【解雇】能力が劣る場合の解雇について

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労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る

作者: 中川清徳  2012年6月5日号   VOL.1154
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「円」のローマ表記が「EN」ではなく「YEN」になる不思議

(続きは編集後記で)

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 【解雇】能力が劣る場合の解雇について
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中川:こんにちは。

社長:こんにちは。
   Aさんのことで相談します。

中川:はい、なんでしょうか?

社長:Aさんはあきれるくらい仕事ができません。
   同僚から辞めさえて欲しいという声さえあがっています。
   解雇しても問題ありませんか?

中川:解雇は慎重にしてください。
   解雇をする前にしなければならない手順があります。

社長:どんな手順ですか?

中川:Aさんに能力が劣っていることを自覚させることです。

社長:同僚からも疎(うと)まれてるのですから、自覚していると思い
   ますが。

中川:仮に自覚をしたら退職すると思いますよ。
   退職しないのは自覚していないからでしょう。

社長:どうやって自覚させれば良いのですか?

中川:まずは、なんの能力が不足しているかはっきりさせます。
   紙に書き出すのがポイントです。

社長:それはできます。

中川:書いた内容をAさんに示します。

社長:そうしたらAさんは辞めますかね?

中川:いやいや、辞めさせるのが目的ではありません。
   能力不足を自覚させるのです。

社長:ああ、そういうことですか。
   それでどうするのですか?

中川:能力が上がるように教育訓練をします。
   できれば計画書を作成するとよいです。

社長:計画書は作成できます。

中川:計画書にそって教育訓練を行います。
   教育訓練の記録は残しておきましょう。

社長:めんどうですね。

中川:記録を残すことは証拠を残すことなのです。
   もめたときに有力な証拠となります。

社長:なるほど。
   
中川:計画書をAさんに提示したときに、期日を決めて
   能力を高めることを約束させます。
   もし、能力の向上がなかった場合は賃金を下げる
   と言います。
   これについては、書面で同意をとってください。

社長:あれ、辞めさせることはできないのですか?

中川:解雇は慎重にしてください。

社長:Aさんはたぶん、能力が上がらないと思います。

中川:期日がきても能力が上がらない場合は、賃金を下げます。
   そのときに、Aさんの意向を確認します。

社長:Aさんの意向の確認とは何ですか?

中川:賃金が下がってもそのまま働く気があるのか?
   それとも転職の気があるのか?

社長:働くと言えば?

中川:雇用を継続します。
   賃金が下がっていますので、別の仕事に配置換えします。
   そうすれば周囲はある程度納得するでしょう。

社長:でも、本音は辞めてもらいたいです。

中川:であれば、条件を出すことです。

社長:条件と言いますと?

中川:もし、退職するならば退職金は会社都合扱いとする。
   また、2ヶ月分の給料分を上乗せするなどです。

社長:うーん、能力がなくて辞めてもらう人にお金をだすのですか。
   うーん。

中川:Aさんがこのまま会社にいることによるデメリットと
   比較するとお金で解決した方がよいという見方もでき
   ますよ。

社長:なるほど。

中川:Aさんをいきなり退職に追い込むのではなく、
   能力を向上させる機会を与えることです。

社長:その方向で進めます。

   
(中川コメント)

 解雇は問題が生じやすいです。
安易な解雇は解雇権の乱用として訴訟に発展する可能性があります。

ステップを踏んで、丁寧に接しましょう。

最後の手段としては訴訟覚悟で解雇をする決断をしなければならない
こともあるでしょう。それはあくまでも最後の手段としましょう。

今日はここまで。では、またあした。

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    編集後記      
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「円」のローマ表記が「EN」ではなく「YEN」になる不思議

「YEN」の表記が用いられた経緯には、おもに次の三説がある。

 ひとつ日は、オランダ語やフランス語との混同を避けるためだったとい
う説。ENは、オランダ語では英語のandと同じ意味の接続詞であり、フラ
ンス語では「~のなかに」の意味を持つ。外国では多用される単語なので、
これらと区別するために「YEN」にしたというのである。

 次の説は中国の「元」紙幣からきた説。
中国の紙幣には、表に「元」通貨のもとの名称である「圓(えん)」の文字
と、裏に「YUAN」という読み方が表示されており、これが「YEN」に転化し
たと考えられている。

 最後の説は、「EN」そのものが外国人には発音しづらかったというもの。
英語の発音では「EN」は「エン」より「イン」に近いため、子音「Y」を
つけて「YEN」としたのではないかというのだ。

 実は、これらの説とは別に、そもそも昔の日本人と今の日本人では「工」
の発音が遣うという、まったく別のアプローチからの説もある。
江戸末期の日本人が「エ」を「イェ」と発音していたため、明治になって
できた「円」も「YEN」と表記したのではないかというのだ。
江戸末期の日本語のローマ字表記には「エ」を「YE」と表示した言葉が多く、
たとえば江戸は「Yedo」と書いていた。

 これは一六世紀に日本を訪れたポルトガルの宣教師が、当時の日本人の
発音を聞いて「YE」と表記したことに始まるものだ。
このように「YEN」の表記の理由については諸説あるが、いまだ定説はない。

(雑学裏事情おもしろ事典 より 王様文庫発行)

では、また明日お会いしましょう!!

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