■「経歴を盛った社員」を派遣した責任は？■

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中小企業の人事・労務管理に役立つピカイチ情報
「労務管理は王道こそ最善」
大企業で20年・中小企業で13年の現場経験を持つ
人事労務のプロが、中小企業経営者のために語る！

発行責任者：有限会社中川式賃金研究所　中川清徳
2025年6月24日　Vol.6000
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（続きは編集後記へ）

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■「経歴を盛った社員」を派遣した責任は？■
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「即戦力が欲しい」――人手不足の今、
多くの中小企業が抱える切実な課題です。
ですがそのニーズに付け込み、未経験者を
「経験5年のエンジニア」と偽って派遣した会社が
損害賠償を命じられる判決がありました。

事件の背景には、IT人材不足とSES業界の構造的な
問題がありました。ある大学生は未経験で
「育成前提」の求人に応募。ところが実際には
60万円超の講習料を支払わされ、現場では
経歴詐称の「スキルシート」を提出させられました。

当然ながら実務に追いつけず、体調を崩して退職。
講習料などを差し引くと赤字で、しかも転職活動に
大きな影響を受けました。

東京高裁は会社の責任を重く見て「詐欺行為に
本人を加担させた」として336万円の賠償を命じました。

この判決は「見せかけのスキル」に頼る働き方に
警鐘を鳴らすものです。

中小企業の皆様も「派遣社員のスキル確認は形式的に」
になっていないか、一度振り返ってみませんか？
採用や派遣契約における「実態把握」と「健全な育成」が、
結果として大きなリスク回避につながります。

まずは、自社で求めるスキルや経験の定義を
見直すところから始めましょう。

本日の記事は日経新聞R7.6.22の「揺れた天秤」を
参考にしています。

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編集後記
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