【今月の経営格言】原敬(元内閣総理大臣)

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発行:中川式賃金研究所 中川清徳  2019年11月18日号   VOL.4317
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37番目の血液型が国際的に認定されました
(続きは編集後記で)
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【今月の経営格言】原敬(元内閣総理大臣)
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◆今月の経営格言
 『一時目前の利害に屈託せずして将来の目途を定め、不撓不屈
 (ふとうふくつ)の精神を以て事業を勉め、地方の小天地に
  満足するべからず』
   原敬(元内閣総理大臣)
   出所:「次代への名言 政治家篇」(藤原書店)
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冒頭の言葉は、
「経営者は、自身のビジョンの実現に向けて、目先の損得に
 こだわることなく、大局的な視点に基づいて職務にまい進
 することが重要である」
ということを表しています。
 明治維新後、政府では明治維新の中心となった薩摩藩(現鹿
児島県)と長州藩(現山口県)出身者による薩長藩閥が大きな
力を持っていました。一方、原氏が生まれた盛岡藩など、明治
維新に際して政府に反抗した藩の出身者は冷遇されていました。
 原氏は、学問で身を立てるべく司法省法学校(現東京大学法
学部)に入学しましたが、学生に対する不当な処罰を巡って学
校と対立し、退学を余儀なくされました。その後、原氏は新聞
社勤務などを経て外務省に採用され、さらには農商務省に転進
しました。しかし、ここでも藩閥によって出世が決まる当時の
風潮から、閑職に追いやられていました。
こうした中、原氏は、農商務大臣に就任した陸奥宗光(むつむ
ねみつ)氏の秘書官となりました。このとき、陸奥氏は原氏の
才能を見抜き、1 8 9 2 年に陸奥氏が外務大臣に就任すると、
再び原氏を外務省に戻して通商局長に抜てきしました。その後
も原氏は累進を重ね、1 8 9 5 年には外務次官に就任しました。
その後、原氏は外務省を辞め、株式会社大阪毎日新聞社を経て
1900年に立憲政友会に入党し、以後は活躍の場を政治の世界に
移します。原氏は立憲政友会の中心となって活躍し、第四次伊
藤内閣の逓信大臣をはじめとして内務大臣などを歴任して、
1914年に立憲政友会総裁に就任しました。
この頃、第一次世界大戦に伴う物価高騰やシベリア出兵を見越
した買い占めにより米価が高騰し、1 9 1 8 年には全国で米を
巡る暴動(米騒動)が発生しました。このため、政府は軍を出
動させて鎮圧に当たりましたが、世論は大きく反発し、これを
受けて寺内内閣(内閣総理大臣は長州藩出身の寺内正毅(てら
うちまさたけ)氏)は総辞職しました。
しかし、その後も世論の反発は収まらず、山縣有朋(やまがた
ありとも)氏をはじめとする元老たちは、「従来のような超然
内閣(議会や政党の意思に制約されない藩閥および官僚内閣)
ではなく、政党政治に基づく内閣でなければ民衆を抑えること
ができない」と判断しました。こうして、衆議院に議席を持つ
政党の党首という資格で原氏が内閣総理大臣に任命され、1918年
9月に原内閣が誕生しました。
内閣総理大臣に就任した後、原氏は「教育制度の改善」「交通
施設の整備」「産業の振興と通商貿易の充実」「軍備の充実」
からなる4 大政綱を掲げて積極的な改革を進めました。また、
外交面においては、将来は米国が新たな勢力として台頭するこ
とを見抜いて対米協調路線をとりました。
こうした改革は、日本を近代的な産業国家にするという、日本
の将来を見据えた大局的な視点に基づいて行われました。原内
閣の誕生により、明治以来の藩閥政治は終焉(しゅうえん)を
迎え、以降は政党政治へと転換することとなります。
原氏は、初めての爵位を持たない内閣総理大臣であったため、
「平民宰相」として民衆から熱狂的な支持を集めました。しか
し、内閣総理大臣に就任した後、原氏は次のような言葉を遺し
ています。
「総理大臣となりたりとて特にエライと言ふ訳にあらず」(*)
当時、藩閥を通じた猟官運動が頻繁に行われており、政界にお
いても地位や名誉を得ることを第一の目的とする政治家がみら
れました。こうした中、原氏は、政治家の最高位である内閣総
理大臣に就任したにもかかわらず、この地位や名誉に執着する
ことなく、真摯な姿勢で政治に取り組みました。
冒頭の原氏の言葉にある「将来の目途」は、ビジネスにおいて
は「ビジョン」とも換言できるでしょう。ビジョンを実現する
過程には、いくつもの困難が待ち受けているかもしれません。
しかし、それらに屈することなく、そして困難を乗り越えたこ
とに安んじることなく、あくまでも最後までビジョンを追求す
ることが、経営者に求められる姿勢なのです。
【本文脚注】
本稿は、注記の各種参考文献などを参考に作成しています。本
稿で記載している内容は作成および更新時点で明らかになって
いる情報を基にしており、将来にわたって内容の不変性や妥当
性を担保するものではありません。また、本文中では内容に即
した肩書を使用しています。加えて、経歴についても、代表的
と思われるもののみを記載し、全てを網羅したものではありま
せん。

< div>【経歴】
はらたかし(1856 ~1921)。陸奥国(現岩手県)生まれ。司法
省法学校(現東京大学法学部)中退。1882年、外務省入省。
1900年、立憲政友会入党。1918年、内閣総理大臣就任。

【参考文献】
(*)「次代への名言 政治家篇」(関厚夫、藤原書店、2011年1月)
「評伝原敬 上」(山本四郎、東京創元社、1997年11月)
「評伝原敬 下」(山本四郎、東京創元社、1997年11月)
       
(中川コメント)
 本日の記事は弊社が有料会員となっている「中小企業福祉事業団」の
ビジネスリポートの記事を転載しました。
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    ご質問、ご感想、ご意見をお待ちしています      
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なお、必ずしも回答するとは限らないことをご承知ください。
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    編集後記      
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37番目の血液型が国際的に認定されました
皆様はご自分の血液型をご存知ですか? 真っ先に思いつくのは、
ABO型ですが、実は分類の方法によって300種類以上も血液
型があります。
このほどABO型やRh型といった血液型の分け方に続く、
37番目の血液型が国際的に認定されました。
国際輸血学会に認められたのは、提供者の名前を元にした
「KANNO(カノ)」と呼ばれる血液型で、日本発の血液型
が国際的に認められるのは初めてとなります。Rh(+)と
(-)のように、KANNO(+)と(-)があり、99.5%の
人は(+)型だということです。KANNO(-)型は、ヤコ
ブ病等の関連も指摘されており、今後さらに研究が進むことが
期待されています。
この血液型は1991年初めて確認されましたが、それから30年近
く研究が続けられて、今年認定に至りました。継続は力なりですね。
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