【残業代】徹夜をした場合の翌日の残業代は?

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 【残業代】徹夜をした場合の翌日の残業代は?
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中川:こんにちは。
社長:A君が徹夜をしました。
中川:そうですか。
   大変でしたね。
社長:納期の関係でやむを得ませんでした。
中川:そうですか。
   で、徹夜の翌日はどうしましたか?
社長:そのままお客様に商品を届けました。
   つまり、翌日は定時まで仕事をしていました。
中川:頑張り屋ですね。
社長:若いからがんばれるのでしょうね。
   A君はお客様第一と考えていますから、こちらが心配する
   くらい場頑張るのです。
   で、質問ですが翌日の定時までの時間は残業代ですよね?
中川:社長はどう思いますか?
社長:ずーと、仕事をしているので翌日の定時までの8時間も
   残業代としなければならないのではと思います。
   でも、こんなに残業をしては人件費が高くなって大変です。
   それでお聞きしたのです。
中川:そうですか。
   翌日は残業代(割増賃金のこと=25%)は不要です。
社長:そうですか。
   会社としては助かりますが法的に問題はありませんか?
中川:法律どおりです。
   問題ありません。
社長:ふーん。
   どうしてですか?
中川:翌日の始業までは残業となります。
   しかし、翌日の始業からはまた新たな日となるのです。
   リセットになるのです。
社長:へえ、そうなんですか。
   A君がかわいそうな気もしますが。
中川:そうですか。
   長時間労働であることは同情します。
   しかし、それが法律です。
   仮に、徹夜をしたから翌日は仕事をしなかったと
   したらその分は欠勤扱いとなります。
社長:どうしてですか?
中川:出勤義務の日だからです。
社長:徹夜をしていてもですか?
中川:そうです。
   徹夜をしていても翌日欠勤をすれば欠勤です。
社長:では、翌日は年休を使えばどうでしょう?
中川:それは本人の自由です。
   翌日は疲労で休むとしたら年休申請をするでしょうね。
社長:そうでしょうね。
   そもそも徹夜をしなければならないことが問題ですね。
中川:そうですね。
   でも、やむを得ない場合もあります。
   従業員に協力をしてもらわなければならないこともあるでしょう。
社長:その場合は特定の従業員にだけ負担がかかることは
   避けるべきですね。
   今後は徹夜をしないでもできるような対応をします。
中川:それがいいですね。
(中川コメント)
24時間仕事をしても翌日の始業からは割増賃金が発生しません。
しかし、疲労が蓄積するでしょうから、仮眠をさせるとか
翌日は半日年休を取得させて早めに退社させる配慮をすることが
望ましいです。