【退職】本意でない退職願は有効か?

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労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る
作者: 中川清徳  2019年2月1日号   VOL.3948
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最新を知っておく。
(続きは編集後記で)
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 【退職】本意でない退職願は有効か?
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中川:こんにちは。
社長:こんにちは。
   退職願が出されても有効とは限らないと聞きましたが本当ですか?
中川:場合によります。
   
社長:どんな場合に無効となるのですか?
中川:脅迫されて書いたとか、本心で書いたのではない場合は無効と
   なります。
社長:脅迫は分かりますが、本心で書いたのではないというのは
   どんな場合ですか?
中川:ある事件を引用します。
(引用開始)
 Y社は、学校法人であり、小、中、高校、短大、大学、幼稚園を
設置している。
 Xは、昭和52年4月、Y社短大国文科専任講師として採用され、
その後、短大助教授、同教授に任用された。
 Xは、同じ科の助教授と学生に対する指導上の意見に相違を生じ、この
ことにつき右助教授からY社の学長に対し、Xに非がある旨の報告がなさ
れたため、Xは、学長から呼び出され、さまざまな事柄について叱責を受
けた。
 Xは、これらの事項はいずれも事実無根あるいは不当な言い掛かりである
と考えたが、その場では十分な弁明の機会は与えられなかった。
 Xは、学科長から、学長に謝罪するよう言われたが、当初、謝罪する必要
性がないとしてこれに応じなかった。
 その後、Xは、本気で謝罪している姿勢を見せるため反省の色が最も強く
出る文書にした方が良いと判断して、実際には退職する意思はなく勤務継続
の意思を有していたが、「退職願」を作成し、学長に提出した。
(引用終わり)
社長:うーん。
   謝罪の本気度を示すために「退職願」を出したのであって、
   退職する気がなかったのですね。
   で、どうなりましたか?
中川:Y社は退職願を受理しました。
   しかし、Xは退職願を提出するときに「勤務機会を与えて欲しい」と
   述べていました。
   だから、退職願を受理するのはおかしいと訴えたのです。
社長:へえ。
   それなら退職願を出さなければいいのに。
中川:謝罪のつもりだったのですが...。
社長:退職を受理したと言うことはY社としてはこれ幸いだったのですかね。
中川:そうかもしれません。はっきりしたことは分かりませんが。
社長:このような場合はどうしたらよかったですかね?
中川:弁明の機会を与えるべきでしたね。
   それから、いきなり事務的な処理をすべきではないですね。
   そもそも、本人は勤務機会を与えて欲しいと言っているのですから。
社長:といいますと?
中川:退職願いの受理はしないで、始末書の提出を求めるべきです。
   それを元に、内容によっては、懲戒処分をすることです。
   それで様子をみることですね。
社長:なるほど。
(中川コメント)
 本日の記事は「昭和女子大学事件 東京地裁決 平成4年2月6日)を
を参考にしました。
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    編集後記      
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最新を知っておく。
自分の生活に取り入れるかどうかは別として、新しいサービスや商品、
話題の店や、出来事は、先入観を捨てて、積極的に触れてみたり、
試してみるのが大事です。
知らなかったことによる情報格差で、残念な思いをしないように注意しま
しょう。
選択肢をたくさんもつことは、仕事の意思決定において、大いに有利なの
です。
(はたらくきほん100 松浦弥太郎、野尻哲
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