■社員がSNSで会社を批判。すぐ処分してよい?■
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中小企業の人事・労務管理に役立つピカイチ情報
「労務管理は王道こそ最善」
大企業で20年・中小企業で13年の現場経験を持つ
人事労務のプロが、中小企業経営者の立場で語る!
発行責任者:有限会社中川式賃金研究所 中川清徳
2026年10月1日Vol.6371
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■国がなくなっても「残影」は残る■
(続きは最後のコーナー【本からの気づきメモ】でどうぞ)
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■社員がSNSで会社を批判。すぐ処分してよい?■
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「社長、大変です。
社員らしい人がSNSで会社を批判しています」
「内容を見ると、うちの社員に間違いなさそうです。
すぐ削除させて、処分したほうがいいですよね?」
こんなことが起きたら、
経営者としては穏やかではありません。
しかし、ここで感情的に本人を問い詰めるのは
少し待ったほうがよいでしょう。
SNSの問題では、
まず「証拠を残す」ことが大切です。
投稿は簡単に削除できます。
アカウントそのものを消すこともできます。
本人に確認した直後、
投稿がすべて消えてしまったら、
その後の事実確認が難しくなります。
まず確認しておきたいのは、
・アカウント名
・アカウントID
・投稿内容
・投稿日時
・投稿一覧
・プロフィール画面
などです。
必要な部分をスクリーンショットで保存するなど、
後から確認できる状態にしておきましょう。
また、一つの投稿だけを見るのではなく、
他の投稿も確認することが大切です。
会社への批判だけだと思っていたら、
社内情報まで書き込まれていた、
ということも考えられるからです。
Q
「うちの社員だとほぼ分かっています。
すぐ本人を呼び出していいですか?」
A
まずは客観的な材料を集めてから、
本人に確認する、と考えるとよいでしょう。
投稿時間や内容、使用した端末など、
複数の情報を照らし合わせます。
「たぶん、この社員だろう」
という推測だけで決めつけないことが大切です。
SNSでもう一つ注意したいのが、
情報が広がる速さです。
投稿した本人は軽い気持ちでも、
共有されれば短時間で広がる可能性があります。
そのため、
「誰が投稿したのか」
だけではなく、
「どこまで広がっているのか」
も早めに確認したいところです。
Q
「会社を批判したのですから、
懲戒処分にできますよね?」
A
会社を批判したというだけで、
直ちに処分できるとは限りません。
特に、勤務時間外に個人のアカウントから
投稿した場合は、慎重な判断が必要です。
一方で、企業秘密を漏らしたり、
会社を誹謗中傷したり、
会社の社会的評価を低下させるような内容なら、
処分の対象となる可能性があります。
そこで重要になるのが、
・どのような内容だったのか
・会社の管理体制はどうだったのか
・社外にどの程度広がったのか
・実際の被害はあったのか
・なぜ投稿するに至ったのか
といった事情です。
内容によっては厳重注意で対応する場合もあれば、
懲戒処分を検討する場合もあります。
重大な企業秘密の漏えいなどであれば、
より重い対応を検討することもあります。
Q
「本人の投稿だと確認できたら、
削除を求めてもよいのでしょうか?」
A
投稿内容によっては、
早めに削除を求めることも検討できます。
ただし、削除を求める前に、
必要な証拠を残しておくことが大切です。
ワンポイントアドバイス
SNS問題が起きたときは、
「保存する」
「広がりを確認する」
「投稿者を確認する」
「対応を判断する」
この順番で整理してみてください。
いきなり「誰がやったんだ」と追及するより、
事実を一つずつ確認したほうが、
会社として冷静な対応ができます。
SNSは便利な反面、
会社にとって思わぬ問題になることがあります。
だからこそ、問題が起きてから慌てるのではなく、
日頃からSNS利用のルールや、
社内情報の取り扱いについて
社員に伝えておくことも大切です。
もし今日、自社を批判する投稿を見つけたら、
あなたの会社では誰が、どんな順番で対応しますか?
一度、社内の対応手順を
確認してみてはいかがでしょうか。
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【本からの気づきメモ】
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■国がなくなっても「残影」は残る■
かつてイギリスは世界各地に領土を広げ、
巨大な帝国を築きました。
しかし、帝国はいつまでも同じ姿で続いた
わけではありません。
植民地が独立していき、かつての支配体制は
次第に過去のものとなっていきました。
興味深いのは、政治的な支配が終わったからと
いって、その影響まで消えるわけではないことです。
過去に築かれた制度や文化、人々の関係などは、
その後の社会にもさまざまな形で残っていきます。
歴史は、終わった出来事の集まりではありません。
現在の社会にも過去の「残影」があると考えると、
いつもの世界が少し違って見えてきますね。
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