【賃金】精勤手当を廃止したい

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作者: 中川清徳  2011年12月11日号   VOL.982
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学校の先生は大変ですね。

(続きは編集後記で)

 

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 【賃金】精勤手当を廃止したい
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中川:こんにちは。

社長:こんにちは。
   精勤手当を廃止したのですが、どのようにしたらいいでしょう?

中川:理由はなんですか?

社長:精勤手当は遅刻や欠勤がない場合に月額3千円を支給しています。
   ここ数年は遅刻も欠勤もありません。
   意味がなくなったからです。

中川:廃止すると不利益変更となります。

社長:どうしてですか?

中川:給料が減るからです。
   従業員にとって給料はもっとも大切な労働条件です。
   だから、給料を減らす場合は慎重にしなければなりません。

   会社の業績はどうなのですか?

社長:まあまあです。

中川:であれば、なおさら精勤手当を廃止する理由がありません。

社長:でも、精勤手当の意味がなくなったのですから
   廃止するのは当然でしょう?
   たとえば、子供が高校を卒業すると意味がないので家族手当は
   減額しますよ。
   それと同じことでしょう?

中川:家族手当は条件に合った人を対象に支給しているのですから
   条件に合わなくなった場合は支給しないのは当然です。
   
   精勤手当を廃止することとは異なります。

社長:精勤手当の廃止は不利益変更になることは分かりました。
   でも、廃止したいのですが。

中川:精勤手当を他の手当にすることが考えられます。

社長:たとえば?

中川:5S手当とかにするのです。

社長:5Sとは何ですか?

中川:整理、整頓、清掃、清潔、しつけのことです。

社長:で、5S手当はどうやっ支給するのですか?

中川:たとえば、5Sの審査をして水準的なレベルであれば
   月額3000円、模範となるような水準であれば4000円、
   水準以下であれば2000円とか。

社長:なるほど。
   検討の価値がありますね。

中川:精勤手当の代わりに5S手当を支給するのですから
   不利益変更の程度が緩和されます。
   そして、5Sに熱心に取り組んでもらえるようになります。

社長:5S手当は個人評価は難しいですね。

中川:その場合はグループ単位で評価して支給するといいでしょう。
   仲間意識が生まれますし。

社長:次の幹部会議で検討します。

(中川コメント)

精勤手当など諸手当の廃止は不利益変更となりますので、
会社の業績が思わしくないなどの特別な理由がない場合は
従業員とよく話し合い同意を得ましょう。

今回の事例のように5S手当に振り替えるようなことは
不利益変更となる恐れがありますが、従業員の同意が得やすいので
お勧めします。
不利益変更は従業員の同意があれば可能です。

今日はここまで。では、またあした。

 

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    編集後記      
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学校の先生は大変ですね。

修学旅行の記念撮影をしていましたが、生徒がてんでに行動をするので
撮影のために整列させるために先生は大きな声で繰り返していました。
何度も。
わずか数分のガマンができないようです。
いやあ、先生に同情しました。

では、また明日お会いしましょう!!

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