【労災】うつは私生活が原因?

◆─────────────────────────────────◆
   「解散を待つか?脱退するか?厚生年金基金の見極め」セミナー
    【東京】 平成27年 2月26日(木)13時30分~16時
        http://nakagawa-consul.com/seminar/077.html
◆─────────────────────────────────◆

  厚生年金基金法改正決定。退職金制度を見直すチャンス到来!
解散を待つか?任意脱会するか?見極めるコツはいかに 

 講師:濱田勝則(1級ファイナンシャル・プランニング技能士)

詳しくは(セミナー申し込みもできます)
↓ 
→ http://www.nakagawa-consul.com/seminar/071.html

☆★☆―――――――――――――――――――――――――――――――
社長、上司が「あの人はすごい!」といわれるピカイチ情報

労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る

作者: 中川清徳  2014年12月19日号   VOL.2101
――――――――――――――――――――――――――――――――――

「もっけの幸い」
「物怪の幸い」が語源。あまり幸せに見えないが?

(続きは編集後記で)

◆────────────────────────────────◆
【労災】うつは私生活が原因?
◆────────────────────────────────◆

中川 こんにちは

社長 こんにちは。
   何か話題はありませんか?

中川:過労死が問題になっています。

社長:そうですね。
   長時間労働であれば過労死と言われかねませんよね。

中川:そうですね。
   月80時間越が続いて自殺をしたら過労死となる可能性が高いです。

社長:そうですか。

中川:ある会社で70時間前後の残業をしていました。
   また、早出もしていました。
   それで100時間を超えることもありました。
   そして自殺しました。

社長:それは典型的な過労死ですよね。

中川:しかし、早出をすることはなかったのです。
   その人の性格からくる生活習慣的なものであるので労働ではない
   となりました。

社長:でも、実際に仕事をしていたのでしょう?

中川:そうですがそうしなくても良いくらいの業務量でした。
   
社長:そうですか。
   では自殺した原因は仕事がつらかったとか?

中川:この人は高松支店から長崎支店に転勤になりました。
   転勤はありましたが、仕事量や質はほぼ同じなので、仕事の負荷に
   よることが原因ではありませんでした。

社長:へえ。
   他に原因があったのですか?

中川:高松支店では、奥さんは大阪で仕事をしていましたので単身赴任でし
   た。

社長:それが原因ですか?

中川:長崎支店に転勤になったとき奥さんと長崎で同居することになりました。

社長:では、転勤により同居できるようになったのですから、転勤が原因では
   ありませんね。
   ハッピーな状態ですね。

中川:実は、転勤が原因でした。

社長:といいますと?

中川:長崎で同居していたのですが、奥さんは頻繁に大阪に戻りました。
   奥さんが不在の時は奥さんにたいして頻繁に電話をしたりメールを
   出しました。

社長:いままでは単身赴任ですしたね。
   同居しているのに奥さんは頻繁に不在とは変ですね。

中川:「さみしいよぅ」とかのメールや電話をしていたようです。
   それが原因でうつ病になったのではということになりました。

社長:原因は奥さんですか...。

中川:結局、自殺は労災ではない、つまり会社に責任はないということに
   なりました。

社長:なるほど、私生活が原因ということもあるのですね。

(中川コメント)

 本日の記事は「N金融公庫事件」(大阪高裁 平25.7.17判決)を参考に
しました。

 この事件は、過労死と認定するほどは長時間労働をしていなかったこと、
私生活で一定程度の抑うつ状態にあったという判決です。
労働基準監督署が労災と認定したのですがそれが覆されました。

 労働基準監督署の判断が常に正しいということではないという事例ですね。

今日はここまで。では、またあした。

◆─────────────────────────────────◆
 監督署に聞くに聞けない問題の相談に乗ります
 https://nakagawa-consul.sslserve.jp/service/mail_adviser.html
◆─────────────────────────────────◆

 解雇とか賃金の切り下げとか微妙な問題は、労働基準監督署に聞くわけに
もいかない。だいたい、俺は忙しいのだ。本を読んでいる暇はないし、
第一、資金繰りや営業のことで頭がいっぱいでそれどころではない。
誰か、いないのか?

https://nakagawa-consul.sslserve.jp/service/mail_adviser.html

◆─────────────────────────────────◆
    ご質問、ご感想、ご意見をお待ちしています      
◆─────────────────────────────────◆

ご質問をお待ちしています。下記の様式でご質問ください。
なお、必ずしも回答するとは限らないことをご承知ください。

→ http://form.mag2.com/sufraegepr

ご感想、ご意見をお待ちしています。この様式で質問をされた場合は
回答しかねる場合があります。

→ http://form.mag2.com/stewiobour

◆─────────────────────────────────◆
    編集後記      
◆─────────────────────────────────◆

「もっけの幸い」
「物怪の幸い」が語源。あまり幸せに見えないが?

 思いもよらない良い結果を「もっけの幸い」と表現する。「もっけの幸い
で、相手が棄権してくれたんだよね」「ちょうど半額セールしてるなんて、
もっけの幸いだわ」

 いわば「ラッキー!」という状態だ

だから、これを「儲けの幸い」だと勘違いしている人がいる。
このときの「もっけ」は「物怪」と書く。「物の怪=もののけ」と書けば
「死霊」のことだが、「物怪」には異変といった意味がある。思いもよらな
い異変が起きたということなのだ。この「もっけ」を使う言葉に「物怪顔」
というのがある。これは、意外そうな顔つきのこと。

「どうしたの?そんな物怪顔して。ボクがキミの誕生日を覚えていたのがそん
なに驚くこと?」などと使うのだが、たぶん通じない、もしくは誤解をされる
だけだからやめておいたほほうがいい。

(日本語のマル得雑学 知的生き方文庫より)

◆─────────────────────────────────◆
  【DVD版】 全社員が一丸となる賞与の払い方
◆─────────────────────────────────◆

1.賞与原資の決め方が分からない
2.パットしないイマイチの社員の基本給が高いため賞与額が逆転して困っ
 ている
3.査定に納得性がなくて悩んでいる

方はクリックしてください

→ http://nakagawa-consul.com/cd-dvd/dvd-02.html
◆─────────────────────────────────◆
    ご注意      
◆─────────────────────────────────◆
このメルマガは、わかりやすさを重視しています。
そのため、用語の使い方、表現の仕方等が不正確な場合があります。
むつかし法律条文をわかりやすく説明するために正確な表現を
犠牲にしています。正確な情報を記載しょうとすれば、お役所の文書と
同じになります。結局わかりにくい記事になり、役に立ちません。
正確な情報を期待される方には、その期待にお応えできません。
このメルマガを解除してください。
このメルマガ記事による損害賠償には一切応じられないことを申し添えます。

◆─────────────────────────────────◆
メールマガジン社長、上司が「あの人はすごい!」といわれるピカイチ情報

☆発行責任者 有限会社中川式賃金研究所 所長 中川清徳
☆公式サイト http://nakagawa-consul.com
☆問い合わせ qwk01012@nifty.com
☆バックナンバー http://archive.mag2.com/0000283000/index.html
☆登録・解除 http://www.mag2.com/m/0000283000.html
☆Facebook  http://www.facebook.com/profile.php?id=100003506067345
      
◆─────────────────────────────────◆