【賃金制度】配偶者手当について

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労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る
発行者: 中川清徳  2016年7月30日号 VOL.2765
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朝起きたら考えること
(続きは編集後記で)
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 【賃金制度】配偶者手当について
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【今後の配偶者手当の在り方について】
配偶者手当は、高度経済成長期に日本的雇用慣行と相まって
定着してきた制度ですが、女性の就業が進むなど社会の実情が
大きく変化している中、税制・社会保障制度とともに、年収を
一定額以下に抑えるために就労時間を調整するといった就業
調整の要因となっています。厚労省は、検討会を設置してその
在り方などについて検討し、報告書を公表しました。
~女性の活躍促進に向けた配偶者手当の在り方に関する
                                    検討会報告書の概要~
労働力人口が減少していくことが予想され、働く意欲のある
すべての人がその能力を十分に発揮できる社会の形成が必要と
なっている中、パートタイム労働で働く配偶者の就業調整に
つながる配偶者手当(配偶者の収入要件がある配偶者手当)に
ついては、配偶者の働き方に中立的な制度となるよう見直しを
進めることが望まれています。
1.「配偶者手当」とは
  民間企業において、配偶者がいる従業員に対して支給される
  手当のことを「配偶者手当」といいます。実際の手当の名称は、
  企業によって「家族手当」「扶養手当」などさまざまです。
  平成27年職種別民間給与実態調査によると、家族手当制度が
  ある事業所は76.5%、そのうち、配偶者に家族手当を支給する
  事業場は90.3%(全体の69.0%)といった結果が出ています。
2.就業調整の実態とその影響
  
  有配偶女性パートタイム労働者の21.0%は、税制、社会保障
  制度、配偶者の勤務先で支給される「配偶者手当」などを意識
  し、その年収を一定額以下に抑えるために就労時間を調整する
 「就業調整」を行っています。
 「就業調整」は、結果としてパートタイム労働をしている女性
  の能力発揮の妨げとなるとともに、他の労働者の負担増など
  の影響を生じさせていると考えられます。
  <就業調整の理由>
  有配偶女性パートタイム労働者のうち、就業調整をしている
  人が就業調整をする理由には、以下のようなものがあります。
  (厚生労働省「平成23年パートタイム労働者総合実態調査」)
  
  ・非課税限度額(103万円)を超えると税金を支払わなければ
    ならないから
  ⇒ 63.0%
 ・一定額(130万円)を超えると配偶者の健康保険、厚生年金
  等の被扶養者からはずれ、自分で加入しなければならなく
  なるから
    ⇒ 49.3%
  ・一定額を超えると配偶者の税務上の配偶者控除が無くなり、
  配偶者特別控除額が少なくなるから
  ⇒ 37.7%
  ・一定額を超えると配偶者の会社の配偶者手当がもらえなく
  なるから
  ⇒ 20.6%
 <就業調整の影響>
  就業調整が行われていることにより、以下の例のようにさま
  ざまな影響が生じています。
  ・パート労働者を多く雇用する企業では、繁忙期である年末
    の人材確保に苦慮している
  ・正社員など、同じ職場の労働者の負担が増えている
  ・パートタイム労働者全体の賃金相場の上昇に、抑制的に
    機能する可能性がある
  ・女性がその持てる能力を十分に発揮できない要因の1つと
    なっている
  ・日本経済全体にとっても、人的資源を十分に活用できてい
    ない状況をもたらす
3.配偶者の働き方に中立的な制度に向けて
  今後労働力人口が減少していくことが予想され、働く意欲の
  あるすべての人がその能力を十分に発揮できる社会の形成が
  必要となっています。
  パートタイム労働で働く配偶者の就業調整につながる配偶者
  手当(配偶者の収入要件がある配偶者手当)については、配偶
  者の働き方に中立的な制度となるよう見直しを進めることが
  望まれます。
  なお、「配偶者手当」を含めた賃金制度の円滑な見直しに
  当たっては、労働契約法の規定等の関係法令や判例も踏まえ
  た対応が必要となります。
(中川コメント)
配偶者手当は廃止が良
いかと思っています。
しかし、給与水準を維持するためには必要かとも思います。
今後の弊社のセミナーでは廃止を推奨する内容に変更する予定です。
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    編集後記      
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朝起きたら考えること
一日をよいスタートで始めたいと思うなら、目覚めたときに、この一
日のあいだに少なくとも一人の人に、少なくとも一つの喜びを与えてあ
げられないだろうかと思案することだ。
その喜びは、ささやかなものでもかまわない。そうして、なんとかこ
の考えが実現するように努めて一日を送ることだ。
この習慣を多くの人が身につければ、自分だけが得をしたいという祈
りよりも、ずっと早く世の中を変えていくことだろう。
(ニーチェの言葉 ディスカバー・ツゥエンティワン刊より)
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