【残業】企画業務型裁量労働制とは

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労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務
畑一筋で現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業
経営者のために語る

作者: 中川清徳  2015年3月5日号   VOL.2177
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トイレの悪臭からフランス革命が起こった

(続きは編集後記で)

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 【残業】企画業務型裁量労働制とは
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中川 こんにちは。

社長 こんにちは。今日は企画業務型裁量労働制について教えてくだ
   さい。

中川 はい、何を知りたいのですか?

社長 裁量制は、残業代を払わなくてもいいと聞いたので、導入した
   いのです。

中川 それは勘違いです。
   残業代は払わなければなりません。

社長 そうですか。
   なんだ。

中川 たぶん、決めた残業代以上は払わなくてもいいと聞いたのでは
   ないですか?

社長 忘れました。
   決めた残業代以上は残業代を払わなくてもいいとはどういう
   ことですか。

中川 通常、発生する残業代だけを払えば良いと言うことです。

   仕事が遅い社員がいるとしましょう。

   普通なら月30時間程度の残業でできる仕事量なのですが、
   その人は要領が悪く60時間も残業をしているとします。

社長 いるいる。うちにもそう言う社員がいます。

中川 それで、あなたの仕事は30時間程度で仕事が終わるのが標準的な
   仕事量であるから、30時間以上残業をしても残業手当は30時間分
   しか払わないと言うことができます。

社長 へえ、それはいいですね。
   企画業務型裁量制を詳しく教えてください。

中川 この制度の名称は「企画業務型裁量労働制」とあるように、企画
   業務に限定されます。

   企画業務とは何だと思いますか?

社長 たとえば、新商品の営業企画や広告の企画などを思いつきます。
   営業も提案型であれば企画業務とも言えますね。

中川 残念でした。
   不正解です。

社長 どうしてダメなのですか?
   営業もりっぱな企画業務だと思いますが。

中川 企画業務型とは事業の運営についての、企画、立案、調査、分析の
   業務です。

   このような仕事は、時間の長さと仕事の成果が一致しません。
   そんな業務の場合に限定されています。

社長 営業や、広告企画などはダメだと言うことですか?
   似ていると思うのですが。

中川 ダメです。
   事業の運営についてが前提です。
   広告企画や営業は事業の運営を企画する仕事ではありません。

社長 うちでは、事業の運営については私が企画している。
   経営計画をつくるのが社長の重要な仕事です。
   社員に任せるわけにはいきません。

中川 そうでしょうね。
   裁量労働制は大企業で経営企画室とか社長室とかで
   事業の戦略を企画するようなホワイトカラーがそうです。

   社長の会社には経営企画室はないですよね?

社長 では、当社は導入できないと言うことですね?

中川 そうです。

(中川コメント)

 企画業務型裁量労働制の導入は中小企業ではすべきではありません。
該当者がいないからです。

 仮にいたとしても一人とか二人と少人数でしょう。

 裁量制を導入するには労使協定をする、監督署への届け出、健康管理
の充実などハードルがたくさんあります。

 単に、残業削減目的で導入をするのは間違いです。

 裁量制は使い勝手が悪く大企業もほどんど導入していません。
評判の悪い法律です。

 それに代わるもととして約年収1千万円以上の非管理職は残業代を払わ
なくても良いという法案が検討されています。年収1千万円もらう非管理
職はほとんど存在しません。これも評判の悪い法律になりそうな気がし
ます。

今日はここまで。では、またあした。

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    編集後記      
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トイレの悪臭からフランス革命が起こった

 ヨーロッパは歴史的に優れた芸術、文化を生み出し、それ
を発展させて
きました。しかしトイレについてはずいぶん苦労してきたようです。ロー
マ時代には下水も完備した石造りの立派な公衆トイレが数多くつくられて
いましたが、ローマ帝国が滅んでしまうと、まともなトイレがつくられる
ことはありませんでした。公衆トイレも、便ツボのようなものを備えた共
同トイレはありましたが、尿尿が処理できないので数はごくわずかでした。

 パリなどの都会に暮らす人々は、自宅で「おまる」のようなもので用を
足し、朝になると窓から道路めがけて捨てていました。当然、町中は汚物
だらけで悪臭がたちこめていました。当時ルイ一世が住んでいたルーブ
ル宮殿も汚物による汚れと悪臭がひどく、それに耐えられなくなったため
に国王はヴエルサイユ宮殿に移り住んだといわれます。その結果、国王と
市民との関係が疎遠になり、やがてフランス革命につながっていったとい
う考えもあります。

 また、不潔極まりなかったヨーロッパの都市では、コレラの大流行で多
くの死者がでました。下水施設を整備しなければ国が滅んでしまうという
恐れが生じたため、トイレや便器の開発がようやく進められたのです。臭
いものにフタをしているだけでは、問題は解決できないというわけです。

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