【今月の経営格言】

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 ■ 「中小企業のためのマイナンバー制度対応」セミナー
  【東京】 4月20日(月) 13:30~16:30 東京・銀座
  【東京】 5月 8日(金) 13:30~16:30 東京・銀座
  【東京】 5月20日(水) 13:30~16:30 東京・銀座
  【東京】 6月12日(金) 13:30~16:30 東京・銀座
  【東京】 7月24日(金)  9:30~12:30 東京・銀座
  【東京】 7月24日(金) 13:30~16:30 東京・銀座
  【東京】 8月19日(水)  9:30~12:30 東京・銀座
 →  http://nakagawa-consul.com/seminar/079.html
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2016年(平成28年)1月1日よりマイナンバー制度がスタートします。
そのため、会社が今年中に準備することがあります。
準備を怠ると、問題が起こり、従業員が会社不信になるかもしれません。
準備はかなりの手間と時間がかかります。
いまから準備を始めてちょうどよいくらいです。

マイナンバーは重要な個人情報です。制度開始後はマイナンバーをどう
取り扱えば良いのか、給与計算や年末調整を外部委託している場合は
委託先にマイナンバーを提供する場合の取り扱いはどうすれば良いのか
など実務を含めたお話をします。

お申し込みは下記から
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社長、上司が「あの人はすごい!」といわれるピカイチ情報

労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務
畑一筋で現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業
経営者のために語る

作者: 中川清徳  2015年4月11日号   VOL.2218
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肉食動物は、なぜ植物を食べなくても健康なの?

(続きは編集後記で)

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 【今月の経営格言】
  桜井博志(「獺祭」蔵元・旭酒造株式会社代表取締役社長)
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 『熱燗でも、冷やでもいける。これって本当に「強み」なの
   だろうか?』

   桜井博志(「獺祭」蔵元・旭酒造株式会社代表取締役社長)

  出所:「逆境経営 山奥の地酒『獺祭』を世界に届ける
           逆転発想法」(ダイヤモンド社)

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冒頭の言葉は、

「徹底的に強みを磨くことが自社の生き残りには不可欠である」

ということを表しています。

2014年4月、来日した米国・オバマ大統領に安倍首相からある
日本酒が贈られました。それは日本で一番出荷されている純米
大吟醸酒「獺祭(だっさい)」です。獺祭は「日本酒を飲みなれ
ない人にも飲みやすい」と評判になり、長らく低迷する日本酒
市場で、新たな顧客を創造した商品として評価されています。

現在は、純米大吟醸酒だけを醸造する旭酒造ですが、かつては
山口県の中でも小さな蔵元で、大衆的な普通酒を醸造していま
した。しかし、それでは一度に大量に仕込み、価格を抑えること
ができる大手メーカーには対抗できません。そこで、桜井氏は、
価格の追求はやめて、おいしい酒造りを志向するようになります。
行き着いたのが、小さな蔵元だからこそできる、管理の難しい
大吟醸酒の醸造でした。

とはいえ、旭酒造には大吟醸酒造りのノウハウがありません。
日本酒の世界では、「蔵元は販売に専念し、醸造は杜氏(とうじ)
に任せる」という不文律がありますが、桜井氏は自ら大吟醸酒を
醸造するための技術情報を集め、杜氏だけでなく自社の社員も
醸造ラインに加えるなど、酒造りの非常識に挑戦しました。

その後も、旭酒造はしばらく普通酒を醸造していましたが、それ
をやめて、「純米大吟醸酒を手掛けよう」と桜井氏に決断させた
出来事があります。それは、大手メーカーの日本酒を口にした
ときのことでした。桜井氏はこの日本酒を熱燗と冷やの両方で
口にし、「さすが大手メーカーだ。熱燗でも、冷やでもおいしい」
と感じたそうです。

しかし、冒頭の言葉にあるように、どちらでもおいしいという
のは本当に強みなのだろうかと考えます。そして、どちらでも
おいしく造らなければいけない=ターゲットとする顧客を絞り
込めない大手メーカーの戦略であり、旭酒造が同様のことをする
必要はないと気付きました。旭酒造がやるべきなのは、顧客を
絞り込んで、さらにおいしい日本酒を追求することだと考えた
のです。その結果、日本酒の味わいがダイレクトに感じられる、
冷やで飲んだときのおいしさを追求した、獺祭が生まれました。

小さな蔵元である旭酒造が日本一の出荷量を誇る人気蔵元に躍進
できたのは、桜井氏の時代を読む先見性があったからです。需要
が縮小している日本酒の市場を見て、従来通りの方法に抜本的な
変革の必要性を感じ、味や醸造方法などを徹底的に見直したから
こそ、獺祭は生まれました。蔵元でありながら醸造にも進出し、
酒造りの数値化に取り組んだり、冬だけでなく一年を通じて醸造
するなど、旭酒造は日本酒業界の常識を次々と破ってきたのです。

こうした旭酒造の酒造りについて、「文化や個性が感じられない」
との批判もあるようです。それに対して、桜井氏は次のように
反論しています。

「野球でいえばイチローレベルなら個性と呼べます。低いレベル
 で個性を主張しても仕方ありません。『俺のつくる物は日本一
 だ、なぜならまごころ込めているからだ』は、僕は違うと思う」

自社の強みを磨くことは、生き残り策の定石とされます。旭酒造
の場合は、小さな蔵元にしかできない、おいしい酒(純米大吟醸
酒)造りを選択し、常識破りな方法でその強みを磨いたことが
成功につながりました。こうした旭酒造の成功に学ぼうと、工場
見学に来る同業者は多いものの、自社が旭酒造のようには酒造り
が"できない理由"を挙げ、旭酒造をまねようとはしないそう
です。それは、常識を破ることが、大きなリスクを伴うと考えて
いるからです。

しかし、リスクを想定し、備えることはできます。桜井氏は順境
を前提とするのではなく、逆境を前提にした酒造りに取り組んで
います。だからこそ、「まごころ」といった言葉だけに頼らず、
酒造りの数値化などに熱心に取り組み、常に高いレベルで商品を
提供することができるのです。

小さな組織だからこそ、常識破りともいえるリスクに挑戦する
ことができます。社長の目が届き、社員同士の顔が見える規模で
あれば、たとえリスクに直面しても、機動的に対応することが
できるからです。そして、常識破りな方法とは、「おいしい酒を
造り、顧客に喜んでもらいたい」といった顧客の満足を徹底的に
考え抜く、まごころによって生まれるものなのです。

【本文脚注】
本稿は、注記の各種参考文献などを参考に作成しています。本稿
で記載している内容は作成および更新時点で明らかになっている
情報を基にしており、将来にわたって内容の不変性や妥当性を
担保するものではありません。また、本文中では内容に即した
肩書を使用しています。加えて、経歴についても、代表的と思わ
れるもののみを記載し、全てを網羅したものではありません。

【経歴】
さくらいひろし(1950~)。山口県生まれ。松山商科大学(現・
松山大学)卒。1984年、旭酒造株式会社(本稿では「旭酒造」)
代表取締役社長就任。

【参考文献】
「逆境経営?山奥の地酒『獺祭』を世界に届ける逆転発想法」
(桜井博志、ダイヤモンド社、2014年1月)
「旭酒造社長桜井博志さん―『獺祭』テクノロジーで美味、
 杜氏置かず通年生産(トップに聞く)(日経MJ(流通新聞)
(2014年9月1日付))」
(日本経済新聞社、2014年9月)

(中川コメント)

 本日の記事は弊社が有料会員となっている「中小企業福祉事業団」が
提供する情報を転載しました。

今日はここまで。では、またあした。

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    ご質問、ご感想、ご意見をお待ちしています      
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ご質問をお待ちしています。下記の様式でご質問ください。
なお、必ずしも回答するとは限らないことをご承知ください。

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ご感想、ご意見をお待ちしています。この様式で質問をされた場合は
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    編集後記      
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肉食動物は、なぜ植物を食べなくても健康なの?

 肉だけ食べていたのでは栄養のバランスが崩れ、健康によくないことは
もはや常識。

 ところが、ライオンやトラなどの肉食動物は、肉しか食べないのに平気
で生きています。これは何か、彼らの体に特別な仕組みでもあるからなの
でしょうか。

 違います。彼らもきちんと、必要なだけ植物を食べているのです。
彼らがどういうものを食べているか、よく考えてください。
例外なく、草食動物です。といえば、もうおわかりでしょう。

 草食動物はその胃に、食べた植物をいっぱい詰め込んでいます。肉食動
物は、肉と一緒にそれらの植物も食べているわけです。

 イギリスのある栄養学者がアフリカで肉食動物の食生活を観察したところ、
彼らはどれも、草食動物を襲って殺すと、真っ先に腸や胃をかき破り、中
に詰まった消化しかかった草に食らいついていたそうです。

(雑学の本 竹内均編 知的生きかた文庫より)

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