エントリーシートにおける就職差別

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労務管理に奇策なし！大企業20年、中小企業13年
人事労務畑一筋で現場をはいずりまわった人事労務担当者が
中小企業経営者のために語る

発行者：　中川清徳 　2022年5月22日 VOL.5232
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ピアノを弾くには、まず指を訓練することだ

(続きは編集後記で）

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エントリーシートにおける就職差別
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この企業では、新規大卒予定者の採用のため、インターネット上の
企業ホームページ中に「エントリーシート」画面を設定し、
応募者にその画面に必要事項を入力させることによって応募を受付
けていましたが、その入力項目として、「本籍」「家族の職業」
「尊敬する人物」「信条」などの、就職差別につながるおそれの
ある項目を設定していました。

この企業にこのような項目を設定した事情を確認すると、企業内の
人事担当者が、「エントリーシート」の設計を企業内ホームページ
担当者に依頼したものの、企業内ホームページ担当者が、『公正
な採用選考』に関する十分な理解のないままに見栄え重視で入力
項目のレイアウト設計をし、さらにそれを人事担当者が十分に
点検しないままに利用していたことが判明しました。

『公正な採用選考』の考え方は、採用面接担当者だけが理解して
おけばよいものではありません。
企業トップのリーダーシップのもとに、応募者に対する求人広告の
担当、応募の受付けの担当、面接担当などの直接の人事担当の
みならず、エントリーシートの画面設計担当など関係部署（外注し
ている場合はその外注先企業）においても、十分理解し適切な
対応ができるよう、社内外の責任・点検・連絡の体制を整備して
おく必要があります。
出所：厚労省「公正な採用選考をめざして」

（中川コメント）
人事担当者では常識でも他の部署が知らないかもと思って
対処するのがよいですね。

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7月 7日(木)　13時30分～16時30分（3時間）
[申込]　https://nakagawa-consul.com/seminar/051_web.html

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編集後記
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ピアノを弾くには、まず指を訓練することだ

準備してなすべきことを常に準備している人を、なすべき時に
なすべき仕事が 害することはない
仏教の開祖 ブッダ（釈迦）

「人生の成功に向けて、日頃から準備を怠らないように心がけれ
ば、いざという時、容易にチャンスをものにすることはできると
言うことをこの言葉を表しています。

成功に向けての準備で一番重要視しなければならないのはスキル
アップでしょう。
これを地で行ったのが、初代の内閣総理大臣・伊藤博文です。

彼が俊輔（しゅんすけ）と呼ばれる長州藩士だった頃、同じ藩士
たちと、これからの日本のあり方についてしばしば討論すること
がありました。

ところが、ある日を境に、俊輔は日本語に精通しているアメリカ
人立ち会いのもと、英語で討論を始めるようになりました。

藩士の一人が、「日本人同士が会話するのに、なぜアメリカ人立ち
会いのもと、英語で討論するのか」とたずねると、俊輔は次の
ように答えたというのです。
「私はいずれこの国を背負って立つつもりでいる。 ということは、
外交の際、欧米諸国と対等に渡り合えるだけの語学力を身につけ
なければならない。 だから、こうしてアメリカ人立ち会いのもと、
英語で討論する練習をして、発音を含め、おかしい箇所は指摘し
てもらうようにしているのだ」

その後の伊藤博文の活躍ぶりは歴史が物語るとうりですが、
こうした姿勢を私たちも大いに見習う必要があります。

建築家として活躍したければ、建築の勉強に励む、作家として
活躍したければ、情報を集める。
神様はそういう「スキルアップを図ろうとする努力家」に人生の
成功のチャンスを提供してくれるものなのです。

(もやもやした感情を整理する８つのコツ　植西聰　水玉舎刊より）

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[担当]　中川清徳　中川式賃金研究所所長
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