【就業規則】つまり契約書です

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労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
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作者: 中川清徳  2012年10月18日号   VOL.1288
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「けち」はジョークになりやすい?

(続きは編集後記で)

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【就業規則】つまり契約書です
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中川:こんにちは。

社長:こんにちは。
   就業規則は会社の憲法とかいいますが、そんなに重要なのです
   か?

中川:とても重要です。

社長:どうしてですか?

中川:それは労働契約法に書いてあります。

社長:はあ...。
   法律ですか。
   面倒...。

   あのう、どんなふうに書いてあるのですか?

中川:労働契約法です。

   第七条  労働者及び使用者が労働契約を締結する場合において、
       使用者が合理的な労働条件が定められている就業規則を
       労働者に周知させていた場合には、労働契約の内容は、
       その就業規則で定める労働条件によるものとする。ただ
       し、労働契約において、労働者及び使用者が就業規則の
       内容と異なる労働条件を合意していた部分については、
       第十二条に該当する場合を除き、この限りでない。

社長:読む気がしませんね。
   なんて書いてあるのですか?

中川:就業規則は労働契約であると書いてあるのです。

社長:それがどうかしましたか?

中川:就業規則は労働基準法に違反しなければ何を書いてもOKです。
   ただし、就業規則に書くとそれが労働契約になるということです。

社長:それがどだというのです?

中川:契約は労使双方が守らなければなりません。
   逆に、書いてないことは契約外ですから労使ともに相手に
   要求できないのです。

社長:たとえば?

中川:遅刻をするなと就業規則に書いてあれば従業員はそれを守らなければ
   なりません。

社長:書いてなければ?

中川:守らなくても文句が言えません。相手に要求できないのです。

社長:じゃあ、しっかりと会社の要求することを書くべきですね。

中川:そのとおりです。
   しかし、就業規則に書いてあると会社も守らなければなりません。

社長:たとえば?

中川:1日7時間勤務と書いてあれば、労働基準法では1日8時間だから
   1日8時間に変更すると社長が言ってもダメなのです。
   契約違反なのです。

社長:でも、8時間は違法ではないです。

中川:違法ではありませんが、7時間勤務と就業規則に書いてありますから
   勝手に8時間とすることは契約違反となります。

社長:つまり、就業規則は労働契約だから内容はよく考えて書けと
   いいたいのですね?

中川:そうです。
   最近はクレーマー的な従業員が目立ちます。
   そのような従業員に毅然とした態度で臨むためも就業規則は
   万全を期しましょう。

社長:わかりました。
   一度、当社の就業規則をチェックしていただけませんか?

中川:はい、よろこんで。

(中川コメント)

 就業規則は労働契約法で労働契約であることが明記されました。
労使共に就業規則を遵守する義務があります。
しっかりした就業規則を作りましょう。

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今日はここまで。では、またあした。

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    編集後記      
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「けち」はジョークになりやすい?

 マドリッドに住んでいる三匹の八工が、アンダルシア、バスク、パル
セ口ナで、それぞれ一年間修行することになった。

 一年後の再会を約した。
 一年後。

 アンダルシアに行った八工は、フラメンコの名手となってマドりッド
に帰って来た。

 パスク地方に行った八工は、マルマルと太って帰って来た。

 しかし、バルセロナに行ったハエは帰って来ない。二匹の八工は一年
待った。まだ帰えらない。

 もう一年、待った。

「まいった、まいった」と言いながらバルセロナから帰って来たハエに、
二匹が尋ねた。「何があったのだ」

 バルセロナに行った八工が答えた。「バルセロナに着いてすぐ、港で
商人の財布の口が開いていたので飛び込んだ。そうしたら、今まで財布
の口が開かなかった」

(世界ビジネスジョーク集 おおばともみつ著 中央公論新社刊より)

 

では、また明日お会いしましょう!!

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