【住宅手当】残業手当の算定に含めない

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労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る

作者: 中川清徳  2012年3月22日号   VOL.1088
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「ありがとう」ってどういう意味?

(続きは編集後記で)

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 【住宅手当】残業手当の算定に含めない
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中川:こんにちは。

社長:こんにちは。
   読者から質問があるそうですね。

中川:はい、匿名希望さんからです。

(引用開始)

いつも役立つ情報をありがとうございます。質問があります。残業手当
の算定に含めない手当として住宅手当があります。

弊社の場合次の条件で一律
1.扶養家族のいる世帯主
2.扶養家族のいない世帯主
3.世帯員
としているため、算定基礎の中に含めています。

含めない条件は「社員の個別事情に応じた手当とする場合」とありますが
1.妻帯者で持家(ローン)・家賃月額12万円以上
2.持家(ローン)・家賃月額8万円以上12万円未満
3.家賃月額8万円未満
と苦肉の策ですが、家賃金額を入れて表記した場合はいかがでしょうか?
よろしくお願いいたします。

(引用終わり)

社長:へえ、住宅手当は残業手当の算定に含めるのですか。
   家族手当は含めなくてよいですよね?
   住宅手当は仕事とは関係がない手当ですから家族手当と同じように
   残業手当の算定にしなくてもいいと思います。

中川:家族手当でも残業手当の算定に含めなければならない場合も
   ありますよ。

社長:へぇ?
   「場合もある」ってどういうことですか?

中川:家族手当は一般的には
   配偶者1万円/月
   子  5千円/月
   というように決めます。
   このような支給方法であれば残業手当の算定にいれなくてOKです。

   しかし、家族手当は家族のいる人は一律に1万円/月を支給すると
   した場合は残業手当の算定にいれなければなりません。

社長:どうして一律だったら入れなければならないのですか?
   家族手当として払うのですから、仕事とは関係ないでしょう。

中川:一律であれば単なる手当となります。
   単なる手当とは労働の対価となるということです。
   家族手当は福利厚生的なものですから労働の対価ではありません。
   しかし、一律に支給すると手当の性質が異なるのです。

社長:分かったような分からないような...。
   で、どうして住宅手当は残業手当の算定に含めなければならないの
   ですか?

中川:住宅手当を一律に支給する場合は労働の対価とみなされます。
   もし、住宅手当を家賃などに比例して支給額が異なる場合は
   労働の対価ではないので、残業手当の算定に入れなくてよいのです。

社長:家族手当は家族数に応じて支給するのであれば残業手当の
   算定にいれなくてもよい。
   住宅手当も家賃などに比例して支給する場合は残業手当の算定に
   入れなくてもよいということですか。

中川:ピンポーン!

社長:要するに家賃に比例して支給する場合は必要経費だと
   言うわけだ!

中川:うーん。
   まあ、そうとも言えますね...。

社長:で、匿名希望さんの考えている
   ローンや家賃に比例して住宅手当を支給する案はどうなりますか?

中川:社長はどう思いますか?

社長:ローンや家賃に比例しているので残業手当の算定に入れなくて
   よいでしょう。

中川:中川もそう思います。
   

(中川コメント)

 ローンや家賃に比例して支給する住宅手当は残業手当の算定に含める
必要はありません。匿名希望者さんか苦肉の策と謙遜されていますが
堂々とした支給基準です。
 なお、支給基準を変更すると残業単価が下がるので不利益変更となり
ます。従業員に十分説明をして同意を得てください。

今日はここまで。では、またあした。

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    編集後記      
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「ありがとう」ってどういう意味?

 感謝の気持ちを表すのに、「ありがとう」という言葉を日常的に使いま
す。漢字では「有り難う」。でも、これがなぜ、感謝の気持ちを表すよ
うになったのでしょうか。
「有り難う」の本来の意味は「有り難し」。簡単にいえば、「あり得ない
こと(が起こった、非常にまれ」という意味。

 国学者の岩淵悦太郎(いわぶちえつたろう)は、著書『語源散策』で、
「世にも極めてまれなことは、神や仏の力で実現されることが多い。いわ
ゆる奇蹟が起こる。霊験あらたかである。そういう場合に、神仏の前で
『ありがたし』と手を合わせ拝む」と述べています。このように、「あり
がとう」は、もともと神仏を讃える言葉だったのです。
 本来は、「ありがとうございます。お礼申し上げます」や「ありがたく
存じます」と使われていましたが、時とともに変化・省略され、「ありが
とう」になったというわけです。

(絶対にすべらない無敵の雑学より 角川学芸出版)

では、また明日お会いしましょう!!

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