありません。
ただし、退職日が決まった後に残る年休について、
本人と合意して買い取ることは可能と考えられます。
例えば、本人に数日間出社してもらい、
その分の年休を買い取る方法です。
もちろん、本人が応じるかどうかは自由です。
金額や対象日数を明確にし、
書面で合意しておくとよいでしょう。
ワンポイントアドバイス
退職の申し出を受けたら、
次の三つを早めに確認しましょう。
年休の残日数、最終出社日、
引き継ぎに必要な仕事と日数です。
一覧にして本人と共有するだけでも、
退職直前の混乱を減らせます。
では、現場ではどう考えるか。
引き継ぎをしないまま退職する社員に対し、
会社が不満を感じるのは自然なことです。
就業規則に引き継ぎの義務があれば、
その内容を本人に伝えることも必要でしょう。
ただし、処分や損害の負担を求めれば、
簡単に解決するとは限りません。
強く責めるよりも、
必要な出社日数と会社が提案できる条件を示し、
合意点を探すほうが現実的です。
大切なのは、
退職日が近づいてから対応を始めないことです。
うちの会社では退職の申し出を受けたとき、
年休と引き継ぎを同時に確認しているだろうか。
一度立ち止まり、
退職時の手順をやさしく見直してみませんか。
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■退職金制度を今の実情に合わせて整える■
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【本からの気づきメモ】
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■地域で稼いだお金を地域で生かす工夫■
地域には、稼いだお金が地域内でどれだけ
回っているかを示す「地域経済循環率」と
いう指標があります。100%に近いほど、
地域で生み出した付加価値が住民や企業に
還元される好循環の状態とされます。大分
県では半導体関連産業の成長に加え、地域
資源を活用したエネルギーの地産地消にも
取り組み、循環率が向上しました。日田市
では間伐材を利用した木質バイオマス発電
により、市役所や学校へ電力を供給し、
余った電力は売電しています。森林整備や
林業の振興、雇用づくりにもつながる仕組
みとなっています。地域の稼ぐ力を高める
だけでなく、エネルギー代や原材料費など
のお金が地域の外へ流れにくい仕組みを
つくることが、持続的な地域経済につなが
ることが分かります。
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