【労務管理】後輩から金銭を借りる

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 【労務管理】後輩から金銭を借りる
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中川:こんにちは。
社長:こんにちは。
   Aさんについて相談です。
   Aさんが後輩からお金を借りているのです。
   しかも、頻繁に。
中川:借りたお金は返しているのですか?
社長:返しているが、期限を守れないことがよくあるそうでです。
   後輩達は迷惑をしているようです。
中川:迷惑をしていると言われたのですか?
社長:直接言われたことはありませんが、人づてになんとなく
   分かります。
中川:Aさんは困った人ですね。
社長:それで、Aさんに注意をしようと思うのですが、
   何か注意点はありませんか?
中川:プライベートな金銭の貸し借りですから、会社が加入することは
   できません。
社長:しかし、現実に後輩達が迷惑をしています。
中川:それが職場秩序に悪影響を与える場合は、介入できます。
   具体的に何か悪影響がありましたか?
社長:そう言われると具体的なものはありません。
   しかし、放置もできません。
中川:そうですね。
   Aさんと面談をすることをお勧めします。
社長:面談で注意するのですか?
中川:その前に、Aさんの私生活に問題があると思います。
   そのあたりを聞き出すのです。
社長:どうしてですか?
中川:後輩からお金を借りるということは、金銭的に相当切羽詰まった
   状態だととらえるべきだからです。
社長:どうしてですか?
中川:以前の会社の経験談です。
   ギャンブルで金銭に困り、まず駆け込むのがサラ金です。
   サラ金は借りるときはニコニコですが、返済期限をすぎると
   強烈な取り立てが行われます。
   それで、同僚からお金を借り始めるのです。
   同僚の懐はたかが知れていますので、次に社内を物色します。
   金目もものを転売します。
   それでも、返済に困り、ついに投身自殺をしました。
社長:うーん。
中川:同僚から金銭を借りるということは、相当追い込まれている
   可能性が高いです。
社長:そういうことですか。
   では、一刻も早く対応する必要がありますね。
中川:そうですね。
   Aさんは本当のことをなかなか話してくれないと思います。
   それを上手に聞き出すことになります。
社長:それなら適任がいます。
   その人に聞き出してもらいます。
中川:ご成功をお祈りします。
(中川コメント)
同僚や後輩から借金をする頻度が高くなると、自然にその情報は
入ってきます。
借金を繰り返しているのであれば、相当追い込まれている可能性が
あります。
個人的な借金のやりとりは会社が介入すべきではありません。
しかし、介入せざるを得ないこともあります。
事例として記事を書きましたが、自殺まではいかなくても
似たような経験を数回しています。
原因は、ギャンブル、異性の交際、見栄っ張りが多かったですね。