■求人票に「固定残業代」を書き忘れたらどうなる?■
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中小企業の人事・労務管理に役立つピカイチ情報
「労務管理は王道こそ最善」
大企業で20年・中小企業で13年の現場経験を持つ
人事労務のプロが、中小企業経営者の立場で語る!
発行責任者:有限会社中川式賃金研究所 中川清徳
2026年9月28日Vol.6368
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■老いの幸福は「思い通り」にしなくても見つかる■
(続きは最後のコーナー【本からの気づきメモ】でどうぞ)
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■求人票に「固定残業代」を書き忘れたらどうなる?■
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「求人票には月給40万円と書きました。
でも実際は、そのうち10万円が固定残業代です」
採用後に社員から、
「そんな話は聞いていません」
と言われたら、どうしますか?
「雇用契約書にはちゃんと書いてあるし、
本人も署名しているから大丈夫」
そう考えたくなりますよね。
ところが、ここは注意が必要です。
固定残業代を採用している場合、
募集の段階から、その内容をきちんと伝えることが
とても大切だからです。
固定残業代については、
・固定残業代に対応する時間数や金額
・固定残業代を除いた基本給
・不足する残業代は追加で支払うこと
などを、求人の段階でわかるようにしておくことが
求められています。
Q
求人票に書き忘れても、
雇用契約書に書いて署名してもらえば大丈夫ですか?
A
署名があるだけで安心するのは避けたほうが
よいでしょう。
求人票では「月給40万円」だったのに、
契約時になって初めて
「基本給30万円+固定残業代10万円」
と示されたとします。
これは社員から見れば、
かなり大きな条件の違いです。
重要なのは、
「契約書に署名したか」だけではありません。
求人票との違いを会社がきちんと説明し、
本人がその内容を理解したうえで
納得して合意したかという視点が大切です。
こんなケースがあります。
月給40万円で社員を募集しました。
採用後、社員が契約書を見直したところ、
40万円の中に10万円の固定残業代が
含まれていることに気づきました。
社員は、
「求人票と話が違うので辞めたい」
と申し出ました。
このような場合、
契約書に固定残業代の記載と署名があっても、
会社が十分な説明をしていなければ、
問題になる可能性があります。
Q
では、求人票の40万円が
そのまま基本給になることもあるのですか?
A
その可能性を考えておく必要があります。
固定残業代について有効な合意がなかったと
判断されると、会社が考えていた
「基本給30万円+固定残業代10万円」
ではなく、
「固定残業代を含まない月給40万円」
として扱われる可能性があります。
そうなると、さらに注意が必要です。
残業代を計算するときも、
40万円全額を基礎として計算することになり、
会社の負担が大きくなるおそれがあります。
Q
同じ条件で何人も採用していたら、
どうしたらよいでしょうか?
A
まずは同じ時期に採用した社員について、
求人票と雇用契約書を照合してみましょう。
同じような違いがあれば、
一人だけの問題ではありません。
固定残業代の内容をあらためて説明し、
労働条件について話し合うことが必要になる
場合があります。
ただし、社員が同意しなかったからといって、
それを理由に解雇することはできません。
だからこそ、採用後に直すのではなく、
募集の入口で整えておくことが大切なのです。
ワンポイントアドバイス
固定残業代を採用している会社は、
今日、求人票を1枚だけ確認してみてください。
見るところは難しくありません。
「基本給はいくらか」
「固定残業代はいくらか」
「何時間分なのか」
「超過分を追加支給することがわかるか」
この4点を、求職者が見て理解できるかどうかを
確認してみましょう。
求人票は単なる募集広告ではありません。
入社する人にとっては、
「この条件なら働きたい」と判断する
大切な情報です。
採用難だからこそ、
条件をよく見せることよりも、
最初からわかりやすく伝えることが、
入社後の信頼につながります。
固定残業代を採用している会社は、
一度、自社の求人票と雇用契約書を
並べて見比べてみてはいかがでしょうか。
小さな確認が、
採用後の大きなトラブルを防ぐ第一歩になります。
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【本からの気づきメモ】
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■老いの幸福は「思い通り」にしなくても見つかる■
年を重ねれば、健康や家族、暮らしなど、自分の力では
思い通りにできないことが少しずつ増えていきます。
88歳のある男性は心臓が悪く、子供たちとも疎遠です。
仲の良かった兄とも、電話で話せなくなりました。
経済的な余裕もなく、階段のあるアパートで暮らします。
それでも悲観することなく、淡々と毎日を過ごし、
「110歳まで生きたい」と語ります。
人生はすべてを自分でコントロールできるものではなく、
次々に起こる出来事に、その都度対応していくもの。
そう捉えると、老いの見え方も少し変わってきます。
元気で活動的であることだけが、幸せな老後ではない。
思い通りにならない現実を受け止めながら生きることにも、
幸福を見つけるヒントがあるのかもしれません。
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