【育児休業給付】申請していないが今からでももらえるか?

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労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る

作者: 中川清徳  2012年3月18日号   VOL.1084
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大相撲がNHKでしか放送されない意外な背景

(続きは編集後記で)

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 【育児休業給付】申請していないが今からでももらえるか?
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中川:こんにちは。

社長:こんにちは。
   読者から質問があるそうですね。

中川:はい、匿名希望さんからです。

(引用開始)

いつも興味深いネタを取り入れていただき、毎日楽しみに読まさせて
いただいております。セミナーも数回参加させていただきました。そ
の節はお世話になりました。
質問ですが、5.6年前パートさんの社保逃れのため一人親方の仕組みで
派遣で採用していたことがありました。(その後法律的に危ないと聞
きやめましたが)当時育児休暇のパートさんが発生し、その派遣元が
社労士だったため助成金を申請し本人の手元に入ったようです。
ところが母体の会社の社労士はそれまで育児休暇の申請をしていなかった
ため、一部のパートさんが今になって私の場合はどうなるのか?と
質問されています。
答えに困っているのですが、いかがでしょうか?

(引用終わり)

社長:育児休暇中は助成金がもらえるのですか?

中川:はい、育児休業給付といいます。

社長:いくらもらえるのですか?

中川:給料の半額です。

社長:それは助かりますね。

中川:そうですね。
   子育てのため仕事ができない人のために、雇用を維持する目的で
   支給されます。
   
社長:質問は、昔もらえるはずだった育児休業をもらってない場合は
   どうなるのかということですね。

中川:そうですね。
   これは提出期限をすぎるともらえません。

社長:提出期限はどうなっているのですか?

中川:休業開始(出産日ではありません。産後休暇が終了してから)
   の初日から起算して4ヶ月を経過する日の属する月末が最初に期限です。

社長:それで育児休業給付はもらえるのですね?

中川:はい、ただし、その後は2ヶ月に1回申請する必要があります。

社長:面倒ですね。
   で、いつまでもらえるのですか?

中川:原則として子が1歳未満の子を養育する期間です。
   条件によっては1年2ヶ月とか1年6ヶ月となります。

社長:今回のように期限を過ぎた場合はどなりますか?

中川:もらえなくなります。

社長:でも、確か労働法は時効が2年だと中川さんから聞きました。
   権利が発生して2年以内であれば申請できるのでは?

中川:たしかに、時効は2年ですが、これは申請の期限が定められているので
   期限が優先させれます。

社長:そうなんですか。
   では、申請したいなかったのは会社の責任ですか?

中川:会社に責任はありません。

社長:どうしてですか?

中川:育児休業給付は失業給付のようなものなので本人申請となります。

社長:でも、会社が証明書を作成するのでしょう?

中川:はい、本人の申請の基づき作成することになります。
   会社が本人に変わって育児休業給付を申請するためには
   その旨の労使協定が必要です。

社長:へえ、本人が申請することですか。
   であれば、今回の場合は申請していない本人に落ち度があることに
   なるのですか?

中川:そうです。

社長:でも、今回の場合は本人も会社ももらえることを知らなかったのですよ。
   何とかなりませんか?

中川:東日本大震災のような事態であれば期限を過ぎても受給できる可能性が
   ありますが、普通ではダメです。

社長:そこをなんとか頼んで。

中川:育児休業給付はハローワークで行います。
   ダメ元で相談することは可能ですが、否認されることが目に見えています。

社長:ということは今回の相談は会社としてどうすればいいですか?

中川:会社の内情を知らないので何とも言えません。
   法的には会社の責任はないと突っぱねることが可能です。
   しかし、会社も知らなかったので適切な指導ができなかったと
   いうことで何らかの補償をすることも考えられます。

社長:いやあ、当社もあり得る話ですね。
   このメルマガは貴重な情報源ですね。

中川:どのくらいお役に立てているか分かりませんが、
   各種の給付についての記事を増やすべきかと感じました。

(中川コメント)

 育児休業給付は本人が申請するもので、会社は労使協定があって
申請するものです。
そういうことから申請忘れは会社の責任はありません。
ただし、多くの従業員は知りませんので、会社が申請忘れをしないよう
本人に通知するか会社が申請を代行するのがいいでしょう。

なお、事業主は、雇用している被保険者が1歳又は1歳2か月(支給対象期間
の延長に該当する場合は1歳6か月)未満の子を養育するための休業を開始し
たときに、休業を開始した日の翌日から10日以内に、休業開始時賃金月額証
明書を、事業所の所在地を管轄するハローワークに提出しなければなりませ
ん。これは事業主の責任です。

したがって、上記の証明書を提出するときに同時に本人の育児休業給付の
申請も同時に提出するのが現実的な対応です。

今日はここまで。では、またあした。

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    編集後記      
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大相撲がNHKでしか放送されない意外な背景

 注目度の高いスポーツの試合を自局で放送しようと、各テレビ局が
「放映権」の争奪戦を繰り広げている。たとえばサッカーの日本代
表戦では、当然、放送される局によって解説者の顔ぶれも違い、局
ごとの特徴が出るものだ。
 一方、日本の国技・大相撲を放送するのはNHKと決まっている。な
ぜ他のスポーツは各局で放送されるのに、大相撲はNHKのみで放送さ
れるのだろう。
 大相撲関係者によると、大相撲中継は元々NHKの専売特許ではなく、
過去にはテレビ朝日などの民放でも中継されていたという。
 相撲のテレビ中継がはじまったのは、1953(昭和28人)年から。その
後、栃錦、若乃花という人気力士が誕生し、各局で相撲の生中継が放
映された。
 ところが、この両力士の引退を境に、相撲人気が下降。人気が下火
になると、当然ながら視聴率も下がってくる。
 そうなると、視聴率に敏感な民放各局は、次々と相撲中継を打ち切っ
てしまったのである。
 そんななか、1966(昭和41年)には、NHK一局が放送する形となり、
今でも相撲中継を続けているのがNHKのみだというわけだ。この流れを
くんで、「相撲中継といえばNHK」となったのである。民放ほど視聴率
に左右されないからこそ、大相撲とNHKの現在の関係が築かれたのだ。
 中継を打ち切った民放に対する相撲協会の思いは定かではないが、
現在の民放では、取り組み映像、相撲協会が撮影したもの以外は放映
できないことになっている。
 ただし、メインの年間六場所以外では、民放主催のトーナメントや
チャリティー相撲もあり、その場合は、民放が相撲中継をすることも
ある。

(雑学裏事情おもしろ事典 より 王様文庫発行)

では、また明日お会いしましょう!!

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