【労働安全衛生法】なぜ複雑なのか?
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労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る
作者: 中川清徳 2012年7月6日号 VOL.1185
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骨盤を矯正するダイエットは効果がある?
(続きは編集後記で)
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【労働安全衛生法】なぜ複雑なのか?
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中川:こんにちは。
社長:こんにちは。
労働安全衛生法は取っつきにくいですね。
中川:どうしてそう思うのですか?
社長:専門用語がたくさんあり、当社はそれが該当するのか分かりま
せん。
あの法律はちゃんと守らなければならないのですか?
中川:守らなければなりません。
社長:守らなかったらどうなるのですか?
中川:牢屋に入れられます。
社長:えええ。
中川:そもそも、安全衛生法は労働基準法から分家したものです。
1972年(昭和47年)より前は労働基準法に安全衛生について
条文がありました。
労基法は違反した場合は牢屋にいれられる可能性があります。
その分家ですからやはり違反したら牢屋に入れられます。
社長:どうして、分家したのですか?
中川:1970年時代は高度成長時代でした。
産業が大きく変化した時代です。
新しい有害物が原材料として使われたり、大型機械や複雑化
した機械が使われるようになりました。
それらの危険に対処するためには詳細な規定が必要になった
のです。
社長:労基法ではどのくらいの条文だったのですか?
中川:15条(42条~55条の2)だったので不十分になりました。
現在の安衛法は本体だけで200条を超え、労働安全衛生規則や
鉛中毒予防規則等などの厚生労働省令を合わせると1000条を
超えます。
社長:とても追いついていけませんね。
中川:そうですね。
しかし、それを知らないで経営はできません。
社長:といわれても、安全衛生だけしているわけではありませんから
取組が難しいですね。
中川:建設現場や製造現場では「安全第一」という表示が目立ちます。
安全第一と言っても労働災害が起こっています。
社長:労働災害は増えているのですか?
中川:いいえ、減少しています。
それは安衛法によることろが大きいと思います。
労基署の指導監督の成果ですね。
一方で、労災は経済的な損失が多大であることから、経営者の
意識が安全衛生重視に変化したことも減少の要因ですね。
社長:法律は見るだけでいやになります。
どうしたらいいですかね?
中川:労基署やその外郭団体が主催する講習会に参加することです。
そうすれば会社に必要な情報を得やすくなります。
社長:その講習会はどこから入手するのですか?
中川:関係団体から案内が会社に来るはずです。
それを見逃さないことです。
不安であれば労基署に問い合わせをすればよいです。
社長:分かりました。
他に方法はありますか?
中川:コンサルタントに依頼する方法があります。
費用はかかりますが、安心できます。
社長:コンサルタントはどうやって見つけるのですか?
中川:インターネットで検索するとあります。
社長:わかりました。
(中川コメント)
労働安全衛生法は膨大な法律で、かつ専門知識が必要ですから
違法状態になりやすいです。違法は罰せられます。
安全衛生は労働者を守るための法律です。違法のないように
努力すべきです。
今日はここまで。では、またあした。
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編集後記
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骨盤を矯正するダイエットは効果がある?
骨盤矯正ダイエットを推奨する人たちの意見としては、骨盤の歪みを
矯正することで、血行などが改善され、基礎代謝がアップするため、ダ
イエットにつながるというものです。
また、骨盤を締めて内臓を正しい位置に戻すことで、食欲中枢への神
経伝達もスムーズになり、食べ過ぎの防止になるということです。
前者に関して私が思うのは、骨盤の周囲の筋肉を運動させるだけで、
どこまでのダイエット効果、指肪燃焼効果があるかは疑問であることで
す。骨盤周囲の局所の血流は増加するかもしれませんが、全身の基礎代
謝を上げる効果は考えにくいというのが私の結論です。基礎代謝を100
キロカロリー上げるには、筋肉では3・5㎏増やす必要があり、骨盤周囲
の筋肉量をここまで増加するのは困難です。すなわち、全身運動と比べれ
ば、カロリー消費量は僅かしかないと考えます。骨盤矯正ダイエットの
有効性については、科学的にきちんと検証をして効果を認めた論文に乏
しいのが現状です。
(あの「健康法」のウソ・ホント 森田豊著より)
では、また明日お会いしましょう!!
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