■社員が会社を辞めない12の理由。あなたの会社はいくつありますか?■

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発行責任者:有限会社中川式賃金研究所 中川清徳
2026年10月22日 Vol.6342
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■家賃高騰で社宅が復活!若手社員の採用にも効果■

(続きは最後のコーナー【本からの気づきメモ】でどうぞ)

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■社員が会社を辞めない12の理由。あなたの会社はいくつありますか?■
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社員が辞めない12の理由

「社員が辞めない会社にするには、
給料を上げるしかないのでしょうか?」

「休日を増やせば、若手社員は
定着するようになるのでしょうか?」

経営者にとって、社員の定着は
大きな関心事ですね。

前回は、退職した社員だけではなく、
辞めずに働いている社員にも
目を向けましょう、というお話をしました。

では、社員はどんな理由で
会社を辞めずに働いているのでしょうか。

興味深い研究があります。

リクルートワークス研究所の
古屋星斗氏が2025年に発表したものです。

4,322人を対象とした調査の自由回答から、
会社を辞めない理由を12種類に分類しました。

実は、この12種類は、
大きく2つに分けられています。

「積極的な理由」と「消極的な理由」です。

まず、積極的な理由は7つあります。

①処遇

給料や賞与、福利厚生などに満足している。

②外形条件

通勤が便利、転勤がない、
会社の知名度が高いなど。

③仕事内容

仕事が面白い。
やりがいを感じている。

④成長・機会

仕事を通じて成長できる。
新しい知識や技術を身につけられる。

⑤人間関係・信頼・風土

上司や同僚との関係がよい。
会社を信頼できる。

⑥働きやすさ

休暇を取りやすい。
仕事と私生活を両立できる。

⑦生活基盤との結びつき

家族との生活や地域とのつながりを
大切にしながら働ける。

いかがでしょうか。

社員が辞めない理由は、
給料だけではないことが分かりますね。

一方、消極的な理由も5つあります。

⑧転職コスト回避

転職活動や面接の準備が面倒だから。

⑨理由なし

特に辞めたい理由がないから。

⑩現状維持希望

今の仕事に慣れており、
環境を変えたくないから。

⑪市場不利

自分に合う転職先が見つからないから。

⑫拘束・制約

住宅ローンや家庭の事情などで、
今の会社を辞めにくいから。

これで12種類です。

さて、ここで考えていただきたいことがあります。

社員が10年間、一人も辞めなかったとします。

素晴らしい会社に見えますね。

しかし、もし社員の大半が
⑧から⑫の理由で残っているとしたら、
どうでしょうか。

退職者がいないからといって、
安心できるわけではありません。

反対に、給料は平均的であっても、

「仕事が面白い」

「上司や同僚を信頼できる」

「休暇を取りやすい」

という社員が多い会社であれば、
定着の面で強みがあると考えられます。

さらに、今回の調査には
興味深い結果があります。

会社を辞めない積極的な理由がない人は、
勤務先を他人に勧めたい度合いが、
10点満点で平均4.82点でした。

経済的な理由だけを持つ人は5.56点。

それに加えて、仕事のやりがいなど
非経済的な理由を1つ持つ人は5.96点。

非経済的な理由を2つ以上持つ人では、
平均6.27点となりました。

つまり、給料などの条件だけでなく、
仕事の面白さや人間関係など、
複数の魅力を感じている社員ほど、
勤務先を高く評価する傾向があるのです。

ただし、これは調査上の関連性であり、
魅力を増やせば必ず定着率が上がると
証明されたわけではありません。

それでも、中小企業にとって、
参考になる考え方ではないでしょうか。

大企業と同じ給料を払うことは、
簡単ではありません。

しかし、社員の努力を認めること、
仕事を任せて成長の機会をつくること、
上司が部下の相談に乗ることなどは、
中小企業でも取り組めます。

もちろん、給料を軽視してよい
ということではありません。

適正な賃金を支払うことは基本です。

そのうえで、賃金以外にも
「この会社で働き続けたい」と思える理由を
増やしていくことが大切なのでしょう。

そこで、皆さんに提案があります。

今回の12項目を参考に、
社員に匿名のアンケートを
実施してみてはいかがでしょうか。

「当社で働き続けている理由として、
当てはまるものを選んでください」

複数回答にすれば、
会社の長所が見えてくるでしょう。

そして、積極的な理由が少なければ、
改善のヒントにもなります。

社員が辞めない理由を知ることは、
単なる離職防止策ではありません。

自社の強みを発見することでもあります。

皆さんの会社には、
社員が積極的に辞めない理由が
いくつあるでしょうか。

ぜひ一度、考えてみてください。

参考資料:
リクルートワークス研究所
古屋星斗「若手が『今の会社を辞めない』、12の理由」
2025年9月25日
https://www.works-i.com/research/project/whytheystay/found/detail008.html

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■建設業の賃金、相場との位置関係を見える化■
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【本からの気づきメモ】
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■家賃高騰で社宅が復活!若手社員の採用にも効果■

かつて企業の福利厚生の象徴だった社宅や社員寮が、
いま再び注目されています。

背景にあるのは、都市部を中心とした家賃の高騰です。
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特に需要が高いのは、若手社員向けの単身用社宅です。
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伊藤忠商事では、2018年に男性社員寮を復活させ、
2025年には女性向けの寮も新設しました。
寮費は水道光熱費込みで、月わずか1万5000円。
新入社員は原則全員が入寮し、部署や年代を超えた
人間関係づくりにも役立てています。

一方、家族向け社宅は人気が低下しています。
JR東日本は家族向け社宅を原則廃止する方針です。

社宅は、住まいの負担を軽くするだけでなく、
若手社員の採用や定着にも役立つ福利厚生として、
新たな役割を担い始めています。

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