【解雇】普通解雇か自主退職かが争われたあっせん事例

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発行者: 中川清徳  201718日号 VOL.2965

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割愛(かつあい)~省略するのになぜ「愛」なのか

 

(続きは編集後記で)

 

 

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 【解雇】普通解雇か自主退職かが争われたあっせん事例

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あっせんとは、労働局(都道府県にあり)が無料で仲裁するものです。

そのあっせん事例を紹介します。

 

申請人X(労働者)の主張

 

Y社長からの指示の有無については不明であるが、920日、

営業中の車の中で同僚のZ班長より、上司であるW主任から指示を

受けたとして「商品を売れなかったら辞めろ」と伝えられた上、

同日帰社後W主任に確認したところ、「社長と話をして辞めるなら

机の整理をしろ」と言われた。

翌日出社したところ、すでに机や営業かばんなどの備品が撤去

されており、Y社長からも話し合いを拒否され続けている。

明らかに解雇としての取扱いである。

また、突然のことでもあり、会社には解雇予告手当の2倍相当額の

金額を支払ってもらいたい。

また、915日から3日間は自分を含め売りあげの上がらない社員3

が地理の不案内な地域に放置され営業活動を強いられたりした。

このような不当な扱いは成績が上がらない自分への退職勧奨と

受け止めていた。

その直後に解雇通告を受けたものである。

 

被申請人Y(事業主)の主張

解雇を指示した事実はない。

Z班長やW主任には何度も確認したが、両名とも

「辞めろと言った覚えはない」旨を言っている。

社内で、事実確認を行ったところ、920日、Xの営業に同行した社員からは、

Xが白分から「片をつける。身を引く」と言っていたと聞いている。

また、W主任からは、Xは帰社後「もう辞める。机の整理に明日来る」

と言い捨て、帰宅した旨を聞いている。

翌日、Xが定時になっても出社しないことから、前日の経緯もあり、

事務員に指示してXの備品を整理した。

当社としては、労働者の自主退職であると認識している。

営業地区の指定を行っているのは各人の能カを引き出すための手段であり、

退職勧奨などではない。

 

あっせんの内容

紛争当事者の双方を対面させた上で、あっせん委員が双方の主張の調整を

行うことによりあっせんを実施したが、退職に係る事実関係についての

当事者の認識に大きな隔たりが認められ感情的な言い争いとなった。

あっせん委員が、申詰人Xをいったん退席させた上で、被申請人Yに和解金

支払いによる紛争解決について打診したところ「和解金の支払いは悪い前例

となる。他の社員にも示しがつかない。支払いについて妥協できない」

旨を主張した。

あっせん委員が重ねて説得したところ「解雇予告手当相当額であれば和解

金として支払いに応じてもよい」と譲歩した。

次に、Xのみに対して、あっせん委員が紛争解決方法について打診した

ところ「これまで、事業主に面談する機会がなかったが、今回あっせんに

おいて自分の主張ができたことで満足している。解決方法については

あっせん委員に一任したい」とのことであった。

そこで、あっせん委員が和解金支払いについて説明したところ、同意を得た。

 

結果

和解金の金額について双方の主張の調整を行った結果、被申詰人Yが申請人

Xに対して和解金として解雇予告手当相当額の金銭を支払うことで、

紛争当事者聞の合意が成立した。

また、その旨を記載した合意文書の作成が行われた。

 

 

(中川コメント)

申請人Xの退職に係る経緯について紛争当事者閣の主張に大きな隅たりが認め

られる中、解雇なのか自主退職なのか事実関係の特定が困難であることを前提と

した上での、和解金の支払いが争点となり、当初、あっせんの場においても双方

とも感情的であったが、個別の場でのあっせん委員の説得により双方とも冷静に

なり、お互いに和解に向けて譲歩を示し、和解金の支払いでの解決に至る。

解雇予告手当相当額とは一か月分の給料(≒平均賃金)です。

 

(助言指導あっせん好事例集 労働新聞社刊より)

 

 

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    編集後記      

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割愛(かつあい)~省略するのになぜ「愛」なのか

 

省略することを意味する「割愛」という言葉がある。

割愛の「割」には、さく、切り取るという意味があるが、「割愛」には

どうして「愛」という字が使われているのだろうか。

 

「割愛」は愛を割くとも読める。じつはそれが「割愛」のもともとの意味である。

愛着の気持ちを断ち切ることを「割愛」といった。

それが転じて、惜しいと思いながらも省略するという意味になった。

単に省略するのではない。

惜しいと思いながら、省略するのである。

だから「割愛L には「愛」という字がある。

この「愛」は惜しいけれどもという意味である。

 

「割愛」は省略と同じ意味で用いられていることが多いが、惜しいという気持

ちがなければ、「割愛」とはいえない。

 

(親を切ると書いてなぜ「親切」 北嶋廣俊敏著より)

 

 

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