【労災】会社の損害賠償金額の実例

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労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る

作者: 中川清徳  2012年8月20日号   VOL.1229
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患者の胸を指で叩く「打診」で、なぜ症状がわかる?

(続きは編集後記で)

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【労災】会社の損害賠償金額の実例
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中川:こんにちは。

社長:こんにちは。
   万が一会社が労災を起こした場合はどのくらいの金額が必要
   なのでしょう?

中川:軽度の場合は労災保険の範囲内ですみますから、会社の費用は
   ほとんどありません。
   ただし、労災を起こしたことによる社内の対策会議や
   労災手続き、被害者へのお見舞いなど目に見えないお金が
   かかります。

社長:重症の場合はどうなりますか?

中川:一つの判例を紹介します。

   ファミレスの支配人(男性 31歳)が就寝中に心室細動を
   発症し低酸素脳症による完全麻痺となりました。
   原因は月平均200時間30分の残業でした。

社長:残業が200時間ですか。
   それは長時間労働ですね。

中川:流動食のみで生命を維持しており後遺症障害1級1号
   と認定されました。
   自宅にて父母と看護師1名、介護ヘルパー1名による1日2時間の
   訪問介護により看護されています。

社長:痛ましいですね。
   こんな場合はどのくらい会社が払うのですか?

中川:労災ですから労災保険から介護等に関する費用が支給されます。
   しかし、慰謝料などの損害賠償は別のこととなります。
   慰謝料等の損害賠償について裁判で争われたのです。

社長:労災保険ですべてまかなえるわけではないのですね。

中川:損害額は次のように示されました。(万円未満は四捨五入)

   入院中の付き添い看護   153万円
   入院慰謝料        300万円
   休業損害         228万円
   逸失利益        7,251万円
   後遺症慰謝料      2,800万円
   近親者による看護    3,638万円
   職業付添人看護     8,736万円
   介護器具費        127万円
   過失相殺        -20%
   労災の休業補償      -516万円
   労災の傷病補償年金   -1,422万円
   労災の介護補償給付    -120万円
   弁護士費用       1.600万円

   合計         1億8130万円

社長:え!?
   1億8千万円ですか!
   これが会社負担なのですか!

中川:会社の別に弁護士費用がかかっているはずです。
   中小企業であれば資金繰りに行き詰まるかも。

社長:これは大変だ!
   幹部会議で長時間労働問題を議題として取り上げます。

中川:そうですか。
   がんばってください。

(中川コメント)

 長時間労働による過労死や後遺症は会社に金銭的な負担が大きくなり
ます。1億円は当たり前の時代になっています。

 本日の記事は「康生産業事件(鹿児島地裁 平静22年2月16日)の事例
を参考にしました。

 結局2億4000万円で和解したようです。

今日はここまで。では、またあした。

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    編集後記      
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患者の胸を指で叩く「打診」で、なぜ症状がわかる?

 トントンと指で患者の胸を叩く診察法を「打診」といいます。あれ
で本当に症状などがわかるのでしょうか。

 この方法は、一八世紀半ば頃、オランダのアウエンブルツガl医師が、
酒場のおやじが酒樽を叩いて酒の残量を調べているのを見て考えついた
のだといわれています。それが内科の診断法として伝えられ、今でも打
診は診察の第一歩とされています。

 指で叩く位置は肺とその上部で、感触ではなく音を聞くために行なって
いるのです。健康であれば、肺の内部には空気が入っています。音でその
空気の具合を聞き取って異常の有無を判断しているのだそうで、経験豊富
な医師なら、肋膜炎や心臓肥大などはこれですぐにわかるそうです。

 しかし、それはあくまでも経験豊富な医師の場合。むしろ打診だけで診
断できる人はまれで、そのため、現在は打診のあとに必ず、レントゲンや
血液検査などの科学的な診断をしているとのことです。

(雑学の本 竹内均編 知的生きかた文庫より)

では、また明日お会いしましょう!!

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