【事業場外労働みなし制】注意すべきこと

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    就業規則の見直しをしましょう      
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見直しのポイントは、
1.社員と、もめごとを起こさない予防策が織り込んであること
2.問題社員に「ビシ!」と言える作り方をしていること
3.権利ばかり主張する自分勝手社員に毅然とした態度ができること
です。
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社長、上司が「あの人はすごい!」といわれるピカイチ情報

労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る

作者: 中川清徳  2011年11月13日号   VOL.954
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給食用のマーガリンはどうして溶けにくいのか?

(続きは編集後記で)

 

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 【事業場外労働みなし制】注意すべきこと
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中川 こんにちは。

社長 こんにちは。
   営業は外での仕事なので何をしているか把握できません。

中川:そうですね。

社長:それで事業場外労働みなし制(以下事業場外労働)というのが
   あると聞いたのです。
   それを当社の営業社員に適用したいと思っています。
   注意することはありますか?

中川:事業場外労働は時間把握が難しい仕事に限り認められています。
   たとえば宿泊出張の場合は労働時間の把握が難しいです。
   所定内労働時間勤務したとして取り扱う会社が多いですね。

社長:そうですね。
   当社では宿泊出張の場合は所定労働時間として扱っています。
   移動時間が多いので実質的な労働時間は短いと思いますが。

中川:そうですね。
   
社長:で、営業もそのような扱いにしようと考えています。

中川:営業社員は毎日帰社するのですか?

社長:もちろん。

中川:であれば、退社時刻を把握できますので事業場外労働は適用されません。

社長:でも、外で何をしているかわからないのに
   遅く帰社して全て残業だとするのはおかしいでしょう。

中川:しかし、労働時間を把握できますよね?

社長:把握できるのは出勤した時刻と退社した時刻だけです。
   外では遊んでいるかもしれません。
   そんなことまで会社は面倒をみれませんよ。

中川:そうかもしれませんが、それは会社の管理の問題です。
   出社時刻、退社時刻を把握できる場合は事業場外労働は
   適用できません。

社長:では、どんな場合ならOKですか?

中川:たとえば直行直帰の営業社員の場合です。

社長:ふーん。
   それでは朝礼や報告ができませんね。

中川:であれば、事業場外労働は導入しないことです。
   
社長:なんとか導入したいのですが...。

中川:要するに残業代を払いたくないのでしょう?

社長:図星です。
   遊んでいるかもしれないのに残業代を払う気がしません。。

中川:遊んでいるとは限らないでしょう?
   そのような推測はダメです。
   法律の前では推測は通用しません。

社長:では、どうしたらいいですか?

中川:直行直帰です。
   打ち合わせとか報告は別の設定するのが現実的でしょう。

社長:直行直帰ではちょっと...。

中川:そうです。
   直行直帰では社員は孤独になりますので
   仕事の成果も低くなる可能性があります。
   労務管理が難しく直行直帰をやめた会社もあります。

社長:事業場外労働はあきらめざるを得ないですかね?

中川:そうです。
   今は携帯電話も普及していますので
   事業場外の仕事でも会社がその気になれば
   労働時間の把握は可能です。

社長:今回は見送ります。

(中川コメント)

事業場外労働みなし制とは、労働者の労働時間を把握し算定することが
困難な場合に適用しても良いことになっています。
たとえば、事業場外の仕事は1日2時間の残業をする仕事だと設定すると
その分を残業代として払うということです。
実際は1時間の残業であったり3時間の残業であったりするでしょうが
把握が困難であるということで2時間の残業とみなすのです。

グループで事業場外で仕事をする場合に管理監督者が同行している
場合は管理監督者が労働時間を把握できますので
事業場外労働みなし制は適用できません。

事業場外労働みなし制の導入はハードルが高いので推奨していません。

 

今日はここまで。では、またあした。

 

 

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 60歳以上の給料の決め方で悩んでいませんか?
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定年延長での悩みは、賃金をどう決めたら良いか、管理職などは役職を
そのままでいいのかということです。
賃金の決め方でやってはいけないのは、定年の時の給料の80%とか70%と
決める方法です。
管理職の給料は、一般社員とは違った決め方をしなければ、労務管理は、
うまくいきません。

→ http://nakagawa-consul.com/dvd-1.html

 

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    編集後記      
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給食用のマーガリンはどうして溶けにくいのか?

バターとくらべると、柔らかくて塗りや
すいのがマーガリンの持ち味。だが、同じ
マーガリンでも、学校給食で出されるマー
ガリンは、家庭用マーガリンよりも固めに
つくられていることをご存じだろうか?
銀紙に包まれた学校給食用のマーガリン
は、生の食パンにつけてもうまくのびてく
れない。冬の寒い時期など、つける前に手
で温めた経験のある人もいるだろう。
というのも、学校給食のマーガリンは、
わざと融点を高くしてあるからだ。学校給
食では、配膳の直前まで、マーガリンを冷
蔵庫に入れておくことが難しい。すると、
もしも融点が家庭用と同じ温度であれば、
夏場などはベタベタに溶けてしまう。そこ
で、あえて融点を家庭用よりも3度ほど高
いお℃に設定して、溶けにくくしているの
である。

(話題のツボをおさえる本より)

 

では、また明日お会いしましょう!!

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