【労働時間】個人所有のパソコン、スマホに事務連絡を送信している

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労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務
畑一筋で現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業
経営者のために語る。
作者: 中川清徳  2015年11月25日号   VOL.2473
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「~のために」行うことをやめる

(続きは編集後記で)

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【労働時間】個人所有のパソコン、スマホに事務連絡を送信している
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中川 こんにちは。

社長 こんにちは。
   今日はAさんについて質問します。

中川 はい、なんですか?

社長 Aさんが、「個人メールに業務連絡をしているが、それを読む時間は
   労働時間ではないか?残業代を請求しても良いか?」と総務に質問が
   ありました。
   残業代を払わなければならないのですか?

中川:どうして個人メールに業務連絡送信をするのでしょうか?

社長:念のためです。
   また、急な連絡もありますから。

中川:その頻度はどのくらいですか?

社長:月に4回くらいはあるでしょう。

中川:どんな内容ですか?

社長:健康診断や会社の行事などについてです。
   最近はマイナンバーの件で通知しています。

中川:で、そのメールを受け取った従業員は返信しなければならないのですか?

社長:返信する人もいるし、返信しない人もいます。

中川:返信しなくても良いのですか?

社長:そうですね。
   個人宛のメールは念のためのメールですから、返信をしなくても問題は
   ありません。

中川:返信を義務づけていないのですから、労働時間ではありません。
   
社長:それを聞いてホッとしました。

中川:あのう、個人メールに業務連絡をする必要があるのでしょうか?

社長:念のためです。

中川:念のための送信をしなかったらどうなりますか?

社長:うっかりする人がいるのです。
   先日、健康診断が翌日にあるのに、うっかりお客に訪問する約束を
   してしまいました。

中川:それは、個人宛メールをしていてもでしょう?
   
社長:だから、なおさら念のために個人宛メールに送信した方が良いのです。

中川:仕事が終わっているのに、個人のパソコンやスマホなどに業務連絡が
   くるのは不愉快になるのではないですか?
   たぶん、Aさんは、メールを読むことが仕事ならしょうがないから読む
   時間は給料を払って欲しいという声を代弁しているのではないかと
   思います。

社長:そう言われればそうかもしれません。

中川:止めた方が良いと思いますが。

社長:うーん。
   次回の幹部会議で議題にします。

(中川コメント)

 業務連絡を個人所有のメールに送信することは、その閲覧を義務づけして
いないのであれば労働時間とまでは言えません。閲覧を義務づけていれば
労働時間となります。
 閲覧の義務づけが所定労働時間外であれば、残業手当を支給しなければ
なりません。

 管理監督者であればともかくも、一般従業員への個人所有のメールを使って
業務連絡をするのは疑問です。

 今日はここまで。では、またあした。

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    編集後記      
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「~のために」行うことをやめる

 どれほど良いことに見えても、「~のために」行うことは、卑しく貧欲な
ことだ。

 誰々のためにであろうとも、何々のためにであろうとも、それが失敗した
と思えるときには相手、もしくは事情や何かのせいにする心が生まれるし、
うまくいったと思えるときには自分の手柄だとする慢心が生まれるからだ。

 つまり、本当は白分のためにだけ行っているのだ。
けれど、純粋に能動的な愛から行われるときには、「~のために」という
言葉も考えも出てくることはない。

(ニーチェの言葉 ディスカバー・ツゥエンティワン刊より)

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